荒川静香さんら五輪メダリストが彩る「プリンスアイスワールド東京公演」開幕
フィギュアスケートの歴史あるアイスショー「プリンスアイスワールド2025-2026 PIW THE MUSICAL ~The Best of BROADWAY~ 東京公演」が、東京都西東京市のダイドードリンコアイスアリーナで開幕しました。荒川静香さんをはじめ、多くの五輪メダリストや世界の第一線で活躍してきたスケーターが集結し、新春のリンクを華やかに彩っています。
「プリンスアイスワールド」とは? 1978年から続く日本最古のアイスショー
「プリンスアイスワールド(Prince Ice World)」は、1978年にスタートした、日本で最も歴史のあるアイススケートショーです。 西武グループが手がける氷上エンターテインメントとして長年愛されてきました。
今回の東京公演は、2026年1月9日から12日までの4日間・計8公演というスケジュールで開催されており、1日に2回の公演が行われます。 会場は、西武鉄道新宿線・東伏見駅から徒歩1分のダイドードリンコアイスアリーナ。アクセスしやすい立地で、多くのフィギュアファンが訪れています。
テーマは「PIW THE MUSICAL ~The Best of BROADWAY~」。ここ数年続いている「ミュージカルとフィギュアスケートの融合」を掲げたシリーズの集大成ともいえる内容で、ブロードウェーミュージカルの世界観を氷上で表現した、華やかでドラマチックなショーとなっています。
荒川静香さん、20年以上携わる「ホーム」の舞台で魅せたイナバウアー
今回の公演で大きな注目を集めているのが、トリノ五輪金メダリストの荒川静香さんです。荒川さんは20年以上にわたってプリンスアイスワールドに関わっており、出演回数は600公演を超えるとも紹介され、「PIWマスター」と称されるほど、このショーと深い縁を持っています。
東京公演でも荒川さんは、現役時代を彷彿とさせるしなやかなレイバックイナバウアーや、美しいエッジワークを披露しました。 「With You」の音楽にのせて、約4分半にわたり優雅に氷上を舞う姿は、観客を一瞬で惹き込み、会場全体を静かな感動で満たしたと伝えられています。
初日の公演後に取材に応じた荒川さんは、「歴史あるこのショーの中で変わらないのは群舞の迫力。驚きと進化もいろいろな部分で感じてもらえると思う」と話し、長年愛されてきたショーが、今も進化を続けていることを強調しました。 また、「大事な部分を残しながらも毎年進化している」とも振り返り、プリンスアイスワールドへの深い思い入れをにじませています。
宇野昌磨さんら豪華ゲストが新春のリンクを彩る
今回の東京公演には、荒川さんに加えて、世界のトップで戦ってきたスケーターたちが多数出演しています。
- 宇野昌磨さん(五輪メダリスト)
- 高橋大輔さん(五輪メダリスト)
- 織田信成さん
- 田中刑事さん
- 本郷理華さん
- 中田璃士さん
- 渡辺倫果さん(地元・西東京市ゆかりのスケーター)
とくに、平昌・北京五輪で活躍し、日本男子フィギュア界を牽引してきた宇野昌磨さんは、新春にふさわしい伸びやかなスケーティングと高度なジャンプ・スピンを織り交ぜたプログラムで観客を魅了しました。 静かな曲調からダイナミックなクライマックスへと展開していく構成が、ショー全体の物語性ともマッチし、氷上に「新しい年の幕開け」を感じさせるような演技となっています。
また、プリンスアイスワールドの特徴でもある群舞(ぐんぶ)の場面では、プロスケーターチーム22人とゲストスケーター、さらにキッズスケーターが加わり、総勢40人以上によるスピード感あふれる演技が披露されました。 大人数でのフォーメーションや、音楽に合わせた息の合った動きは、競技会では見ることのできないショーならではの醍醐味です。
高橋大輔さん、30代ラストのソロナンバーも話題に
今回の東京公演では、アイスダンスでも活躍してきた高橋大輔さんの演技にも注目が集まっています。
公式情報によると、高橋さんはソロナンバーを披露する予定となっており、村元哉中さんが体調不良により出演を見送った分も含め、リンク上で存在感を放つ構成になっています。 メディアでは「30代ラストソロ」とも紹介され、高橋さんにとって一つの節目となるプログラムとして、多くのファンがその瞬間を見届けようと会場に足を運んでいます。
高橋さんはこれまでも、プリンスアイスワールドで情感豊かな表現力とキレのあるステップで観客を魅了してきました。今公演でも、ブロードウェーミュージカルの世界観に溶け込むようなドラマチックな演技が期待され、氷上の「物語の語り手」としての存在感を存分に発揮しています。
ミュージカル×フィギュアの集大成 「The Best of BROADWAY」
「PIW THE MUSICAL ~The Best of BROADWAY~」は、この3年間にわたり続いてきた「ミュージカルとフィギュアスケートの融合」をテーマにしたシリーズの集大成とされています。 これまで披露されてきたさまざまなミュージカル作品から、「珠玉のナンバー」を厳選して構成されたプログラムで、耳なじみのある楽曲とともに、スケーターたちが氷上でストーリーを紡いでいきます。
プロスケーターチームによる群舞に、ゲストスケーターが加わる特別演出のナンバーも用意されており、東京公演ならではのスペシャルな構成となっているのも特徴です。 会場全体が一つのミュージカル劇場になったかのような空気の中で、照明や音楽、衣装、振付が一体となった総合エンターテインメントが楽しめます。
解説者としても活動する町田樹さんは、プリンスアイスワールドについて「総勢22名プラス華やかなゲストスケーターの方々全員で作り上げる群舞が、国内では唯一無二のアイスショー」とコメントしており、日本のアイスショー文化の中で特別な存在であることがうかがえます。
地元出身の渡辺倫果さんも急きょ出演 ファンとの距離が近いショー
東京公演では、地元・西東京市出身の渡辺倫果さんが急きょ出演することになったことも話題になっています。 小さい頃からプリンスアイスワールドを客席から見てきたという渡辺さんは、「小さい頃から見てきたこのプリンスアイスワールドに出演できて本当にうれしい」と語り、自身の今季ショートプログラムをこのショーで披露できることへの感慨を述べています。
プリンスアイスワールドは、競技会とは異なり、観客との距離が近いのも特徴です。客席のすぐそばをスケーターが滑り抜けたり、目の前でスピンやステップを見られたりと、リンクサイドならではの迫力と臨場感を味わえます。キッズスケーターの出演もあり、子どもたちにとっては「憧れのスケーターと同じリンクに立てる特別な場」となっている一方で、観客にとっても「未来のスター」をいち早く見つける楽しみがあります。
公演概要と観覧のポイント
東京公演の基本情報は次のようになっています。
- 公演名:プリンスアイスワールド2025-2026 PIW THE MUSICAL ~The Best of BROADWAY~ 東京公演
- 会場:ダイドードリンコアイスアリーナ(東京都西東京市東伏見)
- 日程:2026年1月9日(金)~12日(月・祝)【4日間・8公演】
- 時間:1回目 11:30~14:00 / 2回目 16:00~18:30(開場は各回開演1時間前)
- 出演:プリンスアイスワールドチーム ほか
- ゲスト:荒川静香、高橋大輔、宇野昌磨、織田信成、田中刑事、中田璃士、本郷理華、渡辺倫果 など
公式発表によると、全日程で当日券も販売されており、予定が直前まで分からない人でも足を運びやすい公演となっています。 フィギュアスケートを初めて観る人でも楽しめる構成になっているので、競技会にはあまり馴染みがない方や、家族連れでのお出かけにもぴったりのイベントです。
プリンスアイスワールドは、「競技」とは違う角度からフィギュアスケートの魅力を伝えてくれるショーです。今回の東京公演では、荒川静香さんの変わらぬ美しさ、宇野昌磨さんの洗練された技術、高橋大輔さんの表現力、そして次世代のスケーターたちのフレッシュなエネルギーが、ブロードウェーミュージカルの世界観と溶け合いながら一つの舞台を作り上げています。
長い歴史の中で磨かれてきた「群舞の迫力」と、「進化し続ける演出」が同時に味わえる今回のプリンスアイスワールド。新しい年の始まりに、氷上で繰り広げられる物語を目に焼きつけたい公演です。



