令和の姫路で江戸時代へ――世界遺産・姫路城を舞台に「姫路大名行列」参加者募集スタート

兵庫県姫路市で開催される春の一大イベント「第76回姫路お城まつり」を前に、メイン企画のひとつである「姫路大名行列」の参加者募集が始まりました。
世界遺産・姫路城を背景に、令和の街なかで江戸時代の大名行列をリアルに再現できるとあって、毎年高い注目を集めているプログラムです。

「姫路大名行列」とは? 江戸時代の参勤交代を現代に再現

「姫路大名行列」は、姫路お城まつりのなかでも特に人気の高いプログラムで、姫路藩酒井家の参勤交代をモチーフに、当時の大名行列を再現するパレードです。
姫路市が所蔵する「顕徳院様将軍御名代上京行列図」などの資料をもとに、時代考証を重ねて作られた衣装や道具を用い、本格的な行列を再現しているのが特徴です。

参加者は、かつて江戸へ向かった大名一行の一員さながらに、太鼓のリズムや掛け声に合わせて進みます。
観客として眺めるだけでなく、「自分自身が物語の登場人物になれる」体験として、地元はもちろん、市外・県外からの参加希望も多いイベントです。

第76回姫路お城まつりの開催日程と会場

第76回姫路お城まつりは、令和8年(2026年)5月22日(金)から24日(日)までの3日間にわたって開催されます。
このうち「姫路大名行列」が行われるのは2日目の5月23日(土)で、午前11時から午後5時頃まで実施される予定です。

行列の舞台となるのは、世界遺産・姫路城の玄関口である大手前通り周辺(予定)。
純白の天守を望むメインストリートを大名行列がゆっくりと進む光景は、姫路ならではの“時代絵巻”として、多くの観光客を魅了してきました。

令和の姫路で「主役」になれる参加枠は2種類

今回募集されるのは、行列の中でも役割が異なる2つの参加枠です。
ご自身の興味やライフスタイルに合わせて選べるのが魅力です。

1.所作披露参加者(若干名)――江戸の「立ち居振る舞い」を身につける

ひとつめは「所作披露参加者」。募集人数は若干名で、18歳以上(令和8年4月1日現在)の方が対象です。
この枠では、江戸時代当時の礼法や身のこなしといった「所作」を事前に練習し、本番で披露します。

参加者は、4月から5月中旬にかけて全3回程度行われる練習会に出席し、歩き方や姿勢、礼の仕方などをひとつひとつ身につけていきます。
練習は姫路市役所(姫路市安田四丁目1番地)で、午後6時から8時頃に実施される予定のため、仕事や学校の後でも通いやすい時間帯です。

所作披露参加者は、行列の中でも特に目立つ役割を担うことが多く、再現衣装や調度品を身に着けて、江戸の武士や家臣を演じるような感覚を味わえるのが魅力です。
歴史や伝統文化への関心が高い方、じっくりと稽古を重ねて本番に臨みたい方に向いている枠といえます。

2.ナンバ歩き参加者(約60名)――太鼓のリズムで歩く「行列の要」

もうひとつの枠が「ナンバ歩き参加者」で、約60名の募集となっています。
対象は中学生以上(令和8年4月1日現在)で、年齢の上限はなく、歴史イベントの初心者でも参加しやすいのが特徴です。

「ナンバ歩き」とは、右手と右足、左手と左足を同時に出す歩き方で、江戸時代の行列や武士の歩き方として知られています。
太鼓のリズムに合わせてこのナンバ歩きで進むことで、行列全体に統一感が生まれ、当時の雰囲気がよりリアルに再現されます。

ナンバ歩き参加者は、再現衣装や調度品を着用したうえで行進します。
刀や槍、傘、箱などを持って列を成す様子は、江戸絵巻そのもの。観客との距離も近く、声援やカメラのシャッター音を感じながら歩く、ライブ感たっぷりの体験となります。

応募条件としては、5月23日(土)の本番当日と、5月10日(日)午前に予定されている参加者説明会の両方に出席できることが必要です。
説明会は会場参加とオンライン(Web会議)を組み合わせたハイブリッド方式で行われる予定で、遠方の方や忙しい方にも配慮した運営となっています。

参加者は全員、本格的な再現衣装を着用

所作披露参加者・ナンバ歩き参加者のいずれの枠も、姫路市が時代考証に基づいて制作した衣装・道具を着用して参加します。
甲冑風の装いから裃(かみしも)、町人風の衣装まで、当時の雰囲気を伝える多彩なスタイルで行列が構成されます。

普段は博物館や資料館でしか目にしないような装束をまとい、城下町を歩くことができるのは、このイベントならではの醍醐味です。
歴史好きの方はもちろん、「せっかくなら思い切り“非日常”を楽しみたい」という方にも人気を集めています。

募集期間と応募方法――オンラインで気軽にエントリー

募集期間は令和8年(2026年)1月5日(月)から2月16日(月)までです。
この期間中に、姫路市が運用する「姫路市オンライン手続ポータルサイト」を通じて応募します。

応募者本人がインターネットから申込みフォームにアクセスし、必要事項を入力する方式で、郵送や持参での受付は行っていません。
なお、応募に伴う通信費(パケット代など)は応募者の負担となります。

応募者多数の場合は抽選となり、結果は3月上旬から中旬にかけてメールで通知されます。
当選後のキャンセルはできず、また当選の権利を第三者に譲渡・転売した場合は無効とされています。
欠員が発生した場合には、追加抽選が行われ、追加当選者には個別に連絡が届きます。

メールの受信制限を設定している場合は、姫路お城まつり奉賛会事務局(oshirofes@city.himeji.lg.jp)からのメールを受け取れるよう、募集締切までに設定を確認しておくことが呼びかけられています。

応募前に知っておきたいポイント

  • 参加に年齢制限あり
    所作披露参加者は18歳以上(令和8年4月1日時点)、ナンバ歩き参加者は中学生以上が対象です。
  • 事前の予定調整が大切
    所作披露参加者は4~5月中旬の練習(3回程度)、ナンバ歩き参加者は本番と説明会の両日への参加が必須です。
  • 衣装は貸与、持ち物は案内に従って
    衣装・調度品は主催者側が用意します。
    当日のインナーや靴下など、身につけるものについては事前案内にしたがって準備が必要です。
  • 抽選制の人気企画
    応募多数の場合は抽選となるため、「絶対に出たい」という方は、募集期間の早めの段階で申し込みを済ませておくと安心です。

姫路の歴史とまちの魅力を、歩いて発信する役割

「姫路大名行列」は、単なるコスプレイベントではなく、姫路の歴史と文化を次世代へ伝えるための取り組みという側面も持っています。
姫路城を中心とする城下町の歴史、参勤交代制が地域にもたらした影響、当時の人々の暮らしぶりなどを、体験を通じて学ぶきっかけにもなります。

姫路市は、資料にもとづく時代考証を重ね、衣装や道具の再現に取り組んできました。
参加者は、その成果を身にまとい、全国からの観光客に向けて「生きた歴史教材」として行列を披露する存在でもあります。

また、地元の人にとっては、自分の“まち”の物語を自ら演じて伝える場として、世代を越えた交流の機会になっています。
家族や友人と一緒に参加する人も多く、毎年「忘れられない思い出になった」という声が聞かれる人気企画です。

参加してみたい人へのメッセージ

「歴史が好き」「時代劇の世界に入ってみたい」「特別な思い出を作りたい」――そんな思いを持つ方にとって、「姫路大名行列」はまさにぴったりの舞台です。
世界遺産・姫路城をバックに、たくさんの観客に見守られながら大通りを歩く体験は、日常では味わえない特別なものになるはずです。

応募にあたっては、公式サイトや募集要項で詳細をよく確認した上で、ご自身のスケジュールや体力に合った参加枠を選ぶことが大切です。
一歩踏み出せば、令和の姫路で江戸時代へタイムスリップするような、忘れがたい一日が待っています。

参考元