神村学園vs鹿島学園、初優勝を懸けた頂上決戦へ――スタメン発表と見どころ徹底解説

第104回全国高校サッカー選手権大会は、いよいよ決勝戦の日を迎えました。国立競技場で行われる大一番は、神村学園(鹿児島)鹿島学園(茨城)という、どちらも選手権では初優勝を狙う学校どうしの対戦です。

試合は14時5分キックオフ予定。すでに両校のスターティングメンバーが発表され、全国の高校サッカーファンから大きな注目を集めています。

ここでは、発表されたスタメンをもとに、両チームの特徴や注目選手、そして試合の見どころを、サッカー初心者の方にもわかりやすく解説していきます。

国立で激突する「夏冬2冠」への挑戦者と「茨城旋風」の旗手

この決勝戦は、背景ストーリーもとてもドラマチックです。

  • 神村学園は、夏の全国高校総体(インターハイ)を制しており、史上6校目となる夏冬2冠に王手をかけています。
  • 一方の鹿島学園は、「茨城旋風」と呼ばれる勢いの中心にいる存在で、J1鹿島アントラーズなど、茨城サッカー全体の盛り上がりとともに、学校としても初優勝を狙っています。

どちらが勝っても「初めての選手権制覇」となるため、選手たちにとっては一生忘れられない舞台です。

神村学園・スタメン発表:攻撃力が武器の南国サッカー

まずは神村学園のスターティングメンバーから見ていきましょう。

  • GK 17 寺田健太郎(3年)
  • DF 3 今村太樹(3年)
  • DF 5 中野陽斗(3年・キャプテン)
  • DF 7 細山田怜真(3年)
  • DF 8 荒木仁翔(3年)
  • MF 6 堀ノ口瑛太(3年)
  • MF 10 坂口大和(3年)
  • MF 14 福島和毅(2年)
  • MF 15 岡本桂乙(3年)
  • FW 9 倉中悠駕(3年)
  • FW 11 徳村楓大(3年)
  • FW 13 日髙元(3年)

※メンバー表は報道に基づき一部ポジション表記が混在しますが、ここでは主に役割ベースで紹介しています。

神村学園は、今大会で爆発的な得点力を見せてきたチームです。特に注目なのが、前線のトリオです。

  • FW倉中悠駕:準々決勝以降に4得点を挙げるなど、18大会ぶりの快記録に並ぶ活躍を見せ、得点ランキングでも上位に名を連ねています。
  • FW日髙元:倉中と「親友」であり、得点王争いをともに盛り上げている存在。「2人で得点王に」という思いを語っており、攻撃の要です。
  • FW徳村楓大:鋭い飛び出しと運動量で、相手ディフェンスラインを揺さぶります。

また、最終ラインを統率するキャプテンDF中野陽斗の存在も見逃せません。攻撃的なチームでありながら、要所ではしっかりと守備を締められるのは、中野を中心とした守備陣の安定感があってこそです。

鹿島学園・スタメン発表:「茨城旋風」を背負う堅守速攻型チーム

続いて、対戦相手の鹿島学園のスターティングメンバーです。

  • GK 1 プムラピー スリブンヤコ(2年)
  • DF 2 秋山龍詠(3年)
  • DF 3 中川光星(3年)
  • DF 4 齊藤空人(3年・キャプテン)
  • DF 5 清水朔玖(3年)
  • DF 13 内野竜太郎(3年)
  • MF 6 木下永愛(3年)
  • MF 7 伊藤蒼空(3年)
  • MF 8 鈴木峻太(3年)
  • MF 20 三浦春人(3年)
  • FW 9 内海心太郎(3年)
  • FW 11 渡部隼翔(3年)

鹿島学園は、守備の強さ切れ味鋭いカウンターが持ち味のチームです。

  • キャプテンDF齊藤空人:最終ラインのリーダーであり、試合全体のバランスを取る存在。卒業後は東農大へ進学予定と報じられており、その実力は高く評価されています。
  • DF清水朔玖:Jリーグの上田綺世からキックの指導を受けた経験があり、「結果で恩返ししたい」と語っていました。
  • FW渡部隼翔:決勝戦の「キーマン」として名前が挙げられており、ゴール前での勝負強さが光ります。
  • FW内海心太郎:渡部との2トップ、あるいは前線の軸として、ボールをおさめる力と決定力を兼ね備えています。

さらに、ベンチにはFWワーズィージェイヴェン勝ら攻撃的なオプションも控えています。ワーズィーは、過去の試合で「ゴールがめちゃでかく見えた」と振り返るほど自信あふれる決勝弾を決めた経験があり、「切り札」として途中出場から流れを変える役割が期待されています。

「体育のサッカー」でも全国レベル?鹿島学園の独自色

鹿島学園は、普段の体育授業のサッカー

こうした環境が、選手たちの技術や戦術理解の高さにつながり、今大会での快進撃を支えています。

神村学園の「3冠」への思いとチームの結束

一方、神村学園は今季、「3冠」を目標にシーズンを戦ってきました。

  • インターハイでは優勝という結果を残しました。
  • 高円宮杯プレミアリーグでは、優勝には届かず悔しさを味わいました。
  • その悔しさを胸に、集大成の場として選手権に照準を合わせてきたと、選手たちは語っています。

スポーツブルの密着映像では、選手たちが「ここまで来て負けるわけにはいかない」「全員で守って、全員で攻撃して勝ちたい」と口をそろえて話しており、チームとしての一体感が強く伝わってきます。

また、「国立の舞台で勝つ」という目標を1年間持ち続けてきたことも明かされており、この決勝の舞台が、まさに彼らにとっての到達点

戦術的な見どころ:神村の攻撃 vs 鹿島の守備

試合の見どころを、少し戦術面からもやさしく整理してみましょう。

  • 神村学園の強み:多彩な攻撃

倉中悠駕や日髙元、徳村楓大らを中心とした前線は、単に個人技があるだけでなく、連動した動きで相手ディフェンスを崩す力があります。

ミッドフィールドの選手たちもボールを落ち着いてつなぐことができるため、「ポゼッション(ボール支配)」で主導権を握りながら、決定力の高いフォワードにボールを供給する形が理想です。

  • 鹿島学園の強み:組織的守備とカウンター

鹿島学園は、キャプテン齊藤空人や清水朔玖らを中心に、守備ブロックをしっかりと作るのが得意なチームです。

相手にボールを持たせながらも、危険なエリアには簡単に侵入させない守り方で、ボールを奪った瞬間には、渡部隼翔や内海心太郎が一気にゴールへ向かう速い攻撃を繰り出します。

途中からは、ワーズィージェイヴェン勝らフレッシュな選手が投入されれば、さらに相手守備を苦しめることができるでしょう。

勝負のカギを握る「キーマン」たち

この決勝戦で、特に注目される「キーマン」を整理しておきましょう。

  • 神村学園のキーマン
  • 倉中悠駕:今大会屈指のストライカー。少ないチャンスを確実に決める力があり、得点王争いでも顔を出しています。
  • 日髙元:倉中とともにチームを引っ張る攻撃の中心。「2人で得点王」という言葉どおり、ゴール前でのコンビネーションにも注目です。
  • 中野陽斗(キャプテン):守備の要であり、チーム全体のメンタル面を支える存在。リードした展開、苦しい展開、どちらでも冷静さが求められます。
  • 鹿島学園のキーマン
  • 渡部隼翔:決勝戦での「キーマン」として名前が挙げられるフォワード。ゴール前での一瞬の駆け引きで勝負を決める力があります。
  • 内海心太郎:前線でボールをおさめたり、裏へ抜けたりと、多彩な動きで相手守備陣を悩ませます。
  • ワーズィージェイヴェン勝:途中出場から流れを変える「切り札」。過去の試合では決勝点となるゴールも決めており、ここ一番での勝負強さが光ります。
  • 齊藤空人(キャプテン):冷静な守備とビルドアップでチームを支えるリーダー。終盤の苦しい時間帯に、いかに集中を切らさず守り切れるかがポイントになります。

国立の舞台に立つ意味と、選手たちの胸中

スポーツブルの密着企画では、神村学園の選手たちが、これまでの1年間を振り返りながら、決勝への思いを語っています。

プレミアリーグで優勝できなかった悔しさ、インターハイで優勝した喜び、そして選手権で「最後に笑う」ための準備。そうした積み重ねが、今回の決勝進出につながりました。

鹿島学園もまた、「茨城旋風」の一翼を担う存在として、多くの期待を背負ってこの舞台に立ちます。 体育の授業でさえ「バチバチ」と表現されるほど真剣にサッカーに向き合ってきた日々が、この決勝で報われるかどうか、まさにその瞬間です。

14時5分キックオフ、歴史に新たな1ページを刻むのはどちらか

試合は14時5分にキックオフ予定。国立競技場という特別な舞台で、神村学園と鹿島学園が学校史に残る一戦を戦います。

神村学園が夏冬2冠を達成するのか、それとも鹿島学園が「茨城旋風」の追い風に乗って初優勝をつかむのか。

どちらのチームにも、それぞれの物語があります。スタメンに名を連ねた選手はもちろん、ベンチにいる選手、スタンドで声援を送る仲間、学校や地域で見守る人たち。すべての思いがこの90分に込められます。

サッカーに詳しくない方でも、「初優勝を目指す2校の戦い」「攻撃的な神村学園 vs 守備とカウンターの鹿島学園」というポイントを意識して観戦すると、より一層楽しめるはずです。

参考元