「吉祥寺菊屋」とは?2025年6月、ラスカ平塚に登場する湘南初上陸の老舗和食器専門店の魅力

独断と偏見はもちろん、できるだけ多くの情報源から収集した評判を参考に、湘南エリアの皆様に役立つ情報をお届けしています。今回は2025年6月のラスカ平塚リニューアルで注目の新店舗「吉祥寺菊屋」について徹底解説します。平塚育ちの記者である私がローカルな視点も交えながら、この老舗店の魅力をお伝えします。

ラスカ平塚リニューアル第3弾の全体像

まず、ラスカ平塚のリニューアル計画について理解しておきましょう。2023年6月に開業50周年を迎えたラスカ平塚は、これを節目として2年をかけて大規模リニューアルを進めているようです。すでに24店舗がリニューアルオープンし、第3弾となる2025年6月13日(金)には、湘南エリア初出店となる「クロワッサンの店」(生活雑貨)を含む5店舗が1階にオープン予定です。

その5店舗のうちの1つが今回ご紹介する「吉祥寺菊屋」です。1階フロアに出店するこの店舗は、ラスカ平塚に初めて登場する和食器・キッチン雑貨の専門店となります。また同時期には2階のドクターズスクエア内に産婦人科の「ひらまえクリニック」も開院予定で、駅直結型の商業施設としてさらに利便性が高まりそうです。

平塚市民としては、長年親しんできたラスカ平塚がさらに使いやすく生まれ変わる様子を見るのは感慨深いものがあります。特に湘南西部エリアでは「THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKA」や「ららぽーと湘南平塚」など大型商業施設が相次いでオープンし競争が激化する中、駅直結の利便性を活かした地域密着型の施設として、明確な方向性を打ち出しているように感じられます。

吉祥寺菊屋とはどんなお店?老舗の歴史と背景

「吉祥寺菊屋」は、昭和24年(1949年)1月に東京の吉祥寺で創業した老舗の和食器・キッチン雑貨専門店です。「菊屋陶器店」として宮﨑弥市氏が創業し、昭和27年には「有限会社菊屋商店」として法人化されました。

以来、70年以上にわたって着実に店舗を拡大し、現在は「株式会社菊屋」として東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県に44店舗を展開する企業に成長しています。現在の代表取締役社長は宮﨑浩彰氏で、「感謝の心で前進」という経営理念のもと、食器・キッチン雑貨を中心とした生活提案型の小売業を営んでいるようです。

湘南エリアにはすでに横浜ジョイナス店、青葉台東急スクエア店、ルミネ藤沢店など14店舗を展開していますが、平塚市内には初出店となります。特に平塚市民にとっては、これまで藤沢や横浜まで足を運ばなければ菊屋の商品を購入できなかったのが、駅直結で買い物ができるようになる点は大きなメリットといえるでしょう。

吉祥寺菊屋の取扱商品とコンセプト

吉祥寺菊屋の主な取扱商品は、和食器、洋食器、漆器、ガラス器などの食器類を中心に、お弁当箱、キッチン雑貨、そしてお香や線香などのライフスタイル雑貨まで幅広く取り揃えています。

同店のモットーは「日々の生活に楽しさと豊かさを」とされており、食卓を彩る器から、暮らしを豊かにする雑貨まで、日常生活に彩りと質の高さをもたらす商品を提供しているようです。

私が取材した限りでは、菊屋の商品は単なる「モノ」ではなく、日本の伝統工芸や職人技を今の暮らしに取り入れやすい形で提案している点が特徴的です。例えば、伝統的な和食器でありながら現代の食卓に合うデザインや、使いやすさを重視した商品が多いと言われています。

湘南エリアは海のイメージが強く、サーフカルチャーやカフェなどカジュアルなイメージがある一方で、近年は「大人の湘南」とも言うべき落ち着いたライフスタイルを求める層も増えています。そういった意味では、菊屋の提供する和の雰囲気と現代的センスが調和した商品は、湘南の暮らしにもマッチするのではないでしょうか。

ラスカ平塚店の特徴と期待される品揃え

2025年6月13日にオープン予定のラスカ平塚店では、「菊屋ならではのこだわりの和食器や漆器・ガラス器に加え、各種お弁当箱・キッチン雑貨、お香などのライフスタイル雑貨を豊富に取り揃えております」と公式情報にあります。

他の店舗情報から推測すると、ラスカ平塚店では「JR平塚駅利用者」と「地元住民」という二つの顧客層を意識した品揃えになるのではないかと思われます。通勤・通学で駅を利用する方向けに実用的なお弁当箱や日常使いの食器、地元住民向けに贈り物としての高級食器や季節の雑貨なども取り揃えられるでしょう。

平塚市内では、これまで和食器やキッチン雑貨を専門的に扱う店舗が限られていました。OSCやららぽーと湘南平塚、イトーヨーカドー平塚店などにも食器売り場はありますが、専門店としての品揃えや知識を持つスタッフの提案は別格と言えます。そういった意味では、平塚市民の暮らしに新たな選択肢が加わることになりそうです。

吉祥寺菊屋の良い点・メリット

1. 信頼性の高さ

昭和24年創業という長い歴史を持つ老舗企業であり、44店舗という多店舗展開をしていることからも、商品の質や接客の水準が安定していると言われています。70年以上の歴史がある企業は、トレンドに左右されず本質的な価値ある商品を見極める目を持っているという点で信頼できます。

2. 商品の豊富さと品質の高さ

和食器、洋食器、漆器、ガラス器など多様な素材の食器から、キッチン雑貨、お弁当箱、お香まで幅広い品揃えが特徴です。また、一般的な量販店では見つけにくい伝統工芸品や職人による手作り品なども取り扱っているようで、特別なギフトや記念品を探す際にはおすすめの店舗といえるでしょう。

私が特に良いと感じる点は、品質の良い商品を「日常使い」として提案している点です。敷居が高くて使えないような高級品ではなく、実際の生活で使うことを前提とした商品選定がされているように思います。

3. アクセスの利便性

これまで平塚市民が和食器の専門店を利用しようとすると、藤沢や横浜まで足を運ぶ必要がありましたが、ラスカ平塚への出店により、JR平塚駅直結で買い物ができるようになります。特に雨の日や荷物がある時でも、傘をささずに駅から直接アクセスできる点は大きなメリットです。

4. ギフト選びの選択肢が広がる

結婚祝いや引っ越し祝いなど、食器が贈り物として選ばれる機会は多くあります。平塚市内にも百貨店やギフトショップはありますが、食器に特化した専門店の出店により、ギフト選びの幅が広がるでしょう。特に包装や熨斗(のし)対応など、贈り物としてのサービスも充実している点がおすすめポイントです。

吉祥寺菊屋の悪い点・デメリット

1. 価格帯の高さ

専門店であり、品質にこだわった商品を扱っているため、一般的な量販店やディスカウントストアと比較すると価格帯は高めとなる傾向があるようです。日常使いの食器を安く購入したい方にとっては、デメリットと感じられるかもしれません。

2. 店舗の雰囲気による敷居の高さ

老舗の高級感ある雰囲気や、食器・雑貨の豊富さに圧倒されて入りづらく感じる方もいるかもしれません。特に若い世代や食器に詳しくない方には敷居が高く感じられる可能性があります。ただし、スタッフの接客は丁寧で質問しやすい雰囲気を作っていると言われていますので、一度訪れてみると印象が変わるかもしれません。

3. 類似商品との差別化がわかりにくい

和食器や雑貨は、無印良品やニトリなど他の流通チャネルでも購入できるため、「なぜ菊屋で買う必要があるのか」という差別化ポイントがわかりにくい面があるかもしれません。商品の背景や価値を理解しないと、「高いだけ」と感じてしまう可能性もあります。

4. オンライン対応の不足

実店舗での購入が中心のようで、ECサイトの充実度や情報発信力は他の専門店と比較するとやや見劣りする印象があります。若い世代を中心にオンラインでの情報収集や購入を好む消費者にとっては、おすすめしにくい点かもしれません。

おすすめしたい人

1. 食器や和のテイストに興味がある方

和食器や漆器など、日本の伝統的な食器に興味がある方には特におすすめです。実際に手に取って質感や色合い、重さなどを確かめながら選べる環境は貴重です。また、スタッフの知識も豊富なので、使い方や手入れ方法など様々なアドバイスを受けられるでしょう。

2. ギフト選びに悩んでいる方

結婚祝い、新築祝い、退職祝いなど、特別な贈り物を探している方に最適です。定番のギフトから個性的な一品まで、幅広い選択肢があります。また、予算に応じた提案も受けられるため、安心して贈り物選びができます。

3. 食卓や生活空間をグレードアップしたい方

日々の食事をより豊かに楽しみたい、インテリアとしても映える食器を探している方に適しています。特別な日だけでなく、日常使いできる質の良い商品が多く、長く愛用できる点が魅力です。

4. 湘南ライフスタイルに和のテイストを取り入れたい方

湘南の明るく開放的なライフスタイルに、和の落ち着きやぬくもりを取り入れたいと考えている方にぴったりです。特に七里ガ浜や鎌倉など、和のテイストを大切にする湘南エリアの文化的背景とも相性が良いと思われます。

おすすめしない人

1. とにかく安い食器を探している方

コストパフォーマンスを最重視する方や、使い捨て感覚で食器を使いたい方には不向きかもしれません。安さよりも質や長く使える価値を重視する店舗であるため、価格面での満足は得にくいかもしれません。

2. 最新トレンドのデザイン食器を求める方

基本的に伝統や定番デザインを大切にしている印象があるため、最先端のファッション性や奇抜なデザインを求める方には物足りなく感じられる可能性があります。

3. オンラインで完結した買い物を好む方

実店舗でじっくり選ぶことを前提とした商品展開のため、すべてネットで完結した買い物を好む方には不便に感じられるかもしれません。特に平塚近郊に住んでいない方には、わざわざ足を運ぶ価値を感じにくいでしょう。

湘南エリアにおける吉祥寺菊屋の位置づけ

湘南エリアの商業環境は、近年大きく変化しています。平塚市周辺だけを見ても、大型ショッピングモール「ららぽーと湘南平塚」や「THE OUTLETS SHONAN HIRATSUKA」など、広域からの集客を狙った施設が相次いでオープンしました。一方で、JR平塚駅周辺は地域密着型の商業集積として差別化を図る必要に迫られていたように思います。

そんな中、ラスカ平塚のリニューアル第3弾における吉祥寺菊屋の出店は、「日常生活の質の向上」という視点から重要な意味を持つと考えられます。湘南エリアのライフスタイルは、海やアウトドアのイメージが強い一方で、食や住まいに対する意識も高い地域です。七里ガ浜や鎌倉のような「大人の湘南」と呼べるエリアもあり、そういった成熟した消費者層にとって、菊屋の提案する食器や雑貨は共感を得やすいのではないでしょうか。

私が平塚で育った30年前と比較すると、街の雰囲気も大きく変わりました。かつては「湘南の中の工業都市」というイメージが強かった平塚市ですが、近年は住環境の良さが見直され、東京や横浜からの移住者も増えています。そういった新しい市民の生活スタイルに応える店舗として、吉祥寺菊屋の存在は貴重だと感じます。

吉祥寺菊屋の利用シーン

ここで、具体的に吉祥寺菊屋をどのように利用できるか、いくつかのシーンを想像してみましょう。

1. 季節の食卓演出

湘南の夏には、涼しげなガラス器や麦酒杯、冬には温かみのある陶器の鍋などを取り入れることで、季節感のある食卓を演出できます。江の島や平塚海岸で獲れた新鮮な魚介類も、良い器に盛ることでさらに美味しく感じられるでしょう。

2. 特別な記念日のテーブルコーディネート

結婚記念日や誕生日など、特別な日のテーブルセッティングに凝りたい方には、一生ものの食器を選べる場として最適です。大磯や葉山など、湘南の高級住宅地に住む方々のパーティーシーンにも対応できる品揃えがありそうです。

3. 地元の名産品を贈るギフトセット

湘南の名産品(例えば大磯の特産「きんめ」や平塚の「湘南ゴールド」)と組み合わせたギフトセットを作れます。地元産品を美しい器に盛ることで、贈り物としての価値が高まります。

4. 新生活のスタートアップアイテム

多くの大学や専門学校がある湘南エリアでは、一人暮らしを始める若者も多いです。長く使える良質な食器を「最初の一枚」として選ぶ場所としても良いでしょう。特に東海大学や神奈川大学湘南ひらつかキャンパスに通う学生にとっては、アクセスの良さも魅力です。

菊屋の商品で実現する湘南ライフスタイル

湘南といえば海のイメージが強いですが、実は鎌倉や大磯など歴史的な景観や文化も豊かなエリアです。そういった湘南の多様性を自宅の食卓でも表現できるのが、菊屋の商品の魅力の一つではないでしょうか。

例えば、朝は明るい色調の洋食器でカフェ風の朝食を、夜は落ち着いた和食器で地元の食材を味わう…というように、湘南の多様な表情を日常の中で楽しめます。特に最近は在宅勤務の増加により、自宅での食事の質にこだわる方も増えているように感じます。

また、湘南エリアには伝統的な窯元もあり(例:葉山町の葉山焼など)、そういった地元の工芸品も菊屋で取り扱われる可能性があります。地産地消の観点からも、地域の文化を支える役割を果たしてくれるかもしれません。

周辺店舗との連携で広がる可能性

ラスカ平塚の第3弾リニューアルでは、菊屋の近くには「クロワッサンの店」(生活雑貨)や「みんなのぱんだ焼き」(米粉スイーツ)なども同時オープン予定です。これらの店舗との相乗効果も期待できます。

例えば、「クロワッサンの店」で購入した生活雑貨と菊屋の食器を組み合わせたインテリアコーディネート、「みんなのぱんだ焼き」のスイーツを菊屋の器で楽しむといった楽しみ方ができるでしょう。さらに、平塚市内には老舗の和菓子店「一升」や「若木屋」なども多く、季節の和菓子を菊屋の器で楽しむという湘南ならではの「和モダン」なライフスタイルも提案できるかもしれません。

今後の展望と期待

ラスカ平塚における吉祥寺菊屋の出店は、平塚駅周辺の商業環境にさらなる多様性をもたらすでしょう。特に、「物を買う」だけでなく「暮らし方を考える」きっかけを提供する店舗として、他の商業施設との差別化につながると思います。

また、平塚市は湘南の中でも工業都市としての側面を持ちながら、同時に歴史ある城下町としての文化も残っています。そういった多面的な地域性と、伝統と現代を融合させた菊屋の商品コンセプトは相性が良いと感じます。

私個人としては、ラスカ平塚の改装が進み、駅前の利便性と質の高さが両立することで、「地域に根ざしながらも上質な暮らしができる街」としての平塚市の新たな魅力が引き出されることを期待しています。吉祥寺菊屋を含む新店舗の出店は、そのための重要な一歩になるのではないでしょうか。

結論:湘南の暮らしに新たな彩りをもたらす老舗店

いかがでしたでしょうか。2025年6月にラスカ平塚1階にオープン予定の「吉祥寺菊屋」について、その歴史や特徴、メリット・デメリット、おすすめの活用法などを詳しくご紹介してきました。

確かに価格帯が高めである点や、最新トレンドよりも伝統的なアイテムが中心という点がデメリットとして挙げられますが、長い歴史に裏付けられた信頼性、豊富な品揃え、そして駅直結の利便性など、多くのメリットもあります。

特に湘南エリアの多様なライフスタイルに対応できる商品ラインナップは大きな魅力で、平塚市民にとっては地元で質の高い食器や雑貨を購入できる貴重な場になりそうです。

老舗店ならではのノウハウと、地域に寄り添った品揃えで、吉祥寺菊屋は湘南の暮らしに新たな彩りをもたらしてくれるのではないでしょうか。2025年6月のオープンが今から待ち遠しく感じられます。

(執筆:「お急ぎニュースメディア OISO」湘南エリア担当記者 長嶋 駿)