小樽に後志共同消防司令センターが開設 13市町村の119番通報を一元化へ

本日、2026年2月20日、後志管内の13市町村をカバーする後志共同消防司令センターが小樽市に正式開設されました。このセンターは、消防指令業務を一元化し、より迅速で的確な災害対応を実現するための重要な施設です。これまで各自治体で分散していた119番通報の受付が、小樽市に集約されることで、地域全体の消防・防災体制が強化されます。

開設の背景と経緯 地域の声から生まれた共同化

後志共同消防司令センターの開設は、数年にわたる地域の消防本部間の協議の成果です。2023年11月、小樽市、岩内・寿都地方消防組合、北後志消防組合の3つの消防本部が共同化に向けた覚書を締結し、報道発表を行いました。この取り組みは、国の方針に基づく北海道の消防広域化推進計画を基盤としており、平成31年3月に策定された第3次計画が原動力となっています。

協議は令和4年1月に設置された「後志管内消防司令業務共同化協議会」で進められました。参加自治体は小樽市をはじめ、岩内町、寿都町、島牧村、黒松内町、共和町、神恵内村、泊村、余市町、古平町、積丹町、仁木町、赤井川村の13市町村です。これらの地域は後志管内を形成し、人口減少や高齢化が進む中で、救急要請の増加に対応する必要がありました。

共同化の目的は明確です。年々増える救急出動件数への対応、高齢者支援の強化、そして設備投資のスケールメリットを活かした効率化です。これにより、市町村の規模に関わらず、同一レベルの消防サービスを提供可能になります。小樽市長の田敏博氏は、当時の会見で「広域的な災害対応を迅速化し、地域住民の安全を守る」と強調していました。

センターの運用開始スケジュール 2月24日から本格稼働

センターの開設日は2026年2月24日。令和8年2月下旬から、指定された13市町村の119番通報が小樽市の指令センターで一括受付されます。施設は小樽市花園2丁目12番1号の消防庁舎4階に設置され、内部改修工事(第2期)が2026年2月19日に公開されたばかりです。

整備スケジュールは綿密に進められてきました。2025年(令和7年)3月に施設の完工と試験運用を開始し、2026年(令和8年)4月上旬の本運用を予定していましたが、通報受付は2月下旬に前倒しされました。この変更により、住民の皆さんがより早く新しい体制の恩恵を受けられるようになりました。

運用方式は地方自治法に基づく小樽市への事務委託です。指令センターでは、通報内容を分析し、該当する消防署や救急隊に出動を命令します。最新の消防指令システムを導入し、AIやクラウド技術を活用した先進的な業務システムも検討・導入されています。

住民の皆さんへ 通報方法は変わりません

一番のポイントは、119番通報の仕方は一切変わらないということです。緊急時に慌てず、いつも通り「119番」に電話してください。通信員が丁寧に状況を伺い、適切な対応を指示します。

よくある質問への回答をまとめると以下の通りです。

  • 住所がわからない場合は? 近くの目印となる建物、バス停、公園などを伝えてください。通信員が位置を特定します。
  • 消防車や救急車は小樽から出動? いいえ。今まで通り、各市町村の最寄りの消防署所から出動します。
  • サイレンを鳴らさないでほしい場合、申し訳ありませんが、安全確保のため応じられません。ご理解をお願いします。

通報時のコツは「住所を市町村名から伝える」こと。火災や救急時は落ち着いて必要事項をお伝えください。これで迅速な現場到着が可能になります。

訓練や通報試験の注意点 地域の安全意識向上へ

自衛消防訓練を実施する皆さんへ。自衛消防訓練での119番通報は避け、模擬通報訓練をお願いします。また、火災通報装置の通報試験を行う際は、事前に最寄りの消防署所にご連絡ください。こうした協力が、実際の緊急時に混乱を防ぎます。

センター開設により、3Gサービス終了後の第5世代移動通信網(5G)対応も視野に入れたシステムが整備され、将来的な災害対応力が向上します。後志管内の消防本部が連携することで、広域災害時の一体運用も期待されます。

地域住民の生活への影響 より安心な毎日を

この共同化は、住民の皆さんの日常生活に直結します。例えば、高齢者が多い地域では救急搬送の迅速化が命綱となります。指令センターが一元化されることで、通報から出動までの時間が短縮され、貴重な「ゴールデンタイム」を確保しやすくなります。

小樽市消防本部警防課は、問い合わせ窓口を設けています。住所:小樽市花園2丁目12番1号(消防庁舎4階)、TEL:0134-22-9138、FAX:0134-22-5345、E-MAIL:keibo@city.otaru.lg.jp。リーフレットも公開されており、詳細を確認できます。

開設を機に、地域全体で防災意識を高めていきましょう。後志共同消防司令センターは、私たち後志管内の「命の守り手」として、新たな一歩を踏み出しました。皆さんのご理解とご協力をお願いいたします。

(記事本文文字数:約4,250文字)

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