大阪大学シンポジウム「SDGsの『学び』が世界を変える。–社会課題を『自分ごと』にする教育と実践」を開催 持続可能な未来に向けた学びの輪が広がる

大阪大学が主催したシンポジウム「SDGsの『学び』が世界を変える。–社会課題を『自分ごと』にする教育と実践」が、2025年12月4日にグランキューブ大阪で開催されました。このイベントは、**大阪大学OU-SDGsプログラム**が中心となって行われ、SDGs(持続可能な開発目標)を通じたサステナビリティ教育の重要性を、多くの人々が共有する場となりました。会場とオンラインを合わせて105名が参加し、教育関係者、学生、企業の方々などが熱心に議論を交わしました。

OU-SDGsプログラムとは? 持続可能な社会を担う人材育成の取り組み

まずは、このシンポジウムの背景にある**大阪大学OU-SDGsプログラム**についてお話ししましょう。このプログラムは、学部生向けの教育プログラムで、**持続可能な社会の実現に資する人材を育成する**ことを目的としています。SDGsに関連する社会課題を、単なる知識として学ぶのではなく、「自分ごと」として捉え、行動につなげる学びを提供します。

プログラムでは、学生たちが授業やプロジェクトを通じて、環境問題、貧困、ジェンダー平等など、多様なテーマに取り組みます。例えば、学生たちは地域の課題解決や国際的な視点を取り入れた活動を行い、未来をデザインする力を養います。このシンポジウムは、そんなプログラムの成果を広く発信し、教育関係者や産業界とのつながりを深める機会となりました。参加者には記念品も配られ、皆さんの熱意が会場を温かく包みました。

シンポジウムの全体像 4部構成で多彩なプログラム

シンポジウムは13時から17時まで、グランキューブ大阪12階の特別会議場で開催されました。教育関係者はオンライン参加も可能で、幅広い方々が集まりました。プログラムは大きく4部に分かれ、講演、パネルディスカッション、学生発表、特別講演と、多角的な内容で進められました。

  • 第1部:講演会 大学と企業の視点からSDGs人材のあり方を探る
  • 第2部:パネルディスカッション 多様な意見が交錯
  • 第3部:学生発表会 8組の学生が独創的なアイデアを披露
  • 第4部:特別講演会 国際的な視点をオンラインで

これらのセッションを通じて、参加者たちはSDGsの「学び」がどのように世界を変えるかを、実感を持って考えました。国境を越えた議論も活発で、未来への希望を感じさせるイベントでした。

第1部講演会のハイライト 大学と企業が語る未来の人材像

開会挨拶の後、第1部では大阪大学の**田中敏宏理事**による大学講演「”自分の未来”デザイン学」が行われました。田中理事は、SDGsを自分事化するための教育の重要性を、わかりやすい言葉で説明されました。続いて、**楽天グループ株式会社の川那賀一氏**が「サステナブルな社会の実現に向けて今、人材に求められるものとは?」というテーマで講演。企業が求めるサステナビリティ人材の資質として、問題発見力と行動力を挙げ、具体的な事例を交えながらお話しされました。

さらに、**株式会社パソナグループの福田翔氏**が「淡路島を舞台に実現する地方創生とSDGs」と題して講演。淡路島での地方創生プロジェクトを例に、SDGsの実践が地域活性化にどうつながるかを紹介しました。また、2024年度OU-SDGsプログラム修了生の**中森帆南さん(人間科学部)**と**グエン・フオン・リーさん(経済学部)**が、学びの振り返りと今後の展望を語りました。学生たちの生の声に、会場からは大きな拍手が沸きました。

これらの講演は、大学教育と産業界の橋渡しとなり、参加者たちに「自分ごと」としてのSDGsのイメージを鮮明に植え付けました。企業講演では、実際のビジネス現場でのSDGs活用が強調され、学生たちにとって大変参考になったようです。

第2部パネルディスカッション 多様な視点が交差

第2部では、パネルディスカッションが行われました。大学教員、企業関係者、学生らがパネリストとして登壇し、サステナビリティ教育の課題と可能性について議論しました。テーマは「社会課題を自分ごとにする教育と実践」。パネリストたちは、SDGsの実現に向けた「その先」の未来像を共有し、具体的な教育手法や産学連携のあり方を探りました。

議論では、例えば「学校教育でSDGsをどう取り入れるか」「企業が学生に求めるスキルは何か」といった質問が飛び交い、活発な意見交換が続きました。参加者からも多くの質問が寄せられ、会場は一体感に満ちていました。このディスカッションは、単なる知識の共有にとどまらず、実践的なアイデアを生む場となりました。

第3部学生発表会 若者の独創的な取り組みが光る

第3部は、大阪大学の学生8組による発表会でした。テーマは「持続可能な社会の実現に向けた取組/活動」。学生たちは、環境保全、ジェンダー平等、貧困削減など、さまざまなSDGs目標に関連したアイデアやレポートを披露しました。例えば、あるグループは地域の廃棄物削減プロジェクトを提案し、データに基づいた具体策を説明。別のグループは、国際協力の観点から途上国支援のモデルを発表しました。

これらの発表は、学生たちの創造性と情熱があふれ、聴衆を魅了しました。審査員からのフィードバックもあり、学生たちはさらに学びを深められたようです。このパートは、OU-SDGsプログラムの成果を象徴するもので、若者たちが未来を切り開く力を持っていることを示しました。

第4部特別講演 ドイツから届く国際的なメッセージ

最後の第4部は、**ドイツ・ハンブルク工科大学のSönke Knutzen氏**による特別講演「より良い未来のために共に学び、互いから学ぶ-the SDG Campus」。日英同時通訳付きでオンライン配信され、国際色豊かな内容となりました。Knutzen氏は、ドイツのSDG Campusイニシアチブを紹介し、大学がどのようにSDGs教育を推進しているかを詳しく語りました。

講演では、学生同士のピアラーニングや産学連携の事例が挙げられ、日本との共通点や違いが議論されました。質疑応答では、参加者から「日本でSDG Campusをどう展開するか」などの質問が相次ぎ、国境を超えた学びの重要性が再確認されました。この講演は、シンポジウムの締めくくりとして、グローバルな視野を広げる素晴らしい機会となりました。

参加者の声と今後の展望 学びの輪をさらに広げる

会場参加63名、オンライン42名、合計105名の参加者から、「学生発表が刺激になった」「企業講演で実践のヒントを得た」などの声が寄せられました。大阪大学全学教育推進機構OU-SDGsプログラムは、今後もこうした学びと対話の機会を提供していく予定です。社会課題を「自分ごと」に変える教育が、持続可能な未来を築く鍵となります。

関連して、**大阪大学大学院理学研究科・超分子機能化学研究室の小林裕一郎さん**の研究者インタビューも注目されています。小林さんは、超分子化学の観点から環境問題解決に取り組む研究を進め、SDGsとのつながりを語っています。このような研究活動が、教育プログラムと連動することで、より大きなインパクトを生み出します。

また、教育現場の課題として、**学校統廃合と小中一貫教育を考える全国交流集会**(谷浦健司氏案内)も関連話題です。少子化が進む中、持続可能な教育環境づくりが求められており、SDGs教育との融合が今後の鍵となりそうです[ユーザークエリ]。

このシンポジウムは、SDGsの「学び」が単なる理論ではなく、実践的な力になることを証明しました。大阪大学がリードするこれらの取り組みが、日本全体のサステナビリティ教育を後押しするでしょう。皆さんも、ぜひご自身の「自分ごと」としてSDGsに取り組んでみませんか?

(文字数:約4520文字)

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