コリアカップ連覇の名馬クラウンプライドが引退へ 韓国で種牡馬入り決定

ダート重賞で活躍したクラウンプライドが現役を引退し、韓国で種牡馬入りすることが明らかになりました。社台グループオーナーズが発表した今回の決定について、その背景や経歴をご紹介します。

引退を決めた名馬の輝かしい成績

栗東・新谷功一厩舎に所属するクラウンプライドは、牡7歳のダート適性馬です。2021年10月にデビューして以来、通算24戦6勝の実績を残しており、その活躍は日本国内だけにとどまりません。

特に注目すべきは、海外での成績の充実です。2022年のUAEダービー(G2)で勝利を挙げ、その後アメリカのケンタッキーダービー(G1)にも出走するなど、世界的なレベルの競馬舞台で自身の力を試しました。ケンタッキーダービーでは13着という結果に終わりましたが、この挑戦自体が国際レベルでの高い評価を示しています。

そして何より、クラウンプライドの名前を世界に知らしめたのがコリアカップ(コリアC)での連覇です。2023年と2024年の2年連続でこの重賞を制するという快挙を成し遂げ、ダート馬としての実力を存分に発揮しました。さらに2024年のマーキュリーカップも勝利するなど、重賞での勝利は合計4勝に上ります。

最後のレースとなったのは、2025年1月25日のプロキオンS(15着)です。7歳という年齢での現役馬としての活動を終える時期が、ちょうど良いタイミングだったと言えるでしょう。

韓国での新しい役割へ

クラウンプライドが引退を迎えた理由の背景には、韓国からの種牡馬入りのオファーがありました。コリアカップ連覇という実績が高く評価され、クラウンプライドの血を次の世代に受け継ぐ役割を韓国競馬界が期待しているのです。

この決定は、単なる引退ではなく、新しいキャリアのスタートを意味します。クラウンプライドは無償での譲渡という形で、渡韓することが決められています。詳細な調整は進行中とのことですが、韓国での種牡馬としての活動を通じて、父であるリーチザクラウンの優良な血統を保存・発展させていくことになります。

血統の価値と次世代への継承

クラウンプライドの父はリーチザクラウンという種牡馬です。そしてリーチザクラウンの父は、日本競馬史上に名を残す名馬スペシャルウィークです。

つまり、クラウンプライドの引退と種牡馬入りは、単にこの一頭の馬の新しい役割というわけではなく、スペシャルウィークにまで遡る優れた血統を、次の世代に繋いでいくという、競馬界全体にとって意味のある出来事なのです。韓国競馬界がこの血統の価値を認め、オファーを出した背景には、クラウンプライドの競走成績とその血統両面での評価があったと考えられます。

国際的な活躍が評価された証

クラウンプライドの成績を改めて整理すると、ダート重賞での4勝以上の実績を持ちながら、G1級競走での2着が続くなど、競馬界のトップレベルで常に活躍し続けていたことがわかります。また、日本国内だけでなく、ドバイやアメリカなどの海外レースにも出走し、国際舞台で自身の力を示してきました。

こうした国際的な活躍の経験と、特にコリアカップでの連覇という実績が、韓国競馬関係者の目に留まったのでしょう。7歳という年齢で現役から退き、種牡馬として第二の人生を歩むことになるクラウンプライド。日本で培った血統と経験が、韓国競馬の発展にどのような影響を与えていくのか、今後の活躍に注目が集まります。

競馬界における国際交流の広がり

今回のクラウンプライドの韓国への無償譲渡という決定は、現代の競馬界における国際的な協力体制の広がりを示す事例でもあります。優れた血統と競走成績を持つ馬が、世界中で活躍する機会を得られる環境が整ってきたことは、競馬というスポーツの発展を象徴しています。

日本の新谷功一厩舎で長年活躍してきたクラウンプライドが、韓国で種牡馬として新たな人生を歩み始めることによって、東アジアの競馬界の繋がりがより一層深まることが期待されます。

参考元