カーペンターズの貴重な未発表音源が発見!兄リチャードも確認した歴史的な発見
伝説的な兄妹デュオ、カーペンターズの貴重な未発表音源を収録したレコード2枚が発見されたことが明らかになりました。この発見は、音楽史上において極めて重要な出来事として注目を集めています。
発見の経緯
今回の発見は、日本人のレコードコレクターである小笠原賢一さん(66歳)によってもたらされました。小笠原さんが手に入れたこの2枚のレコードは、カーペンターズの歴史の中でも極めて貴重な一次資料として位置づけられています。
興味深いことに、小笠原さんは2023年にリチャード・カーペンターが来日公演をした際に、本人に直接これらの音源を提示して確認を取ったとのことです。半世紀以上前の音源が、本人によって確認されるという、極めて稀有な状況が実現したわけです。
発見された2つの音源とは
発見されたレコードの内容は、カーペンターズのキャリアにおける異なる時期を記録した貴重な資料となっています。
第1のレコード:カレン・カーペンターのソロ音源
1枚目は、1983年に32歳で亡くなった妹のカレン・カーペンターのソロ歌唱が収録されたアルバムです。注目すべきは、この音源が1969年11月のメジャーデビュー直前という極めて初期の時期に収録されたものという点です。
このアルバムには、ビートルズの名曲「Good Night」や、カレン自身の作曲による「Crescent Noon」を含む3曲の歌唱が収録されている。デビュー前の若きカレンの声を記録したLPレコードとして、極めて歴史的価値の高いものといえるでしょう。
第2のレコード:リチャードのピアノ演奏音源
もう1枚は、1967年にリチャード・カーペンターが大学生時代に、高校時代の友人に宛てて制作したシングルです。このシングルには、「The Lord’s Prayer」のピアノ伴奏をするリチャードの演奏が収録されています。
この音源には驚くべき事実が隠されていました。レコードよりも安価な素材のアセテート盤で制作されたこのシングルについて、リチャード本人が「演奏したこと自体を忘れていた」とのことです。つまり、本人でさえ存在を完全に忘れていた音源が、50年以上の時を経て発見されたということになります。
なぜこれほど貴重なのか
小笠原さんは、発見された2枚のレコードについて、次のようにコメントしています:「2枚とも市販や流通をしていない音源を含む貴重な一次資料」です。
特に注目すべきは、アセテート盤の希少性についての指摘です。小笠原さんは「特にアセテート盤は関係者向けに1枚しか作っていないのではないかと思います」と述べており、この音源が極めてユニークで、唯一無二の記録であることを示唆しています。
音楽業界において、アセテート盤は通常、限定的な配布を想定したテスト用の記録媒体です。そのため、現存する可能性は極めて低く、今回の発見は音楽考古学的に見ても極めて重要な意味を持っているのです。
カーペンターズの歴史における意義
カーペンターズは、1969年11月にアルバム「涙の乗車券」でデビューした兄妹デュオです。翌年に発売された「遥かなる影」が全米1位の大ヒットとなり、彼らは一躍人気スターの地位を確立しました。
その後のキャリアを通じて、カーペンターズはシングルとアルバムの売上枚数が世界で1億枚以上となり、グラミー賞を3回受賞するなど、音楽史上最高峰のアーティストの一つとなったのです。
1983年にカレンが拡食症で32歳で亡くなった後、カーペンターズは活動に終止符を打つことになりました。しかし、その後も彼らの音楽は多くの人々に愛され続けており、未発表音源集なども高い人気を誇っています。
今回発見された音源は、デビュー前の初期段階のカーペンターズの姿を記録した貴重な資料です。ファンにとっても、音楽研究者にとっても、カーペンターズの創成期を理解する上で不可欠な記録となることが期待されています。
今後の展開への期待
現在、これらの音源の扱いについて、具体的な公開やリリースの予定は明らかにされていません。しかし、音楽業界やカーペンターズのファンの間では、これらの未発表音源がいずれ世に出されることへの期待が高まっています。
半世紀以上の時を経て発見されたこれらの音源が、どのような形で世界と共有されるのか、その行方に注目が集まっています。デビュー前夜のカレンの歌声と、若き日のリチャードのピアノ演奏の音が、新たな世代のリスナーにどのような感動をもたらすのか、その時を待つばかりです。


