串カツ田中、決算発表で株価続落 好調な過去実績から一転、今期減益予想に市場も慎重姿勢
串カツ田中ホールディングス(証券コード3547、東証スタンダード)が1月14日の大引け後に発表した2025年11月期決算により、株価が値下がりするという市場の反応が見られています。同社は過去実績で好調な増益を達成したものの、次期の業績見通しが市場予想を下回ったことが、投資家心理に影響を与えているようです。
好調だった2025年11月期決算の実績
串カツ田中ホールディングスの2025年11月期決算は、連結経常利益が前期比46.1%増の12.3億円に拡大する大幅増益を記録しました。さらに、親会社株主に帰属する当期純利益では95.8%の増加を達成するなど、極めて好調な決算内容となっていました。
直近3ヵ月間である9月~11月期(4Q)の実績に着目すると、連結経常利益は前年同期比37.4%増の1.6億円に拡大しており、連続して堅調な経営成績を示していました。インバウンド消費の飛躍的な増加や賃上げの進展を背景とした国内需要の好調さが、同社の業績を押し上げていたと考えられます。
次期業績予想で減益見通し、市場が慎重に
しかし、今回の決算発表で注目を集めたのが、今期(2026年11月期)の業績見通しです。同社は2026年11月期の連結経常利益を前期比22.3%減の9.6億円と予想しており、好調な2025年11月期の実績から一転して減益局面へ転じるとの見方を示しています。
この減益予想の公表に対して、市場からは慎重な見方が広がっています。株価は決算発表を受けて値下がりし、投資家が今後の企業業績の鈍化を懸念する姿勢が浮き彫りになりました。
経営効率化の課題も浮上
経営面での課題も指摘されています。直近3ヵ月間の売上営業利益率が前年同期の3.4%から2.8%に悪化しており、売上が伸びる一方で利益率が低下している傾向が見られます。これは、食材費や労務費などのコスト上昇圧力が高まっていることを示唆しており、今後の経営効率化が重要な課題となる可能性があります。
配当についても不確実性
加えて、同社は今期(2026年11月期)の年間配当を未定とする方針を示しており、今後の経営環境の不確実性を反映した判断となっています。
市場の反応と今後の課題
串カツ田中ホールディングスは、継続的な新規出店や新定番商品の発売、SNS配信を通じた認知拡大など、積極的な経営戦略を展開してきました。2025年11月期決算でこうした施策が成果を上げ、増益という結果につながっていただけに、今期の減益予想は市場に対して予想外のインパクトをもたらしたと言えます。
今後、同社がどのような施策を講じて利益率の向上と業績の維持・拡大を目指していくのかが、投資家の関心を集める焦点となるでしょう。外食産業全体が直面するコスト上昇圧力や消費環境の変化に対して、いかに対応していくかが問われています。
同社は新規出店計画を含む成長戦略を引き続き推進する一方で、既存店の経営効率化やコスト管理の強化を通じて、市場の信頼を回復させることが求められる局面に直面しています。


