ソニーグループと放課後NPOアフタースクールが「感動体験プログラム」の実施団体を募集開始

ソニーグループ株式会社と特定非営利活動法人放課後NPOアフタースクールは、子どもの教育格差を縮小するために協働で実施する「感動体験プログラム」の2025年度の実施団体の募集を開始した。このプログラムは、ソニーのテクノロジーやエンターテインメントを活用した多様な体験を提供し、小学生の放課後を対象として活動している全国20団体に向けて行われる。

教育格差の現状とその背景

近年、貧困や家庭環境、生まれ育った地域の違いなどが原因で、子どもたちの教育格差が広がっている。この問題は日本国内でも深刻な社会課題となっており、学習の機会だけでなく、創造性や好奇心、感性を育むための体験機会にも差が生じている。特に、小学校低学年の放課後や長期休みの時間は、学校で過ごす時間よりも長く、価値ある体験を得ることができる場として重要な役割を果たしている。

感動体験プログラムの概要

ソニーは2018年から、子どもたちへの支援を行うNPO等の外部団体と連携し、「感動体験プログラム」を展開している。この取り組みでは、放課後NPOアフタースクールとパートナーシップを結び、ソニーのアセットを活用したSTEAM(科学、技術、工学、芸術、数学)分野のプログラムを提供している。2024年度には全国20ヵ所で390名以上の子どもたちを対象にプログラムが実施される予定だ。

募集の詳細

「感動体験プログラム」の実施団体の募集は、2025年4月11日から5月25日まで行われ、対象となるのは小学生の放課後を支援する団体(放課後児童クラブ、放課後子ども教室、児童館、子ども食堂、子どもの居場所など)である。募集団体数は20団体で、参加費用は無料となっている。応募方法については、公式サイトから詳細を確認することができる。

応募ページ: https://npoafterschool.org/kando/short/

社会的インパクト評価の実施

「感動体験プログラム」では、2020年度から2023年度までのプログラムに対して第三者機関による社会的インパクト評価が実施された。この評価を通じて、子どもたちの創造性や好奇心などの非認知能力の醸成による教育格差是正の可能性について、社会全体での検討が進められている。また、2021年度からの3年間の総合評価では、プログラムの実施による子どもたちへの安定した効果と再現性が確認された。

詳細は以下のページで確認できる: https://npoafterschool.org/kando/#s_impact

終わりに

ソニーグループと放課後NPOアフタースクールが主催する「感動体験プログラム」は、子どもたちの未来を明るくするための重要な取り組みである。教育格差の是正に向けたこのプログラムは、子どもたちに豊かな体験を提供し、彼らの創造性や好奇心を育むことを目指している。今後もこのような取り組みが広がり、多くの子どもたちに新たな可能性をもたらすことが期待される。