楽天モバイルの解約率改善が進む一方、楽天グループは第1四半期で186億円の赤字 株価への注目続く

楽天グループをめぐって、通信事業の改善と連結業績の赤字が同時に伝えられ、投資家の関心が集まっています。14日から15日にかけて、楽天モバイルでは解約率の改善が確認され、短期解約を抑えるための対策が一定の効果を上げていることが明らかになりました。一方で、楽天グループ全体としては2026年1〜3月期に186億円の最終赤字となり、依然として収益回復は道半ばです。こうした材料を受け、楽天 株価の先行きに注目が集まっています。

楽天モバイル、5回線目以上の契約時に手数料を導入

楽天モバイルは、いわゆる「ホッパー」と呼ばれる短期解約を繰り返す利用者への対策として、5回線目以上を契約する際に手数料を課す取り組みを進めています。これにより、キャンペーン目当てで短期間だけ契約し、その後すぐに解約する動きを抑える狙いがあります。

通信事業では、加入者数の増加が注目されやすい一方で、短期解約が多いと実際の収益につながりにくく、販促費だけが膨らむおそれがあります。今回の対策は、単純な回線数の積み上げではなく、より安定した契約者を増やすための施策として受け止められています。

ITmedia Mobileの報道では、この対策が奏功し、解約率の改善につながっているとされています。楽天モバイルにとっては、契約者数の拡大と同時に、契約の質を高められるかどうかが今後の重要なポイントになります。

ただし、回線の伸び率はなお低調

一方で、楽天グループ第1四半期の業績は厳しい内容でした。報道によると、1〜3月期の最終赤字は186億円となり、モバイル事業の改善は見られるものの、回線の伸び率は低調だったとされています。つまり、解約率が改善しても、加入者全体の増加ペースが力強さを欠いている状況です。

楽天モバイルは、これまでグループ全体の成長戦略の中核として位置づけられてきました。そのため、通信事業の改善はグループ経営にとって大きな意味を持ちます。ただ、回線数の拡大が鈍いままでは、基地局整備や販売促進などにかかるコストを十分に吸収しづらく、黒字化への道はなお険しいとみられます。

楽天グループ全体では赤字が続く

15日の株価材料として伝えられたのは、「楽天グループ、最終赤字 1〜3月」という内容でした。通信事業の改善が報じられる一方で、連結全体では赤字が続いており、投資家は事業ごとの明暗を見極める必要があります。

楽天グループは、ネット通販、金融、モバイルなど幅広い事業を抱えています。中でも楽天モバイルは大型投資が先行してきたことから、グループ業績への影響が大きい事業です。そのため、通信部門の損益改善は歓迎材料である一方、グループ全体の利益に結びつくまでにはもう少し時間がかかる可能性があります。

今回の第1四半期決算は、楽天モバイルの運営改善が進んでいることを示しつつも、まだ安心できる段階ではないことを印象づけました。市場では「改善の兆し」と「赤字継続」が同時に意識される形となっています。

楽天株価への見方は材料が交錯

楽天 株価を考えるうえでは、短期的な材料と中長期の収益改善見通しを分けて見ることが大切です。今回のニュースのうち、モバイルの解約率改善は前向きな要素ですが、回線の増加ペースが鈍い点や、連結赤字が続いている点は重荷となります。

株式市場では、通信事業の安定化が進めば、楽天グループの財務不安に対する見方が和らぐ可能性があります。ただし、現時点では赤字縮小のスピードや加入者の純増動向を確認したいという投資家が多いと考えられます。

また、楽天グループはこれまでも資金調達や事業再編を通じて経営体制の立て直しを進めてきました。そうした中で、モバイル事業の改善は重要な一歩ですが、株価に継続的な追い風となるには、利益面でのはっきりした成果が求められます。

今回のポイント

  • 楽天モバイルは短期解約対策として、5回線目以上の契約時に手数料を導入
  • その結果、解約率は改善したと報じられている
  • ただし、回線の伸び率はなお低調
  • 楽天グループの2026年1〜3月期は最終赤字186億円
  • 楽天 株価は、モバイル改善と連結赤字の両面を見ながら判断する局面

楽天モバイルの改善は、グループ再建に向けた明るい材料のひとつです。とはいえ、株式市場が本当に安心できるかどうかは、今後も契約者の増加と収益改善が続くかにかかっています。楽天グループの業績と株価の動きは、引き続き慎重に見守る必要がありそうです。

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