松屋×ちいかわコラボ第2弾がスタート!「鬼辛カレー」で外食チェーンが仕掛ける”脱・価格競争”戦略
人気キャラクターとのコラボが外食業界のトレンドに
外食チェーン業界において、人気キャラクターとのコラボレーション企画が新たなビジネス戦略として注目を集めています。松屋フーズが展開する「松屋」と「松のや」が、人気キャラクター「ちいかわ」とのコラボキャンペーン第2弾を2月17日10時よりスタートさせました。このトレンドは、単なる販売促進ではなく、価格競争から脱却するための緻密な経営戦略として機能しています。
かつての外食産業は、低価格競争を軸とした戦略が主流でした。しかし、近年ではこのアプローチの限界が指摘されるようになっています。そうした中で注目されるのが、ブランド価値を高めるためのキャラクターコラボという手法です。松屋のちいかわコラボは、このトレンドを象徴する事例として業界で話題になっています。
第2弾メニューは「原作愛」が詰まった「鬼辛カレー」
今回のコラボ第2弾で最大の目玉は、「松屋 ちいかわの鬼辛カレー」の登場です。このメニューは、ちいかわの原作に登場する「鬼辛カレー」をイメージして開発されました。単なるキャラクターのイラストが描かれたメニューではなく、原作の物語設定を反映させた商品設計となっていることが特徴的です。
メニューの特徴として、こだわりの本格スパイスが使用されている点が挙げられます。本気度の高い商品開発姿勢が伝わってくる内容です。さらに、提供時にはオリジナルのポップアップシートとピックが添えられるなど、細部にまでこだわった演出がなされています。
このメニューの価格帯や具体的な辛さレベルに関しては、実食を通じたメディア評が注目を集めています。複数のエキスパートが実際に商品を試食し、「可愛さの裏に潜む”ガチ”な衝撃」として、商品の品質と完成度の高さを指摘しています。これは、見た目の可愛らしさだけに頼るのではなく、実際の商品品質で顧客満足度を確保しようとする企業姿勢を表していると言えるでしょう。
オリジナルグッズが集客を加速させる
鬼辛カレーを注文すると、「オリジナルフィギュア」(ランダム・全6種)が1個プレゼントされます。このグッズ戦略は、単なるおまけではなく、顧客の購買意欲を大きく高める仕掛けとなっています。
特に注目すべき点は、グッズが「全6種からランダム」という設計です。これにより、複数回の購買を促す心理的メカニズムが働きます。コレクター心理を刺激し、「全種類そろえたい」というインセンティブが生まれるわけです。これは、サステナブルな顧客リピート率の向上をもたらす効果的な戦略と言えます。
さらに、おこさまメニューを注文した場合には、「オリジナルスライドパズル」(全6種からランダム)がプレゼントされます。子ども向けのメニューにもグッズを用意することで、家族連れの来店を促し、幅広い客層の開拓に成功しています。
対象メニューと販売形態に見る戦略的な工夫
コラボメニューの販売方法にも、企業の計算が見られます。鬼辛カレーは、店頭の券売機・タブレットおよび松屋モバイルオーダーのみの販売となっており、松弁ネット、松弁デリバリー、ドライブスルーでの利用は対象外とされています。
この制限は、来店客数を増やす狙いと、品質管理の徹底という両面の目的があると考えられます。デリバリーサービスを除外することで、店舗への直接来店を促進し、ついでの購買や他メニューの販売にもつながる可能性を高めているのです。
また、コラボメニューの注文は1人1日3食までという制限も設けられています。これにより、買い占めやメルカリなどの二次販売を防ぎ、多くのお客様に平等にコラボメニューを楽しんでもらう配慮がなされています。
キャンペーン期間とスケジュール
コラボキャンペーン第2弾の開催期間は、2月17日(火)10時から3月31日(火)9時59分までとなっています。約1ヶ月半という期間設定により、トレンド性を保ちながらも十分な販売期間を確保する、バランスの取れた計画となっているといえるでしょう。
対象店舗は全国の松屋および松のやですが、一部店舗は対象外となる可能性があるため、来店前に公式サイトで確認することが推奨されています。
外食チェーンの「脱・価格競争」戦略としての重要性
松屋のちいかわコラボが業界で話題になっている背景には、外食産業全体における経営戦略の転換があります。かつて、外食チェーンの競争力は「いかに低価格で提供するか」という点に集中していました。しかし、この戦略には限界があります。原材料費の上昇や人件費の増加に伴い、単なる価格競争では利益を確保することが困難になってきたのです。
そこで注目されているのが、ブランド価値を高めることで、顧客の支払い意欲を引き出す戦略です。人気キャラクターとのコラボレーションは、商品自体に物語性や感情的な価値を付与し、顧客が「少し高くてもこのお店で食べたい」と感じる心理的な要因を作り出すことができます。
松屋、そしてマイメロディとのコラボを実施する他社、ジョジョとのコラボなど、複数の外食チェーンがこの戦略に取り組んでいる点は、このアプローチが業界全体で有効性を持つことを示しています。
グッズとメニューの相乗効果
このキャンペーンの秀逸な点は、メニューとグッズが相互補完的に機能する設計になっていることです。可愛いグッズが欲しいためにメニューを注文し、メニューを試して満足した顧客がさらにグッズをそろえるために再来店する、という好循環が生まれるわけです。
SNS時代においては、このような「映える」グッズは拡散力を持ちます。来店した顧客がSNSでグッズやメニューの写真をシェアすることで、無料の広告効果が期待できるのです。これは現代マーケティングにおいて、非常に効率的な戦略と言えるでしょう。
まとめ:新しい外食戦略の形
松屋×ちいかわコラボキャンペーン第2弾は、単なる販売促進キャンペーンではなく、外食産業全体が直面する課題への一つの回答を示しています。価格競争から脱却し、ブランド価値を高め、顧客の感情に訴えかけることで、サステナブルな事業成長を実現する戦略です。
2月17日からスタートしたこのコラボキャンペーンは、今後の外食チェーン業界のトレンドを形作る可能性を持った、注視すべき事例となっているのです。



