マツキヨココが大幅反落、既存店売上高が10カ月ぶりのマイナスに転換

2026年1月16日の株式市場において、マツキヨココ(3088)が注目を集めました。同社の株価は2482円と前日比145円の大幅反落となり、市場の懸念が強まっていた厳しい販売状況が数字で裏付けられたことが背景にあります。

既存店売上高が10カ月ぶりにマイナスに転換

マツキヨココが発表した12月の月次動向によると、既存店売上高は前年同月比4.6%減となり、10カ月ぶりのマイナスに転じました。この数字は市場の予想よりも厳しい結果となり、投資家の警戒感を呼び起こすことになりました。

売上高の減少にはいくつかの要因があります。まず、客単価は同0.5%上昇した一方で、客数が同5.1%減少しました。つまり、来店客数そのものが大きく減少していることが売上減のメイン要因となっているのです。

医薬品が苦戦、免税売上高も伸び悩み

マツモトキヨシグループとココカラファイングループ双方ともマイナスに転換しており、同業他社と同様に医薬品が苦戦している状況が見られます。医薬品は薬局事業の重要な商品カテゴリーであり、この分野の不振が全体の業績に大きな影響を与えています。

さらに、免税売上高も伸び悩んでいるようです。インバウンド需要の減速や外国人観光客の購買意欲の低下が、免税売上に響いていると考えられます。

業績予想の下方修正も視野に

足元で懸念も強まっていた厳しい販売状況を警戒視する動きが優勢になっており、短期的には第4四半期に発注を増加させている基地局投資が26年12月期の償却増につながるとして、26年12月期、27年12月期の業績予想を下方修正する可能性も指摘されています。

ただし、26年12月期営業利益については18年12月期以来の4ケタ億円には回帰すると見ている市場関係者も存在するため、完全な悲観視一色ではないようです。

対比:好調な四国化HDとスクリーンHD

同じ日に注目を集めた銘柄の中には、全く異なる展開を見せた企業もあります。四国化HDは前日に25年12月期の業績上方修正を発表し、経常利益を従来予想の104億円から119億円に引き上げ、前期比10.4%増と一転増益予想にまで引き上げました。主力の医薬品事業においてファインケミカルが好調だったほか、円安効果も業績上振れの背景となっています。

また、スクリーンHDも大幅続伸を見せました。前日に台湾のTSMCが第4四半期決算を発表し、純利益は前年同期比35%増の5057億台湾ドルと過去最高を記録したことが買い材料となりました。さらに新年度第1四半期の売上高は前年同期比で最大40%増に達する可能性があると表明され、設備投資の拡大見通しも示されたため、TSMC向けウェイトが高いとされるスクリーンHDを始め、国内半導体関連企業が買い材料を得たのです。

市場全体のセンチメント

2026年1月16日の市場では、明暗がはっきり分かれました。マツキヨココのように既存事業の苦戦から株価が反落する企業がある一方で、四国化HDやスクリーンHDのように業績上方修正や好材料により株価が続伸する企業があります。このように、業績の実績値や予想の修正が株価に直結する展開となっています。

マツキヨココの場合、既存店売上高の減少は、小売業界全体の厳しさを象徴しています。消費者の購買パターンの変化や、医薬品市場の競争激化など、構造的な課題に直面しているようです。今後、同社がどのような施策を打ち出すのか、市場からの注視が集まっています。

今後の注目点

マツキヨココの次の焦点は、今後の業績改善策とその実行です。客数の減少を逆転させるためのプロモーション戦略や、医薬品事業の活性化策がどのように展開されるのかが重要です。また、配当方針の変更がないかどうかも、投資家にとって重要な情報となります。

一方で、同じ医薬品・化学系の企業でも四国化HDのように好調な企業も存在することから、市場では銘柄選別が進んでいることがわかります。マツキヨココが今後どのようにして競争力を回復させるのか、その経営判断が試されています。

参考元