廃止と復活を繰り返す山陽本線の快速「シティライナー」 半世紀の歴史と今の実力に迫る
山陽本線で長年親しまれてきた快速列車が、最近注目を集めています。廃止と復活を繰り返しながら、土休日限定で運行を続けているこの快速。1975年の誕生から現在まで、半世紀にわたるドラマチックな歴史を振り返りつつ、実際に乗ってみた感想をお届けします。きっと「なるほど!」と思っていただけるはずです。
快速列車の誕生 新幹線開通と入れ替わりのドラマ
山陽本線の快速列車は、1975年(昭和50年)に初めて設定されました。この年、山陽新幹線が博多まで開通したのです。新幹線の登場で、山陽本線を走っていた特急や急行列車が次々と廃止になりました。そこで、地域の輸送を支えるために、岡山~広島~下関間に快速が新設されたのです。当時は、153系急行形電車が使われ、長距離を快適に走る姿が印象的でした。新幹線との「入れ替わり」が、快速の歴史の始まりだったんですね。
その後、1982年(昭和57年)になると、転換式クロスシートの115系3000番台が新しく投入されます。広島~岩国間を15分ごとに運行する本格的なダイヤに変わりました。労働組合からは「増発で負担が増える」と反発もありましたが、国鉄改革の流れで実現。利用者の皆さんにとっては、便利さが格段にアップした瞬間でした。
廃止と復活の繰り返し 激動の40年
しかし、快速の道のりは平坦ではありませんでした。1985年(昭和60年)に、広島地区の快速は一度全廃されてしまいます。利用状況の変化が影響したのでしょう。それでも、地域の声に押され、1994年(平成6年)に広島~福山間のノンストップ快速「スーパーラビット」が登場。1996年(平成8年)には呉線でも快速が復活しました。
1998年(平成10年)には平日朝夕の広島~岩国間快速が復活し、2001年(平成13年)から日中時間帯に「山陽シティライナー」の愛称で運行開始。こちらは大きな話題になりました。でも、2002年(平成14年)に「スーパーラビット」が廃止され、2003年(平成15年)にはラッシュ時の快速が「通勤ライナー」に改称。変化の連続です。
2010年(平成22年)に「シティライナー」は再び全廃。2016年(平成28年)に土休日限定で復活するも、2018年(平成30年)に運行休止。2020年に再開したものの、2021年に日中運行がまた廃止されました。この頃は、コロナ禍の影響も大きかったのかもしれませんね。
最近の動きは明るいです。2024年(令和6年)には、平日朝の上り「通勤ライナー」と土休日夕方の上り「シティライナー」の一部に、有料座席指定サービス「うれしート」が導入。2025年(令和7年)からは土休日の「シティライナー」を増発し、「うれしート」も拡大。現在も進化を続けています。廃止と復活の歴史は、地域のニーズに寄り添った証拠です。
乗ってみた! 実際の便利さを実感
そんな快速「シティライナー」に、実際に乗ってみました。乗車したのは、土休日運行の典型例。広島駅から下りで出発です。車両は最新の227系電車で、快適そのもの。シートはゆったりしていて、窓からの景色も最高です。
しかし、運行本数は限定的。11時24分発の次は、16時24分まで下り快速がありません。1日に数本しかないので、時刻表をしっかりチェックする必要があります。広島~大野浦間では7駅を通過しますが、普通列車よりわずか5分速いだけ。速達感は控えめですが、通過駅が多い分、ゆったり旅気分が味わえます。
「なるほど…」と思ったポイントはここ。日常の通勤・通学には普通列車で十分。でも、土休日の観光やお出かけにぴったり。混雑を避けたい時に「うれしート」を使えば、ゆとりある移動が叶います。半世紀の歴史が、こうした細やかな便利さを生み出しているんですね。
山陽本線の最新トピックス 快速を支える動き
快速の話題だけでなく、山陽本線全体が活気づいています。2026年3月14日のダイヤ改正では、姫路駅~英賀保駅間に新駅「手柄山平和公園駅」が開業予定。新快速、快速、普通列車が停まり、通勤特急「らくラクはりま」も利用可能に。ひめじスーパーアリーナへのアクセスが向上し、快速の役割もさらに大きくなりそうです。
また、山口エリアでは2026年度以降、227系をベースにした新型車両「Kizashi(きざし)」が導入されます。45年ぶりの新車で、黒×金の「維新の陽光」デザインがカッコいい! 2両・3両編成の柔軟運用で、通勤から観光まで対応。快速運用にも期待が高まります。
227系は広島地区で「Red Wing(レッドウィング)」として活躍中。2015年から山陽本線で走り、快速「シティライナー」も統一されています。岡山・備後エリアの「Urara(うらら)」500番台も好評です。これらの車両が、快速の快適さを支えています。
なぜ廃止と復活が続くのか 地域輸送のリアル
- 新幹線との競合:高速移動の需要が増え、在来線の快速が調整される。
- 利用状況の変化:平日と土休日で需要が違い、ラッシュ時中心にシフト。
- 車両・ダイヤの進化:227系導入や「うれしート」で、質を高めて存続。
- 地域の声:廃止のたびに復活要望が強く、柔軟対応。
これらの要因が絡み合い、快速は生き残っています。乗客の皆さんの生活に寄り添う姿が、心温まりますね。
今後の快速に期待 みんなの山陽本線
2026年2月7日現在、土休日の「シティライナー」は増発され、ますます便利に。ダイヤ改正や新駅開業、新型車両で、山陽本線はさらに魅力アップです。廃止と復活の歴史を胸に、ぜひ一度乗ってみてください。きっと、その「なるほど…」を実感できますよ。
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