困窮する若者に忍び寄る闇バイトの実態が判明
サマリー
認定NPO法人D×Pは、13〜25歳の若者を対象に「闇バイトに関するアンケート」を実施し、その結果を発表した。調査によると、約4割の若者があやしい求人を見たり誘われた経験があることが判明し、3割以上が相談先がない状況にあることが明らかになった。D×Pは、若者への支援を目的としたクラウドファンディングを開始し、2,000万円を目指している。
調査の背景と目的
D×Pは、大阪府大阪市に拠点を置く認定NPO法人で、孤立するユース世代の支援を行っている。特に、LINEを利用した進路・就職・生活相談サービス「ユキサキチャット」を運営し、若者たちが抱える様々な困難に対応している。今回実施されたアンケートは、若者たちが直面する「闇バイト」に関する実態を明らかにすることを目的としている。
アンケート結果の概要
調査結果によると、約39.8%の若者が「実際にあやしい求人を見たり誘われた経験がある」と回答し、約11.7%が「闇バイトの経験がある・周囲に経験者がいる」と回答した。この結果から、闇バイトが若者の身近に迫っていることが浮き彫りとなった。また、4人に1人が「今後、闇バイトに誘われた場合、お金に困ったらやるかもしれない」と考えていることも判明した。
相談先がない若者たち
さらに、調査の中で3割以上の若者が「闇バイトに誘われても相談しない」「相談先がわからない・判断できない」と回答した。これに対して、若者たちが相談しない理由として「相談しても解決できなさそうだから」や「警察や相談先の大人に怒られるかもしれない」といった声が多く挙げられた。孤立し、経済的に困窮している若者たちが多く存在することが明らかになった。
支援の必要性
D×Pは、若者と支援をつなぐことの重要性を強調しており、ユキサキチャットを通じて、気軽に相談できる場を提供している。相談内容に応じて食糧支援や現金給付を行い、生活の安定を図る支援を行っている。特に、経済的に困窮する若者に対しては、セーフティーネットとして機能している。
クラウドファンディングの開始
この度、D×Pはクラウドファンディングサービス「READYFOR」にて、「闇バイトから狙われる前に、困窮する若者に支援を|D×P寄付募集・春」を開始した。目標金額は2,000万円で、2025年4月8日から5月30日まで支援を募る。このプロジェクトの詳細は、[こちら](https://readyfor.jp/projects/dxp-sos-2025spring)から確認できる。
今後の展望
D×Pは、困窮する若者への支援を強化し、孤立を解消するための活動を続けていく方針だ。経済的な困難や家庭内の問題で悩む若者にとって、信頼できる相談先を提供することが急務となっている。今後も、若者たちが安心して生活できる環境を整えるための取り組みを進めていくことが期待されている。
終わりに
D×Pの活動は、孤立し困窮する若者たちにとっての光となることが期待されている。闇バイトの危険から若者を守るため、支援の輪を広げることが重要であり、多くの人々がこの取り組みに参加することが望まれる。若者の未来を明るく照らすために、共に手を取り合って支援を続けていくことが求められている。