愛知県豊川市の県立高校で麻疹集団感染 生徒5人の感染が確認される
愛知県東三河地区の県立高校で、生徒5人が麻疹(はしか)に感染していたことが明らかになりました。豊橋市に住む男子高校生3人と豊川市に住む男子高校生1人の計4人の感染が2月17日に遺伝子検査の結果で確定し、同校ではすでに感染していた1人を含めて、合わせて5人の感染者が出たことになります。
感染確認の経緯
豊川市内の医療機関から豊川保健所に麻疹の発生届が提出されたのは2月16日のことです。同日、県衛生研究所で遺伝子検査を実施したところ、麻疹陽性であることが判明しました。その後の調査で、同じ高校に通う複数の生徒が感染していることが判明した形です。
感染者の中には発熱や発疹の症状が出ていた生徒がおり、医療機関を受診することで感染が発見されました。
感染者の詳細情報
感染が確認された生徒たちの特徴として、注目すべき点があります。4人の感染者に海外渡航歴はなく、いずれも麻疹の予防接種を受けていたという点です。これは、予防接種を受けていても感染する可能性があることを示す事例となっています。
一方、豊川市内で確認された患者については、麻疹予防接種歴がない10代男性であったことが報告されています。この患者は2月9日に発熱で発症し、その後咳、結膜充血、眼脂、発疹などの症状が現れました。
患者の行動経路と感染リスク
感染が確認された患者は、症状が出ている期間に複数の施設を利用していました。具体的には、学校に複数日通学しており、2月9日から2月15日にかけて学校と医療機関を利用していたことが記録されています。これにより、不特定多数の人が感染のリスクに晒された可能性があります。
患者の通学時には自転車を利用し、医療機関への通院時には自家用車を利用していたと報告されています。しかし、学校という密閉空間での接触があったため、同校の生徒たちへの感染が広がったと考えられます。
感染経路は不明
現在のところ、この高校での集団感染の具体的な感染経路は明らかになっていません。海外渡航歴がない患者からの感染が疑われていますが、詳細な疫学調査が進められているものと考えられます。
麻疹とは どのような病気か
麻疹は感染力が極めて強い病気です。空気感染、飛沫感染、接触感染によってヒトからヒトに感染が伝播します。麻疹ウイルスは空気中でも2時間以下の間、生存することができるため、患者がいた場所での感染リスクが存在します。
免疫を持っていない人が麻疹に感染するとほぼ100%発症するとされており、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。麻疹には特異的な根治療法はなく、対症療法が行われます。
潜伏期間は約10日から12日間であり、この期間に感染者と接触した人は注意が必要です。
愛知県内の麻疹発生状況
愛知県では、今年に入ってからの麻疹患者の報告が増加しています。今回の高校での集団感染が確認される前、県内では1人の感染が報告されていました。今回の5人を含めると、県内での感染者数が大幅に増加したことになります。
全国的には麻疹の発生報告が続いており、感染拡大の防止が重要な課題となっています。
接触者への注意喚起
愛知県保健所では、麻疹患者と接触した可能性のある人に対して、接触後最大21日間の健康観察が必要であると呼びかけています。
麻疹は感染力が強く、手洗いやマスクのみでは予防ができないとされています。ただし、麻疹患者と接触してから72時間以内であれば、緊急ワクチン接種により発病を予防できる可能性があります。
今回の高校での集団感染に関連して、この高校に通学していた人や施設利用者は、発熱や発疹などの症状が出た場合、速やかに医療機関に相談することが重要です。
今後の対応
感染が確認された高校では、保健所による疫学調査が実施されており、さらなる感染者の確認作業が進められているものと考えられます。今後の調査結果によっては、追加の感染者が判明する可能性もあります。
地域住民や学校関係者は、自身の健康状態を注視し、症状が出た場合には医療機関に連絡することが求められています。



