今夜、木星が一年でいちばん明るく輝く日 ― 2026年最初の「木星衝」がやってきた

今日、太陽系最大の惑星である木星が、一年で最も明るく見える特別なタイミング「衝(しょう)」を迎えます。木星の衝は、2026年に入って最初に起こる「惑星の衝」の天文現象でもあり、今夜はまさに木星の“主役級の夜”と言えるでしょう。

「木星の衝」とは? ― 太陽・地球・木星が一直線に並ぶ特別な瞬間

とは、地球より外側を回る惑星(外惑星)が、地球から見て太陽の反対側に位置する配置になることを指します。 太陽-地球-木星がほぼ一直線に並ぶため、以下のような特徴があらわれます。

  • 日没ごろ東の空から昇り、夜明けごろ西の空に沈むため、一晩中見える
  • 地球との距離がこの時期に最も縮まり、明るさと見かけの大きさが最大級になる
  • 観測にとって年間でも有数の好機となる

木星の衝は約1年1か月ほどの周期で繰り返されますが、その年の中でもっとも見やすくなる「ハイライトの時期」です。

今日の木星の明るさはどれくらい? ― シリウスよりもずっと明るい存在感

天文学では星の明るさを「等級」で表しますが、2026年1月10日の木星は、およそマイナス2.7等に達すると見積もられています。 これは次のようなレベルの明るさです。

  • 夜空で最も明るい恒星であるおおいぬ座のシリウス(約マイナス1.5等)よりもかなり明るい
  • 月を除けば、夜空の中でひときわ目立つ天体になる
  • 空の高い位置まで昇るため、都市部の明るい街なかでも肉眼で簡単に見つけられる

専門家の解説でも、今日の木星は「きわめて明るく、高い位置まで昇るため、街中でも肉眼で見つけやすい」と紹介されています。 冬の夜空に輝く1等星たちと比べてみると、その明るさと存在感がよりはっきりと感じられるでしょう。

どこに見える? ― 目印は「ふたご座」のあたり

2026年1月の木星は、星座の中ではふたご座の近くに位置しています。 日が暮れて空が暗くなり始めるころ、東の空を見上げるのがポイントです。

  • 方角:夕方は東の空、深夜は南の空高く、明け方には西の空へと移動していきます
  • 星座の目安:ふたご座のあたりで、周囲の星よりもひときわ明るい「白っぽい光の点」として見える
  • 光り方:星のように瞬きが強くなく、やや安定した光で輝くのが惑星の特徴です

冬の夜空は、オリオン座やおおいぬ座など、明るい星が多く「華やかな季節」です。その中にあっても、今夜の木星はひときわ明るく目立つ目印になります。

観測に適した時間帯と見方 ― 肉眼でも、双眼鏡でも楽しめる

衝の前後は「一晩中見やすい」状態が続きますが、特におすすめなのは夜遅く~深夜の時間帯です。木星が空の高い場所にいるほど、地上付近の空気の揺らぎや建物の影響を受けにくくなり、クリアに見えます。

今夜、木星は日没後まもなく東の空に姿をあらわし、深夜には南の空高くまで昇ります。 天文情報サイトの案内でも、「一晩中見やすく、観測の好機」として紹介されています。

観測のスタイル別に、楽しみ方を整理してみましょう。

  • 肉眼で楽しむ
    星空に慣れていない方でも、今夜の木星は「とにかく一番明るい星のような光」として見つけやすいのが特徴です。街灯の少ない場所であれば、よりくっきりとした輝きが楽しめます。
  • 双眼鏡で楽しむ
    手軽にできるレベルの観測としておすすめなのが双眼鏡です。木星を小さな円盤として感じられるだけでなく、条件が良ければ木星の近くに並ぶ小さな光の点(ガリレオ衛星)も見えることがあります。
  • 天体望遠鏡で楽しむ
    望遠鏡を使うと、木星の表面に走る縞模様や、その周囲を回る4つの明るい衛星(ガリレオ衛星)が観察できます。 天文解説でも、「衝の頃は望遠鏡観察に最適な時期」として強くおすすめされています。

日本各地の空でも「街中から肉眼で見える」明るさ

日本の気象情報サイトでも、今日の木星の衝は「見頃」として取り上げられています。天気予報と合わせて紹介されている記事では、衝の頃の木星について次のように解説されています。

  • 明るさはマイナス2.7等からマイナス2.6等と非常に明るい
  • 空の高いところまで昇るため、街中でも肉眼で見つけやすい

もちろん実際の見え方は、地域ごとの天気や雲の量にも左右されます。厚い雲に覆われてしまうと観測は難しくなりますが、雲の切れ間や短い晴れ間でも、木星ほど明るい天体なら見つけられる可能性があります。

「夜空の王様」としての木星 ― なぜこんなに明るく見えるの?

木星がここまで明るく見えるのには、いくつかの理由があります。

  • 太陽系最大の惑星であり、直径は地球のおよそ11倍もある
  • 表面は厚いガス層に覆われ、太陽光をよく反射する
  • 衝のころには、地球との距離が縮まり、見かけの大きさも最大級になる

こうした条件が重なることで、今夜の木星は「夜空の王様」と呼ばれるにふさわしい存在感を放ちます。 天文記事の中には、2026年1月10日を「木星が最も夜空に煌めく日」と表現しているものもあります。

冬の星たちと見比べてみよう ― 実践派の楽しみ方

今夜の木星をより楽しむコツは、冬の星座たちとの“見比べ”です。天文解説では、「冬の華やかな1等星と、色や明るさを比べてみよう」といった楽しみ方がすすめられています。

  • オリオン座:ベテルギウス(赤っぽい)、リゲル(青白い)など、色の違いがはっきりした星と比較
  • おおいぬ座のシリウス:夜空で最も明るい恒星と、明るさや色合いを見比べてみる
  • ふたご座:木星が位置しているあたりの星座として、形をたどりながら観察

木星は恒星と違い、自ら光っているわけではなく太陽光を反射して輝いている惑星です。そのため、瞬き方が比較的落ち着いているのも特徴です。こうした違いに注目しながら眺めてみると、「星空を見る目」が少しずつ育っていきます。

家族で楽しむ「今夜の天体ショー」

今夜の木星の衝は、天文学に詳しくない方にとっても、気軽に楽しめる天体ショーです。

  • 特別な道具がなくても、肉眼で十分楽しめる
  • 子どもと一緒に「一番明るい星みたいに光っているのが木星だよ」と探してみる
  • スマートフォンの星空アプリなどを使えば、「ふたご座」や周辺の星座も一緒に学べる

また、木星の衝をきっかけに、翌日以降に天気が良ければ「もう一度見てみよう」と夜空を見上げる習慣ができるかもしれません。専門サイトの案内でも、衝を過ぎたあともしばらくは木星の見頃が続くことが紹介されており、1月後半には月と木星が接近して見える

2026年最初の「行星の衝」― 今年の星空シーズンの幕開け

今回の木星の衝は、2026年に入って最初に訪れる惑星の衝としても注目されています。天文カレンダーでも、1月10日の「木星が衝」を、観測の好機としてしっかりと記載しています。

このあとも一年を通して、ほかの惑星の衝や、流星群、月と惑星の接近など、さまざまな天文イベントが予定されています。その皮切りとなるのが、今日の木星の“最も輝く夜”です。

夜空を見上げるきっかけは、ほんの小さな好奇心からで十分です。「今日の木星、どれくらい明るく見えるかな?」という気持ちで、ぜひ一度、東の空を眺めてみてください。寒い季節ですので、防寒をしっかり整えたうえで、冬の澄んだ空気の中に浮かぶ木星の輝きを楽しんでいただければと思います。

参考元