iPhone 5sに13年ぶりのアップデート配信、Appleが古いモデルの異例の延命対応
Appleは2026年1月27日、iPhone 5sを含む複数の古いiPhoneモデルに向けて、重要なセキュリティアップデートの配信を開始しました。発売から13年が経過したiPhone 5sがアップデートを受け取るのは極めて異例な対応であり、同社のサポート体制の手厚さを改めて示す事例として注目を集めています。
配信されたアップデートの概要
今回配信されたアップデートは、デバイスの世代に応じて複数のバージョンが用意されています。具体的には、iOS 18.7.4、iOS 16.7.13、iOS 15.8.6、iOS 12.5.8の4つのバージョンが配信されており、それぞれのiPhoneやiPadが対応するバージョンのアップデートを受け取ります。
最新のiOS 18.7.4は、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XRなどの比較的新しいモデルに配信される一方で、iPhone 5sはiOS 12.5.8の対象となります。また、iPad ProやiPad Airなどのタブレットデバイスも同様にiPadOS 18.7.4のアップデートを受け取ることができます。
重要な証明書の有効期限延長が主な目的
今回のアップデートで特に重要とされているのが、iMessageやFaceTime、デバイスのアクティベーションなどに使用される証明書の有効期限延長です。Appleは、これらの証明書が2027年1月以降も引き続き有効となるよう、更新を実施しました。
日本語環境では、アップデート画面に「重要なバグ修正が含まれ、すべてのユーザーに推奨されます」と表示される場合があります。しかし、表示される内容以上に、証明書の延長はユーザーの利便性を維持するための極めて重要な対応なのです。
アップデート未実施時のリスク
もしこのアップデートを実施せずにデバイスを使い続けると、いくつかのリスクが生じる可能性があります。具体的には、2027年1月以降にiMessageやFaceTimeといった主要機能が使用できなくなったり、デバイスの初期化後にアクティベーションに失敗する可能性があるため、注意が必要です。
特に長期間使用していない休眠デバイスについても、2027年1月以降に起動した際に問題が発生する恐れがあります。古いiPhoneやiPadを自宅に保管している場合でも、万が一の再利用に備えてアップデートを適用しておくことが重要です。
対象となる主な機種
アップデートの対象機種は以下の通りです。
iOS 12.5.8の対象:iPhone 5s、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPad Air(第1世代)、iPad mini 2、iPad mini 3、iPod touch(第6世代)が対象となります。
iOS 15.8.6の対象:iPhone 6sシリーズ、iPhone 7シリーズ、iPhone SE(第1世代)、iPad Air 2、iPad mini(第4世代)、iPod touch(第7世代)が該当します。
iOS 16.7.13の対象:iPhone 8、iPhone 8 Plus、iPhone Xが対象となり、iPad(第5世代)、iPad Pro 9.7インチ、iPad Pro 12.9インチ(第1世代)も含まれます。
iOS 18.7.4の対象:iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XRが対象で、iPad Pro 13インチ、iPad Pro 12.9インチ(第3世代)以降、iPad Pro 11インチ(第1世代)以降、iPad Air(第3世代)以降、iPad(第7世代)以降、iPad mini(第5世代)以降も対応しています。
Appleの手厚いサポートが示すもの
発売から13年経過したiPhone 5sへのアップデート配信は、Appleが古いデバイスのユーザーに対してどれほど責任を持っているかを示す象徴的な事例です。多くのスマートフォンメーカーは数年でサポートを終了する傾向にありますが、Appleはこうした古いモデルに対しても、重要な機能を維持するための努力を継続しています。
この対応により、古いiPhoneやiPadを使い続けているユーザーは、引き続き安心して主要な通信機能やデバイス管理機能を利用できるようになります。アップデートの配信は、設定アプリやiTunesから簡単に取得することができますので、対象デバイスをお持ちの方はできるだけ早期に実施されることをお勧めします。
