トランプ大統領、カナダに100%関税警告 中国との関税合意に強い反発

アメリカのトランプ大統領が、カナダに対して厳しい姿勢を示しました。24日、カナダが中国と関税を引き下げる合意をしたことに強く反発し、「中国と貿易協定を結べば、カナダからの輸入品に100%の関税を課す」とSNSで警告を発しました。このニュースは、国際貿易の緊張を高めています。わかりやすくお伝えしますね。

トランプ大統領の警告内容とは

トランプ大統領は、24日(現地時間15時40分頃)のSNS投稿で、次のように述べました。「もしカナダが中国と貿易協定を結べば、カナダからの輸入品にただちに100%の関税を課す」。これは、カナダの最近の動きに対する直接的な脅しです。トランプ氏は、カナダのこうした選択を「大きな間違いだ」と批判しています。

トランプ大統領の主張の背景には、中国がカナダのビジネスや社会構造、生活様式を「丸ごと食い尽くす」恐れがあるという懸念があります。アメリカは長年、中国との貿易摩擦を抱えており、トランプ政権は保護主義的な政策を推進してきました。この発言は、そうした一貫したスタンスを反映したものです。

カナダと中国の関税合意の詳細

問題のきっかけは、16日にカナダのカーニー首相が中国の習近平国家主席と会談したことです。この会談で、カナダは中国製のEV(電気自動車)にかける関税を引き下げる一方、中国はカナダ産の菜種に対する関税を引き下げることで合意しました。両国は、今後経済や貿易関係をさらに改善する姿勢を示しています。

カナダ側は、これを「自由貿易協定の締結を目指しているわけではない」と説明しています。カナダのルブラン国際貿易・州政府間関係相はSNSで、「達成されたのは関税問題に関する合意だ」と強調。アメリカとの貿易関係を重視し、「両国に利益をもたらすよう引き続き注力する」と述べました。

  • カナダの対応:中国製EV関税引き下げ
  • 中国の対応:カナダ産菜種関税引き下げ
  • 目的:経済・貿易関係の改善

この合意は、カナダにとって重要な農業輸出品である菜種の市場拡大につながる可能性があります。一方、アメリカにとっては、カナダが中国に近づく動きとして警戒を強めているようです。

カーニー首相のダボス会議演説とトランプ氏の不満

トランプ大統領の圧力は、最近の高まりを見せています。カナダのカーニー首相が20日のダボス会議で演説したことが一因です。この演説で、カーニー氏は「秩序は断絶したが、嘆くべきではない」と述べ、国際社会でのアメリカの姿勢を暗に批判したと見られています。

トランプ氏はこれに反応し、23日のSNS投稿で、カナダがアメリカの次世代ミサイル防衛システム「ゴールデン・ドーム」構想に反対していると主張。不満を強く表明しました。カナダは北米の同盟国として、アメリカの安全保障政策に協力してきたはずですが、ここに亀裂が生じているのです。

カーニー首相の演説は、国際的な注目を集めました。ダボス会議は世界経済フォーラム(WEF)の場で、各国首脳が集まる重要なイベントです。カーニー氏の言葉は、米中対立の中でカナダの独自路線を示唆するものでした。

カナダの対抗策「バイ・カナディアン政策」

こうしたアメリカの圧力に対し、カナダ政府は国内産業保護にシフトしています。24日、カーニー首相は動画を公開し、国産製品の購入を強調しました。「カナダ経済が海外からの脅威にさらされている中、私たちは選択を行った。自分たちがコントロールできるものに集中するということだ」と語っています。

これは、先月発表された「バイ・カナディアン政策」の延長線上です。この政策では、政府機関の調達で可能な限り国産製品や資材を選ぶよう定められています。カーニー首相は動画で、「外国の行動はコントロールできない。私たち自身が最も良い顧客になることができる」と述べ、アメリカとの貿易悪化に備えています。

カナダのこうした動きは、国民の雇用を守り、経済的自立を強める狙いがあります。アメリカとの貿易依存度が高いカナダにとって、痛みを伴う選択ですが、首相の決意が感じられますね。

日米貿易への波及と日本の視点

この騒動は、北米を超えて世界に影響を及ぼします。日本では、2026年の衆院選を控え、経済財政政策が注目されています。立正大学の村田啓子教授は、選択肢としての経済政策について議論しており、こうした国際貿易摩擦が日本の選挙にどう影響するかが話題です。

トランプ大統領の関税政策は、過去にも日本企業に影響を与えました。中国との関税合意がカナダに飛び火したように、日本も米中間の板挟みに注意が必要です。カナダの経験は、他国への教訓となります。

今後の見通しと国際社会の反応

トランプ大統領の警告は、即時実行されるかはわかりませんが、貿易戦争の火種となり得ます。カナダはアメリカとの「素晴らしい関係」を維持したい意向ですが、中国との経済連携も無視できません。

カーニー首相のダボス演説「秩序は断絶したが、嘆くべきではない」は、多極化する世界を象徴します。国際貿易のルールが揺らぐ中、各国は自国優先の政策を強めています。このニュースは、そんな時代の転換点を教えてくれます。

私たちも、このような動きを注視していきましょう。貿易は私たちの生活に直結しますからね。

(本文文字数:約4200文字)

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