Bad Bunny、スーパーボウルのハーフタイムショーで初のadidas署名スニーカーを披露
プエルトリコの音楽アイコン、Bad Bunnyが2月8日に開催されたスーパーボウルLXのハーフタイムショーで、adidasとの初めての署名スニーカー「BadBo 1.0」をホワイトカラーで世界初公開しました。カリフォルニア州サンタクララのレヴィ・スタジアムで行われたこの歴史的なパフォーマンスは、プエルトリコ文化とスペイン語音楽を世界的なステージで前面に出す、意義深い瞬間となりました。
署名スニーカー「BadBo 1.0」の誕生
Bad Bunnyはadidasとの長年のパートナーシップを通じて、複数のコラボレーションを展開してきました。今回披露された「BadBo 1.0」は、彼が初めて手がけた本格的な署名スニーカーです。このスニーカーは、1990年代のアスレティックトレーナーからインスピレーションを得ており、懐かしさと現代性を融合させたデザインになっています。
スーパーボウルのハーフタイムショーで披露されたのは「Resilience(レジリエンス)」というカラーウェイで、Bad Bunnyが身に着けた全白のアンサンブルと完璧にマッチしていました。スニーカーの素材には、ミッドトップのヌバック製アッパーと毛足のあるスエードパネルが使用されており、高級感と遊び心が両立されています。
この署名スニーカーの発売は限定的で、1994足というBad Bunnyの誕生年にちなんだ数量で製造されました。これは単なるスニーカーの販売ではなく、音楽文化とスニーカーカルチャーが交わる貴重な瞬間を象徴しています。
ファッションステートメントとしての全白アンサンブル
Bad Bunnyがスーパーボウルのステージで披露した衣装は、adidasのスニーカーと同様に、細部にまでこだわりが感じられるものでした。スペインのハイストリートブランド「Zara」による特別注文の全白アンサンブルは、スポーツウェアと上質なテーラリングが融合した、革新的なファッションチョイスとなっています。
衣装の中心となったのは、ボックスシルエットのフットボール風ジャージで、クリスプなカラーシャツとネクタイの上に重ねられていました。ジャージの背中には「OCASIO 64」と書かれており、これは彼の母親の苗字「Ocasio」と、母親の誕生年である1964年へのトリビュートとなっています。この個人的な詳細は、プエルトリコの文化と家族への愛情を世界的なプラットフォームで表現した、非常に意味深い選択です。
この衣装にはクリーム色のチノパンとモトインスパイアのグローブが組み合わされ、アスレティックでありながらフォーマルな印象を作り出しました。そして足元には、Bad Bunny自身の署名スニーカーである「BadBo 1.0」の全白モデルが合わせられ、adidasとのパートナーシップを象徴する完全なルックが完成したのです。
パフォーマンスの転換点:Lady Gagaとのコラボレーション
ショーの中盤、エネルギーが高まる中で、Bad BunnyはLady Gagaをゲストに迎えました。この瞬間、彼は「OCASIO」ジャージを脱ぎ、テーラーメイドのスーツジャケットに着替え、ステージの雰囲気を一瞬にして変えてしまいました。スタジアムコンサートから「オールドサンフアンの結婚式」へと進化させるこの衣装チェンジは、Zaraのカスタムピースの多機能性と、Bad Bunnyの芸術的な柔軟性の両方を示すものでした。
このコラボレーションは単なるパフォーマンスにとどまりません。Bad BunnyはRicky Martin、Pedro Pascal、Jessica Alba、Cardi B、Karol Gなど、多くのセレブリティゲストを登場させ、ラテンアメリカ文化とスペイン語音楽の包括的な力を示しました。
adidasとのパートナーシップ拡大の意義
Bad Bunnyはこれまで、adidasの最も注目すべきコラボレーターの一人として確立されてきました。過去には古典的なモデルの再設計や、彼のコンサートのための鮮やかなカラーウェイの制作など、多くの共同プロジェクトに取り組んできました。アメリカ音楽の歴史的な瞬間となったスーパーボウルのハーフタイムショーで、初の署名スニーカーを発表することで、Bad Bunnyとadidasの関係は新たな段階へと進みました。
特に注目すべき点は、このスニーカーが単なるマーチャンダイズではなく、スニーカーカルチャー内における文化的なマイルストーンとなっているという事実です。1990年代のアスレティックトレーナーにインスピレーションを受けた「BadBo 1.0」は、ノスタルジアと現代性の橋渡し役となり、複数の世代のスニーカーヘッドにアピールしています。
スーパーボウルLXがもたらした歴史的な瞬間
Bad Bunnyのスーパーボウルハーフタイムショーは、単なる音楽パフォーマンスではありませんでした。これは、スペイン語音楽とラテンアメリカ文化が世界で最も視聴された放送の一つで、初めてメインステージに立つという歴史的な瞬間でした。彼は2026年グラミー賞で年間最優秀アルバム賞を受賞した『DeBÍ TiRAR MáS FOToS』で現在、キャリアの絶頂期にあります。
パフォーマンスの終盤では、アメリカ大陸全域の旗がステージから下りていく中、ジャンボトロンには「The only thing more powerful than hate is love(憎しみより強いのは愛だけ)」というメッセージが表示されました。そして最後に、Bad Bunnyがアメリカンフットボールを掲げると、ボールの表面には「Together, we are America(一緒に、僕たちはアメリカだ)」と書かれていました。
このメッセージングとファッションの組み合わせは、単なるエンターテインメント以上の意味を持っています。Bad Bunnyは、アクセシブルなファッション(Zara)と高級なスニーカーカルチャー(adidasの署名スニーカー)を融合させることで、身分や背景に関係なく、音楽とファッションが人々を一堂に集めることができるという強いメッセージを送っているのです。
adidasの「I’m Everything」キャンペーン
adidasがBad Bunnyとの最新のパートナーシップで打ち出しているキャンペーン「I’m Everything」は、創造的自由と自己表現をテーマとしています。このキャンペーンは、Bad Bunnyの個人的な旅からインスピレーションを得て、アイデンティティは単一の定義によって限定されないという信念を反映しています。
スーパーボウルのハーフタイムショーでの「BadBo 1.0」ホワイトの世界初公開は、このキャンペーンの最高潮です。Bad Bunnyは、ファッションとミュージックの交差点で、多くの人々が自分たちのアイデンティティを限定されずに表現できるようにというメッセージを、数百万人の視聴者に向けて発信しました。
Bad Bunnyの存在そのものが、言語、ジャンル、地理が制限要因ではなく、むしろ世界的な影響力の源泉になり得ることを証明しています。彼のスーパーボウルでの出演とadidasとの新しい署名スニーカーの発表は、グローバルエンターテインメント産業における新しい時代の到来を象徴しているのです。
Bad BunnyのスーパーボウルLXハーフタイムショーでのadidasスニーカー披露は、音楽、ファッション、文化が一体となった記念碑的な瞬間として、スニーカーカルチャーとエンターテインメント業界に永遠の足跡を残すことになるでしょう。



