全国で注目!「投票済証」を活用した投票率向上の新たな取り組み
2025年7月20日に予定されている第27回参議院議員通常選挙に向けて、全国各地の選挙管理委員会がさまざまな工夫を凝らし、特に若者を中心とした投票率向上に力を入れています。中でも「投票済証」に関連した取り組みが話題となっており、愛知県尾張旭市、東京都足立区、静岡県沼津市で異なる形の活用が進んでいます。
尾張旭市の「選挙手帳」で投票を記録・コレクション
尾張旭市選挙管理委員会は、若い世代に選挙への関心を深めてもらう目的で「選挙手帳」を作成し配布を始めました。この手帳は選挙で投票した際に受け取る「投票済証」を貼り付けることで、自分がどの選挙で投票したかを記録し、コレクションできる仕組みです。投票済証は選挙ごとに異なるデザインが用意されており、楽しみながら継続的に投票に参加できる工夫がされています。
またこの選挙手帳の表紙絵は、市内にある愛知県立旭野高等学校の生徒がデザインを手掛けており、若者の注目や参加意欲を高める狙いもあります。配布はどなたでも希望すれば可能で、市役所北庁舎2階の選挙管理委員会事務局で受け取ることができます。
この取り組みは主権者教育の一環としても位置付けられており、投票を単なる義務ではなく、自分の意思の表れとして楽しく続けられる形にした点が特徴です。
足立区が前年最下位から巻き返し狙う、多角的アプローチ
東京都足立区は、前年の区内投票率が23区中最下位という課題を抱えており、参院選に向けて投票率向上に向けた様々な取り組みを展開しています。具体的な方法は詳細報告されていませんが、「あの手この手」と表現されるように、多方面からの啓発や手軽に参加しやすい環境整備を進めています。
若い世代や普段投票に行きにくい層へ向けた呼びかけを強化することで、区全体の投票率アップを目指している状況です。
沼津市で話題のラブライブ!「投票証明書」が参院選で増刷決定
静岡県沼津市では、人気アニメ「ラブライブ!」とのコラボレーションによるユニークな「投票証明書」が大人気となっており、令和7年参議院選挙に際して緊急増刷が決定しました。予想以上の需要に対応するため、通常の配布数を超えて追加で作成しています。
この投票証明書は、ゲームやアニメといった若者の関心が高いコンテンツを絡めて、投票行動を後押しする施策のひとつです。コレクション要素も強く、沼津市でも投票への興味と参加を促す効果が期待されています。
愛知県全体でも選挙啓発資材を大規模配布
また愛知県全体でも第27回参議院議員通常選挙に合わせて、啓発資材の作成と配布を実施しています。主に市町村、旅券センター、大学、スーパーマーケットなど多様な場所で、約11万点の啓発グッズ等が配布され、幅広い年代や層に周知が図られています。
まとめ
- 尾張旭市の選挙手帳は自らの投票歴を楽しみながら管理でき、若者からも好評。
- 足立区は前年最下位の課題を受けて、あらゆる角度から投票率アップを目指す。
- 沼津市は人気コンテンツ「ラブライブ!」と連携した投票証明書で若年層の関心を引く。
- 全国的に選挙管理委員会は投票環境の改善や啓発資材配布などで、多様な層に投票参加を促している。
今回の参議院選は、こうした新たな施策がどこまで投票率向上に寄与するか全国の注目が集まっています。特に若い世代にとっては「投票済証」や「選挙手帳」のように、投票行動を楽しく継続できる仕組みが重要な意味を持ちそうです。