2026年初場所の主役たちと“本当の横綱像”――貴乃花光司氏の提言とABEMA企画から読み解く角界の現在地

2026年の大相撲初場所は、土俵上の熱戦だけでなく、“横綱とは何か”という本質的な議論や、新たなファン参加型企画によって、大きな注目を集めています。

元横綱・貴乃花光司氏と落語家・立川志らく氏の対談では、「ガチンコでケガをするような力士は横綱や大関になってはいけない」という厳しい一言が話題になりました。また、同じ対談の中で貴乃花氏は、現在の上位陣である豊昇龍大の里琴櫻らの相撲内容にも具体的な注文をつけ、2026年の角界の行方を占う発言をしています。

一方、「ABEMA」は初場所に向けて、東西横綱の豊昇龍、横綱大の里、大関琴櫻、新大関安青錦の4人を中心に据えた新ビジュアルを公開し、さらに恒例企画「ABEMA大相撲センター試験 2026年初場所」を実施。初場所を多角的に盛り上げようとしています。

2026年初場所の概要と注目力士

2026年の大相撲初場所(1月場所)は、1月11日(日)から1月25日(日)までの15日間、東京・両国国技館で開催されます。新年最初の本場所として、その年の角界の流れを占う重要な場所とされ、横綱・大関陣の出来はもちろん、新鋭力士の躍進にも期待が高まります。

配信面では、新しい未来のテレビ「ABEMA」が、今場所も序ノ口から結びの一番まで全取組を無料生中継。斬新な映像演出とわかりやすい実況・解説で、誰でも大相撲を楽しめる環境を整えています。

なかでも、2026年初場所の番付上位を彩るのが、次の4力士です。

  • 横綱・豊昇龍:東西横綱の一角として、安定した地力と勝負強さを誇る。
  • 横綱・大の里:新時代を象徴する存在として期待される若き横綱。
  • 大関・琴櫻:硬い押し相撲と粘り強い攻めで番付上位を維持する力士。
  • 新大関・安青錦:2025年十一月場所で初優勝を飾り、大関に昇進した超新星。

この4人を中心とした新ビジュアルが公開されると、ABEMA大相撲公式X(旧Twitter)には「初場所楽しみすぎ」「縁起がいい」「安青錦がかっこいい」といった声が寄せられ、ファンの期待の高さがうかがえます。

貴乃花光司氏の“横綱観”:「ケガをするような力士は横綱や大関になってはいけない」

そんななかで話題を呼んでいるのが、元横綱・貴乃花光司氏による、現在の角界への厳しい提言です。落語家・立川志らく氏との対談で、貴乃花氏は「ガチンコでケガをするような力士は横綱や大関になってはいけない」と語りました。

ここでいう「ガチンコでケガをする」という表現には、「真剣勝負の中で、無理な取り口や型に合わない攻め方をして自らを傷つけるようでは、横綱・大関の資格はない」という意味合いが込められていると考えられます。横綱や大関には、単に勝つこと以上に、「相撲の取り方」そのものが問われるというのが、貴乃花氏の一貫した主張です。

この発言の背景には、近年繰り返されてきた横綱・大関の休場やケガの問題があります。ファンの中でも「無理な強行出場」「身体に合わない突進型」「土俵際の危険な落ち方」などへの不安が指摘されることがあり、貴乃花氏の言葉は、そうした流れへの警鐘と受け止めることもできるでしょう。

貴乃花氏自身は現役時代、「土俵の鬼」と呼ばれるほど厳しい稽古と勝負への執念で知られましたが、その根底には、「基本に忠実で、型に沿った相撲」が横綱の条件という考えがあります。ケガをしない体作りや、無理のない型を身につけたうえで土俵に上がることが、横綱・大関の責任だという視点です。

2026年の角界をどう見る? 大の里・豊昇龍・琴櫻への辛口評価

同じ対談の中で貴乃花氏は、2026年の角界を占う存在として、現在の上位力士たちに具体的なコメントも寄せています。

とくに名前が挙がったのが、横綱・大の里、横綱・豊昇龍、大関・琴櫻の3人です。

  • 大の里について:「外側の力が出ると脆い」
  • 豊昇龍について:「特別なものがない」
  • 琴櫻について:「相撲内容が足りない」

いずれも厳しい表現ではありますが、その裏側には、さらなる飛躍を求める“エール”も込められていると言えるでしょう。

大の里「外側の力が出ると脆い」とは何を意味するのか

まず、横綱大の里についての「外側の力が出ると脆い」という指摘から見ていきます。

この言葉は、押し相撲や突き押しで前に出ていくときは強さを発揮する一方で、体勢を崩されたり、外側からの攻めを受けたときの弱点を指摘していると解釈できます。つまり、

  • 自分の形に持ち込めれば非常に強い
  • しかし、相手に引き出される、いなされる、横に動かれるなど、想定外の展開になると脆さが出る

という意味合いです。

横綱として求められるのは、「どんな形になっても勝ち切る総合力」です。立ち合いから一気に押し切るだけでなく、組んでからの腰の強さ、土俵際の粘り、引き技への対応など、多様な展開に対応できるかどうかが問われます。

貴乃花氏の指摘は、大の里がポテンシャルの高い横綱であるからこそ、“自分の形以外でも勝てる横綱”になれるかどうかが今後のテーマになる、というメッセージとも言えるでしょう。

豊昇龍に対する「特別なものがない」という評価

次に、横綱豊昇龍への「特別なものがない」という発言は、一見すると手厳しい言葉です。しかし、これは豊昇龍の実績不足というより、「横綱としての決定的な“武器”がまだ見えにくい」という意味合いに近いと考えられます。

歴代の名横綱には、それぞれ象徴的なイメージがありました。

  • 圧倒的な突き押し
  • 右四つからの寄り切り
  • 土俵際の粘りと逆転の巧さ

など、一つの“絵”として浮かぶような取り口が、ファンにも強く印象づけられています。

豊昇龍は総合力が高く、どの形でも相撲が取れる器用さが持ち味ですが、裏を返せば「これぞ豊昇龍」と言える決定的な型や迫力が、まだ完全には確立されていないという評価にもつながります。

貴乃花氏の「特別なものがない」という一言は、

  • 横綱としての存在感
  • 観る者を圧倒するような“これぞ豊昇龍”という武器

をさらに磨いてほしい、という期待の表れとも受け取れるでしょう。

琴櫻に向けた「相撲内容が足りない」という課題

そして大関琴櫻には、「相撲内容が足りない」という指摘がなされました。

ここでいう「相撲内容」とは、単に勝ち星の数だけでなく、

  • 立ち合いの鋭さ
  • 攻め続ける力
  • 攻防の中での工夫や対応力
  • 横綱・大関と当たったときの存在感

といった総合的な評価を含んでいると考えられます。

琴櫻はこれまで、堅実な押し相撲と粘りのある取り口で番付を上げてきた力士です。しかし、横綱をうかがう立場としては、「勝つだけでなく、内容でも圧倒する相撲」が求められます。

貴乃花氏の言葉は、「大関として安定しているだけで満足せず、横綱を目指すにふさわしい相撲内容を追求してほしい」というメッセージと受け取ることができます。

新大関・安青錦への期待と存在感

2026年初場所で大きな注目を集める存在が、新大関安青錦です。

安青錦はウクライナ出身の力士で、来日から約3年半というスピードで番付を駆け上がり、2025年十一月場所で初優勝を達成。決定戦では横綱・豊昇龍を破り、初賜杯の快挙を成し遂げました。この優勝をきっかけに大関昇進を果たし、今場所が新大関として初めて臨む初場所となります。

大関昇進伝達式では、「大関の名に恥じぬよう、さらに上を目指して精進する」と決意を語り、口上ではあえて四字熟語を用いず、シンプルな言葉で覚悟を示したことも話題となりました。

ABEMAが公開した新ビジュアルでは、横綱・豊昇龍、横綱・大の里、大関・琴櫻と並び立つ姿が描かれ、「初登場の安青錦がかっこいい」「新しい時代の幕開けを感じる」といった声が寄せられています。

貴乃花氏の対談で具体的な言及があったのは豊昇龍・大の里・琴櫻ですが、そこに割って入る存在として、安青錦が2026年初場所でどこまで成績を伸ばせるかは、大きな見どころのひとつです。

ABEMAの新ビジュアルが象徴する「2026年の角界」

ABEMAが公開した初場所の新キービジュアルは、2026年の角界の構図を象徴的に表現しています。

  • 中央に横綱豊昇龍と横綱大の里
  • その両側に大関琴櫻と新大関安青錦
  • 背景には縁起物ののモチーフ

日本に古くから伝わることわざ「鶴は千年、亀は万年」に由来するこのモチーフには、長寿や繁栄、夫婦円満を象徴する意味が込められており、新年最初の本場所である初場所を華やかに、そして縁起よく彩る意図があると説明されています。

また、ビジュアル全体には番付表をイメージした赤いラインが入れられ、左右対称の構図によって、土俵や神事にも通じる神聖さ、初場所にふさわしい厳かな空気を表現しています。

ファンからは「初場所楽しみすぎ」「縁起がいい」「4人が揃う構図が豪華」という声が多く寄せられており、とくに新大関・安青錦への期待の高さが目立ちます。

「ABEMA大相撲センター試験 2026年初場所」とは

ABEMAは、単に本場所を中継するだけでなく、視聴者が参加できる企画として「ABEMA大相撲センター試験」も実施しています。2026年初場所でも、この企画が展開されることが予告されています。

このセンター試験は、本場所開催期間中に「ABEMA大相撲LIVE」の番組内で、大相撲に関するクイズを毎日1問出題し、視聴者がアプリやWebから参加できる形式です。

特徴的なのは、千秋楽までの15日間の正答数に応じて、参加者それぞれの“番付”が決まるという仕組みです。

  • 正答数が多いほど高い番付に
  • 結果は番組内や専用ページで発表

といった形で、「クイズに答えるほど、自分の番付が上がっていく」という“ゲーム感覚”が楽しめます。

問題の内容は、力士のプロフィールや決まり手の知識、歴史的な名場面など、多岐にわたります。過去の場所では、「これは誰の書いた文字でしょう?」といった、ちょっとマニアックな問題も出題され、ファン同士で答えを予想し合うなど、SNS上でも盛り上がりを見せました。

こうした企画は、単にテレビの前で観戦するだけでなく、「参加しながら覚える大相撲」という新しい楽しみ方を提案するものと言えます。

配信で広がる大相撲の楽しみ方

2026年初場所は、会場である両国国技館での観戦はもちろん、テレビやネット配信で楽しむこともできます。

とくにABEMAは、初場所期間中、

  • 序ノ口から幕内の全取組を無料生中継
  • 解説陣によるわかりやすい実況・分析
  • スマートフォン・PC・テレビアプリなど、さまざまなデバイスで視聴可能

といった特徴を備えており、「途中から見ても流れが分かる」「初心者でも決まり手が理解しやすい」と好評です。

さらに、有料のABEMAプレミアムでは、追っかけ再生や見逃し視聴なども利用でき、忙しい人でも自分のペースで取組を楽しめる環境が整いつつあります。

名横綱の言葉と、2026年初場所の見どころ

2026年初場所をめぐる話題は、単に「誰が優勝するか」という点だけではありません。

元横綱・貴乃花光司氏が語った、

  • 「ガチンコでケガをするような力士は横綱や大関になってはいけない」
  • 「大の里は外側の力が出ると脆い」
  • 「豊昇龍は特別なものがない」
  • 「琴櫻は相撲内容が足りない」

といった言葉は、現役の上位力士たちにとっては耳の痛い指摘かもしれません。しかし同時に、それだけ期待されている証でもあります。

豊昇龍が「これぞ横綱」という決定的な相撲を見せられるか、大の里が弱点を克服してすべての形で勝ち切れる横綱になれるか、琴櫻が内容で観客を唸らせる相撲を取り切れるか。そして、新大関・安青錦がこの“群雄割拠”の土俵でどこまで存在感を示すのか――。

ABEMAのビジュアルが描き出す4人の姿は、まさに「2026年の角界の現在地」を象徴しています。ファンはその行方を見届けるべく、会場や画面の前で息を呑んで取組を見守ることになるでしょう。

さらに、「ABEMA大相撲センター試験 2026年初場所」のような参加型企画を通じて、これまで大相撲にあまり触れてこなかった人たちも、クイズをきっかけに力士の名前や決まり手、歴史的な名場面を知ることができます。

名横綱が語る“本当の横綱像”と、新時代の横綱・大関たちの戦い。そして、配信と参加型企画で広がる大相撲の新しい楽しみ方――。

2026年初場所は、単なる一年のスタートではなく、「伝統」と「変化」が同時に進む、節目の場所として記憶に残るものになりそうです。

参考元