常磐線の魔改造グリーン車が話題に!足元広々でリクライニングし放題の“神席”とは?

2025年7月、JR東日本の常磐線をはじめ、関東地方の臨時特急で体験できる「足元が異様に広いグリーン車」の座席が注目を集めています。普通のグリーン車よりも前後の間隔がほぼ2倍もあるこの特別仕様の座席は、乗り心地が格段に向上し、「魔改造」によって生まれた“神席”として鉄道ファンや一般の乗客から称賛を受けています。

魔改造で生まれた広々グリーン車

この特別なグリーン車は、もともと1997年に常磐線の特急「フレッシュひたち」として登場したE653系1000番台の一部を改造したものです。デビュー当時はグリーン車がなかったこの編成ですが、のちに一部の普通車両をグリーン車に“魔改造”したことで、足元空間が大幅に広げられました。

具体的には、普通車の先頭車両片側に限定数設けられたこのグリーン席は、前後の間隔が通常のグリーン車のほぼ2倍に広がっており、後ろの席を気にせず最大限リクライニングが可能です。このため、長時間の乗車でも圧倒的な快適さを誇ります。

主に使われている路線と車両

この魔改造グリーン車は、常磐線をはじめ関東圏の臨時特急列車や羽越本線の新潟―秋田・酒田間で使われる特急「いなほ」などで見られます。E653系1000番台車両(7両編成)が基本で、計8編成が用意されており、そのうち2編成が改造されています。

利用者の声と注目ポイント

  • 足元の広さ
    通常のグリーン車よりも圧倒的に広い足元スペースのおかげで、足を伸ばしてゆったりと座れると乗客から高評価。
  • リクライニング自由自在
    後ろの席を気にしなくて良いため、好きな角度にリクライニングできるのが魅力。
  • 長距離移動の快適さ向上
    普通車と比べて圧倒的な快適空間があるため、疲れにくく移動時間が楽しくなるとの感想が多く寄せられている。

今後の展望と関連情報

2027年春には、常磐線で使われているE657系特急車両1編成を全面改造し、全席グリーン車の個室タイプにする夜行特急列車が導入される予定です。これにより、既存の魔改造座席を含め、常磐線の快適性がさらに大きく進化することが期待されています。

また、常磐線の運行形態には注意が必要です。現在、常磐線の中距離列車は10両+5両の編成が土浦駅で分割されることが多く、特にグリーン車の使い勝手に影響を与えています。乗車時にはグリーン券の適用区間をよく確認することが推奨されています。

まとめ

この「足元が“異様に広い”グリーン車」は、長年の常磐線利用者や鉄道ファンに新たな驚きと快適さをもたらしています。魔改造というユニークな工夫によって生まれた“神席”は、普通のグリーン席との違いをはっきり体感できるため、特に長距離移動の多い常磐線ユーザーにとって見逃せない存在です。

これからもJR東日本の車両改造や新型列車導入に注目が集まりますが、今夏話題のこの広いグリーン席は、まさに旅の質を大きく高める革新的な取り組みと言えるでしょう。

参考元