Alipay+、2025年第1四半期における訪日旅行者の決済額が22％増と好調に推移
2025年1月から3月の訪日旅行者によるAlipay+を通じた総決済額が前年同期比で22％増加したことが発表されました。この成長は、訪日旅行者の支出状況が好調であることを示しており、特に地方の中小加盟店との連携が強化されていることが要因とされています。
訪日旅行者の支出状況
アントインターナショナルが提供する越境モバイル決済およびデジタル化ソリューション「Alipay+」は、2025年第1四半期（1月〜3月）における訪日旅行者の総決済額が前年比22％増、取引件数は44％増であると発表しました。この結果は、日本各地での旅行者受け入れ環境が整備されている中で、Alipay+が都市部以外の地域にも目を向け、地方への送客を後押しする取り組みと重なるものです。
2025年日本国際博覧会に向けた取り組み
2025年4月に開催される「日本国際博覧会（大阪・関西万博）」を控え、訪日旅行への関心が高まっています。Alipay+は、モバイル決済事業者および地方の加盟店との連携を強化し、観光客の地方分散化を促進しています。特に、桜シーズンの需要が地方経済に波及効果をもたらしており、福岡、京都、大阪、名古屋といった都市におけるAlipay+対応の加盟店では、総決済額が前年同期比で19％増加しました。
多様なEウォレットの利用状況
現在、日本ではAlipay（中国本土）、AlipayHK（香港）、Kakao Pay、NAVER Pay、Toss Pay（韓国）、OCBC Digital（シンガポール）、GCash（フィリピン）、Touch ‘n Go eウォレット（マレーシア）、Tinaba（イタリア）、TrueMoney（タイ）など、19種類のEウォレットおよび銀行アプリがAlipay+を通じて利用可能です。2025年第1四半期において、特にAlipay、AlipayHK、Kakao Pay、Touch ‘n Go、GCash、TrueMoneyが訪日旅行者によく利用され、これらのEウォレット経由の総決済額は前年同期比で20％増加しました。
大阪・関西万博に向けたキャンペーン
大阪・関西万博への機運の高まりに合わせて、Alipay+は2025年4月1日から10月31日まで「Alipay+ 大阪関西万博2025 応援キャンペーン」を実施しています。このキャンペーンでは、日本国内の加盟店でAlipay、AlipayHK、Kakao Pay、Toss、GCash、Touch ‘n Go、TrueMoneyを利用するユーザーは、10％の割引（最大1,000円）を受けることができます。
地方の加盟店での支出増加
2025年第1四半期には、地方の加盟店でも旅行者による支出の増加が顕著に見られました。特に香川県、鹿児島県、徳島県では前年同期比で大きな伸びを記録し、北海道のスキーリゾートや大分県の温泉地でもそれぞれ73％増、66％増といった結果が出ています。
未来への展望
アントインターナショナル アリペイジャパン株式会社の事業開発ディレクターである藤堂 泰樹氏は、「Alipay+は、訪日旅行者が日本各地の魅力を深く体験し、日本文化への理解と敬意を育むことができるよう支援しています。革新的な越境決済テクノロジーを通じて、パートナー各社や地域の加盟店の皆さまとともに、持続可能な旅のあり方をさらに推進してまいります」と述べています。
終わりに
Alipay+は、訪日旅行者の支出増加を背景に、地方経済の活性化にも貢献しています。今後も、旅行者が日本の魅力を体験しやすい環境を整えるため、さらなる取り組みが期待されます。日本各地の観光地が、訪れる人々にとってより魅力的な場所となることを願っています。