ディスコが好決算で株価上昇、生成AI需要で通期売上4000億円超へ
決算発表で市場が反応、前日比11.93%の上昇
半導体製造装置大手のディスコが2026年1月21日に決算を発表し、市場から好意的な反応を得ました。決算発表前日の1月20日の終値60,000円から、発表翌日の1月22日午前9時27分時点では株価が11.93%上昇し、66,000円に達しています。この上昇率は「決算プラス・インパクト銘柄」として注目を集めており、市場参加者の期待の高さを示しています。
先端半導体需要の拡大が業績を牽引
ディスコの好調な業績の背景には、先端半導体需要の拡大があります。特に生成AI関連の需要が大きく寄与しており、これが企業の成長を支えています。2026年3月期第3四半期の連結業績では、売上高3,038億2,800万円で前年同期比11.5%の増加を達成し、営業利益は1,262億1,200万円で同9.7%の増加となっています。
6期連続で最高益を更新、高い利益率を維持
ディスコは高水準の利益率を維持しながら業績を伸ばしています。営業利益率と純利益率は前年同期比で上昇し、直近の動きもやや強い傾向を示しています。収益性の指標となるROE(自己資本利益率)とROA(総資産利益率)は、一般的に望ましいとされる目安を上回る水準で推移しており、企業の経営効率の高さがうかがえます。
通期売上、初めて4000億円を超える見通し
更に注目すべきは、ディスコの通期売上高が初めて4000億円を超える見込みであることです。これは企業の過去最高の売上高更新を意味し、生成AI需要という成長機会を確実に捉えていることを示しています。通期予想も増収増益を見込んでおり、市場の期待値も高まっています。
安定性と成長性の両面で優れた評価
ディスコの財務健全性も堅牢です。自己資本比率は75.1%となっており、一般的に望ましいとされる30%を大きく上回っています。この高い自己資本比率は、経営の安定性と将来の成長投資に向けた体力があることを示唆しています。また、EPS(1株当たり利益)は前年同期比で増加が続きつつ、四半期ごとの振れが小さく落ち着いており、堅実な成長を実現しています。
売上高は前年同期比で拡大が続く右肩上がりの傾向を示しており、成長が継続しています。EPSも前年同期比で増加傾向が続き、その伸びは安定しています。
配当増加も予定、株主還元も強化
ディスコは好業績を背景に、配当増加も予定しています。これは株主への利益還元を強化する姿勢を示すもので、投資家からの評価が一層高まる可能性があります。
生成AI関連需要が半導体製造装置業界を牽引
ディスコのような半導体製造装置メーカーの好調は、業界全体のトレンドを反映しています。生成AI技術の急速な普及に伴い、高性能な半導体の需要が急増しており、その製造に欠かせない装置メーカーが恩恵を受けています。ディスコは先端半導体製造装置の主要メーカーとして、この成長市場で重要な役割を担っています。
投資家の関心高まる
決算発表時点での投資家感情を見ると、買い意欲も存在する一方で、売却を検討する投資家も多く、市場では様々な意見が交錯しています。しかし、業績の堅実な伸びと高い収益性、安定した財務基盤を考えると、ディスコは成長企業として引き続き注目を集める可能性があります。
今後の注視点
生成AI需要がどの程度持続するか、また競争環境がどのように変化するかが、今後のディスコの業績を左右する重要な要素となります。ただし、現在のところ企業の業績動向は強気材料で満ちており、市場からの期待値も高い状況が続いています。
ディスコの今回の好決算と株価上昇は、生成AI時代における先端半導体需要の拡大が、いかに大きなビジネスチャンスを創出しているかを象徴する事例として、注視する価値があるニュースといえるでしょう。



