ASML好決算がもたらす半導体関連銘柄の連鎖反応――レーザーテックなど後場に急騰

オランダの半導体製造装置大手ASMLが2025年第4四半期に過去最高の売上を記録したことを受けて、日本の半導体関連銘柄が大きく買われた。特にレーザーテックなど検査・計測機器メーカーが後場終盤に急騰し、AI(人工知能)チップブームの勢いが日本企業にも波及する形となった。

ASMLの好決算内容と市場への影響

ASMLは2025年第4四半期に過去最高の売上を計上し、市場の期待を上回る成績を上げた。同社は2026年第1四半期の売上高ガイダンスを82億~89億ユーロとし、通年の売上目標を340億~390億ユーロと設定している。この堅調な見通しは、米国のエヌビディアをはじめとするAI半導体メーカーの製造需要が継続することを示唆している。

同社が提示した2026年の粗利益率予想は51%~53%の間と見込まれており、これは2025年の52.8%とほぼ同水準の高い利益率を維持する見通しだ。この安定した利益構造は、ASMLの技術的な優位性と市場での高い評価を反映している。

日本の半導体関連銘柄への連鎖効果

ASMLの好決算発表を受けて、日本の半導体製造装置・検査装置関連企業が後場終盤に急騰した。特にレーザーテックなど検査装置メーカーが顕著な上昇を見せ、つれ高の形で買われている。これらの企業は、ASMLの設備が使用される最先端チップ製造プロセスにおいて、欠陥検査などの重要な役割を担っており、AI需要の拡大による恩恵を受ける立場にある。

同日は半導体検査装置メーカーのアドバンテストも決算発表を控えており、市場ではこうした日本の半導体関連企業も同様に好決算を発表するとの期待が高まっていた。米国のエヌビディアのAI半導体向け製造装置の販売・受注が絶好調なだけに、関連する日本企業への期待も大きかったのだ。

BofA証券による強気の評価継続

投資銀行のバンク・オブ・アメリカ(BofA)証券は、ASMLに対して「買い」の評価を維持し、目標株価を1,672ドルに設定している。この目標株価設定は、同社の今後の成長性に対する強気の見方を反映したものであり、市場ではこうした強気評価がさらなる買いを呼び込む要因となっている。

AI需要の継続性が鍵

ASMLの好決算と今後の見通しは、AI関連の設備投資が継続的に行われることへの自信を示している。マイクロソフト、メタ・プラットフォームズ、テスラなどの大手IT企業も同時期に決算発表を控えており、これらの企業のAI関連投資が実際に収益へ貢献しているかどうかが、今後の市場全体のトレンドを左右する重要な要素となるだろう。

マクロ環境下での相場展開

ただし、同日の株式市場全体の動きは複雑だった。トランプ大統領がドル安について問題ないという姿勢を示したことでドル安円高が進行し、日経平均は反落するなど、為替動向が市場に大きな影響を与えている。こうしたマクロ環境の中での半導体関連銘柄の上昇は、AI関連需要への市場の強い関心を示すものだ。

ASML決算の好結果と日本の半導体関連銘柄の連鎖的な上昇は、グローバルなAI産業の拡大が日本企業にも恩恵をもたらすことを示唆している。今後も世界的なAI投資の動向が、半導体関連企業の業績と株価の主要なドライバーとなることが予想される。

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