邦画史上最高興収「国宝」が日本アカデミー賞で13部門ノミネート、吉沢亮と横浜流星が優秀賞を受賞
第49回日本アカデミー賞の優秀賞発表が1月19日に行われ、邦画実写の興収記録を22年ぶりに更新した大ヒット映画「国宝」が圧倒的な存在感を示しました。吉沢亮が優秀主演男優賞に、横浜流星が優秀助演男優賞に選ばれるなど、この作品が複数部門で受賞候補となっています。
「国宝」とはどんな作品か
「国宝」は李相日監督による時代劇で、上方歌舞伎の名家に引き取られたやくざの息子と、その家の御曹司がしのぎを削りながら芸道を究めていく波乱万丈の50年を描いた一代記です。邦画実写としては22年ぶりとなる100億円を突破し、空前の社会現象となっています。
この作品の最大の特徴は、俳優たちが吹き替えなしで挑んだ歌舞伎シーンです。吉沢亮、横浜流星をはじめ、黒川想矢、越山敬達、田中泯、渡辺謙といった豪華な役者陣が、本格的な歌舞伎に挑戦したことが大きな話題となりました。
吉沢亮が優秀主演男優賞を受賞
吉沢亮は「国宝」での主演演技で、優秀主演男優賞に選ばれました。優秀主演男優賞の候補者には、妻夫木聡『宝島』、長塚京三『敵』、松村北斗『秒速5センチメートル』、山田裕貴『爆弾』が同時にノミネートされています。
吉沢亮は約1年半の稽古で歌舞伎を習得し、複雑な立ち回りやセリフの流派を完璧に演じ切りました。この並々ならぬ努力が、日本アカデミー賞の選考委員に高く評価されたとみられます。
横浜流星が優秀助演男優賞を受賞
横浜流星も「国宝」での演技が認められ、優秀助演男優賞に選ばれました。同じく助演男優賞に選ばれた田中泯、渡辺謙と共に、この作品から3人が候補に上がるという快挙を成し遂げています。
吉沢亮との掛け合いは「東半コンビ」と呼ばれ、複雑な関係性を見事に表現した好演として高く評価されています。二人の息の合った演技が、観客からも業界からも支持を集めました。
「国宝」が日本アカデミー賞で13部門を席巻
「国宝」は今回の日本アカデミー賞で、13部門にノミネートされという大きな成果を上げています。ノミネートされた部門は以下の通りです。
- 作品賞
- 優秀監督賞(李相日監督)
- 優秀脚本賞(奥寺佐渡子)
- 優秀主演男優賞(吉沢亮)
- 優秀助演男優賞(田中泯、横浜流星、渡辺謙)
- 優秀助演女優賞(高畑充希、森七菜)
- 優秀撮影賞(ソフィアン・エル・ファニ)
- 優秀照明賞(中村豊樹)
- 優秀音楽賞(原摩利彦)
- 優秀美術賞(種田陽平、下山奈緒)
- 優秀録音賞(白取貢)
- 優秀編集賞(今井剛)
- 新人俳優賞(見上愛)
この数字は、この作品がいかに完成度の高い映画であるかを物語っています。監督から脚本、演技、撮影、音楽、美術に至るまで、あらゆる部門で高い評価を得ているのです。
3月13日の授賞式で最優秀賞が決定
今回発表された優秀賞は、あくまで各部門の候補者・作品です。実際の最優秀賞は3月13日にグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールで開催される授賞式で発表されます。授賞式の司会は羽鳥准一アナウンサーと河合優実が務めることが決まっています。
吉沢亮と横浜流星が、果たして最優秀賞を受賞できるのか。また「国宝」が作品賞を受賞できるのか。業界内外から大きな期待が寄せられています。
邦画の新しい時代を象徴する「国宝」
「国宝」が100億円を超える興収を記録したことは、邦画実写作品が22年ぶりの快挙です。この作品の成功は、従来の映画ファンだけでなく、歌舞伎に興味がなかった層にも大きな感動を与えました。
吉沢亮と横浜流星が1年半かけて歌舞伎を習得し、本格的な舞台を演じたその努力の成果が、日本アカデミー賞での優秀賞受賞という形で報われました。この結果は、俳優たちの真摯な取り組みと、それを支えたスタッフ全員の情熱の結晶といえるでしょう。
日本アカデミー賞は、日本の映画産業における最高峰の栄誉です。「国宝」の13部門ノミネートという記録は、この作品が日本映画史に刻まれる傑作であることを強く示唆しています。3月13日の授賞式で、この作品がどこまで受賞を重ねるのか。その結果が注目されています。




