幕張メッセにクルマ好きが集結!東京オートサロン2026開幕
千葉県・幕張メッセで、世界最大級のカスタムカーとチューニングカーの祭典「東京オートサロン2026」が開幕しました。会期は2026年1月9日から11日までの3日間。国際展示場ホール1〜11に加え、国際会議場やイベントホール、屋外展示場までフルに使った、クルマ好きにはたまらないビッグイベントです。
9日は業界関係者と報道向けのビジネスデイ兼一般特別公開日、10・11日は終日一般公開となっており、初日から幕張メッセの中央ゲートには多くの来場者が列をつくりました。
東京オートサロン2026の開催概要
- イベント名:TOKYO AUTO SALON 2026
- 会期:2026年1月9日(金)〜11日(日)の3日間
- 会場:幕張メッセ(日本コンベンションセンター) 千葉県千葉市美浜区中瀬2-1
- 使用エリア:国際展示場ホール1〜11、国際会議場、イベントホール、屋外展示場
- 9日(金):9:00〜14:00 ビジネスデイ(業界&報道関係者)/14:00〜19:00 一般特別公開
- 10日(土):9:00〜19:00 一般公開
- 11日(日):9:00〜18:00 一般公開
チューニング・ドレスアップパーツ、カスタムカー、自動車関連グッズの展示・販売に加え、ライブステージや屋外デモラン、eスポーツイベントなども実施され、会場全体が「走る・見る・語る」を楽しめる空間になっています。
トヨタがニュルで鍛えた限定車「GRヤリス MORIZO RR」を世界初公開
今年の幕張メッセで、大きな注目を集めているのがトヨタのブースです。世界中の自動車メーカーが新作カスタムカーを持ち込むなか、とりわけ話題なのが、ニュルブルクリンクで鍛え上げられた特別な限定車「GRヤリス MORIZO RR」の発表です。
「GRヤリス」は、世界ラリー選手権(WRC)で戦うために生まれたホモロゲーションモデルとして知られるコンパクトスポーツ。その系譜をさらに極めたモデルとして、「MORIZO(モリゾウ)」の名を冠した限定仕様が東京オートサロン2026で披露されました。
ドイツのサーキット「ニュルブルクリンク」は、“世界で最も過酷なテストコース”とも呼ばれる難コースとして有名です。このコースで走り込みを続けることで、コーナリング性能、ブレーキング、耐久性など、クルマとしての総合力を徹底的に鍛え上げた一台となっています。
トヨタはすでに、モータースポーツ部門「TOYOTA GAZOO Racing」を通じて、サーキット直系の「GR」モデルを数多く展開してきました。東京オートサロン2026でも、屋外イベント会場で「TOYOTA GAZOO Racing GR GT3/GR GT デモラン」が実施され、会場にエンジン音を響かせています。
今回の「GRヤリス MORIZO RR」は、そうした「走って鍛える」思想を体現した一台として、スポーツカーファンやモータースポーツファンの視線を一身に集めています。ニュルで鍛えられたシャシーと足まわり、専用チューニングのエンジンやトランスミッションなど、細部まで“走り”にこだわった仕様が魅力です。
トヨタブースの見どころ
- ニュルブルクリンクで熟成を重ねた「GRヤリス MORIZO RR」の初公開
- レーシングマシンに近いGR GT3関連の展示やデモラン
- そのほか最新GRモデルやコンセプトカーなど、多彩なスポーツモデルの展示
スポーツカーが好きな方はもちろん、「ちょっと速いクルマに興味がある」という方にも、トヨタブースは見応え十分の内容となっています。
ピカピカなのにどこか懐かしい——旧車レストア人気、幕張メッセで存在感
今年の東京オートサロン2026で、もうひとつ大きなトレンドとして注目されているのが、旧車のレストアです。ボディはピカピカ、内装もきれいに仕上げられているのに、形は懐かしいまま。そんな「レトロで新しい」クルマたちが、幕張メッセのあちこちのブースを彩っています。
レストアとは、長年乗られてきたクルマや眠っていたクルマを、パーツ交換や板金塗装、内装の張り替えなどを行い、できる限り新車に近い状態に蘇らせる作業のこと。最近は、単に「きれいに直す」だけでなく、現代の交通環境に合わせてブレーキやライト類をアップデートするなど、安全性や快適性を高めるレストアも人気です。
今回の東京オートサロン2026では、国産旧車からクラシックな輸入車まで、さまざまなモデルのレストア車両が展示されています。往年のスポーツカーや、大切に維持されてきたファミリーカーが、最新の塗装技術やリメイクパーツによって美しくよみがえり、多くの来場者がスマートフォンで写真を撮りながらゆっくり眺めている姿が印象的です。
旧車人気の背景には、単なる「モノ」としてのクルマではなく、思い出や歴史を含めて楽しみたいという価値観の変化があります。若い世代が、あえて親世代・祖父母世代の車を選び、自分好みに仕上げて乗るケースも増えてきました。幕張メッセの会場では、レストアショップの担当者が訪れた家族連れや若者に、エンジンの仕組みや当時の車文化をやさしく説明するシーンも見られます。
さらに、レストア関連のパーツメーカーやケミカルメーカーも多数出展し、サビ取り剤や保護剤、内装クリーニング用品など、「旧車を長く大切に乗る」ための商品が紹介されています。実演コーナーでは、くすんだメッキパーツが見る見るうちに輝きを取り戻す様子に、子どもから大人まで足を止めて見入っています。
旧車レストアが人気を集める理由
- レトロなデザインのクルマが「おしゃれ」「かわいい」と再評価されている
- 量産モデルが中心の新車市場とは違う、自分だけの一台を作れる楽しさ
- 親世代の思い出の車を受け継ぎ、家族の歴史ごと残したいというニーズ
- 環境面からも、使い捨てではなく良いものを直して長く使う価値観が広がっている
こうした流れの中で、東京オートサロンも「最新のカスタム」だけでなく、「古いものを大事にするチューニング・レストア文化」を紹介する場としても、ますます存在感を高めています。
BBSが「MAG-R Concept」を披露 マグネシウム鍛造ホイールが話題に
足まわりパーツの中でもとくに人気が高いホイールBBSが、マグネシウム鍛造ホイールのコンセプトモデル「MAG-R Concept」を東京オートサロン2026で公開し、大きな注目を集めています。
マグネシウムは非常に軽い金属で、軽量化が求められるモータースポーツの世界では古くから利用されてきました。ホイールを軽くすることで、路面の凹凸に対する追従性が高まり、乗り心地やグリップ感、ブレーキ性能にも好影響を与えると言われています。その一方で、加工の難しさやコストの高さから、一般ユーザー向け製品は限られていました。
BBSが今回披露した「MAG-R Concept」は、そうしたマグネシウムホイールを鍛造(たんぞう)技術で仕上げたコンセプトモデルです。鍛造とは、金属に圧力をかけながら成形する製法で、強度と剛性を高めつつ、薄く軽く作れるのが特徴です。スポーツ走行を楽しみたいユーザーにとって、まさに理想的な組み合わせと言えるでしょう。
発表によると、「MAG-R Concept」の市販スケジュールは2026年の早い段階とされており、詳細なサイズ展開や対応車種などは、今後段階的に明らかになっていく見通しです。東京オートサロン2026のBBSブースでは、コンセプトホイールを間近で見ることができるほか、担当スタッフがマグネシウム鍛造ホイールのメリットや開発秘話などを丁寧に説明してくれます。
BBS「MAG-R Concept」の注目ポイント
- マグネシウム鍛造による高い軽量性と強度
- モータースポーツの現場で培った技術を、市販用ホイールに応用
- 2026年の早い時期に発売開始が予定されている点
- スポーツカーだけでなく、プレミアムセダンやSUVへの展開にも期待
ホイール交換は、見た目の変化だけでなく、走行フィーリングにも大きく影響するカスタムです。幕張メッセの会場では、純正ホイールとの重量比較や、装着車両の展示によって、マグネシウム鍛造ホイールの魅力を分かりやすく体感できるようになっています。
幕張メッセ全館がクルマだらけ メーカー・チューナー・パーツブランドが集結
東京オートサロン2026は、トヨタやホンダ、日産、三菱、スバルといった国内自動車メーカーに加え、チューニングショップやアフターパーツメーカー、タイヤ・ホイールブランド、オイルやケミカルメーカーなど、数多くの企業が出展する一大イベントです。
ホンダは「Honda Sports DNA」をテーマにブースを展開し、「CBR1000RR-R FIREBLADE SP」やSUPER GTマシンなど、二輪・四輪のスポーツモデルを多数展示。 トークショーやイベントも連日行われ、レースドライバーや開発陣の生の声を聞くことができます。
屋外イベント会場では、TOYOTA GAZOO RacingやSUBARUによるデモラン、D1グランプリのドリフト走行など、迫力ある走りを間近で見られるプログラムも用意されています。 エンジン音やタイヤスモーク、観客の歓声が重なり合い、幕張メッセ全体が「動くモーターショー」のような雰囲気に包まれています。
家族でも楽しめる仕掛けがたくさん
- キッズ向けの体験コーナーやシミュレーターを設置するブース
- 自動車系のeスポーツ大会やゲームイベント
- グッズ販売や飲食ブースも充実し、一日中楽しめる構成
クルマに詳しくない方でも、「ちょっと面白そうだから行ってみよう」という気軽な気持ちで楽しめるのが東京オートサロンの魅力です。特に今年は、最新のスポーツカーからレストアされた旧車、最先端のマグネシウムホイールまで、多様なジャンルのクルマ文化を一度に体験できます。
まとめ:最新×レトロ×高性能が交差する幕張メッセ
東京オートサロン2026の幕張メッセには、ニュルブルクリンクで鍛えられた「GRヤリス MORIZO RR」のような最先端スポーツモデルから、ピカピカにレストアされた旧車、そしてマグネシウム鍛造ホイール「MAG-R Concept」のような高性能パーツまで、クルマに関するあらゆる要素が集まっています。
最新技術とレトロな魅力、サーキット直系の走りと、思い出をつなぐレストア文化——それらが同じ空間で交わることで、「クルマを楽しむ」ということの幅広さを改めて感じさせてくれるイベントになっています。
会期中、幕張メッセは朝から夕方まで多くの来場者で賑わい、各ブースでは「次はどんなクルマに乗ろうか」「あのホイールを付けたらどう変わるかな」といった会話が飛び交っています。クルマに詳しい人も、そうでない人も、きっと自分なりの楽しみ方が見つかる——そんな奥深さこそが、東京オートサロン2026の魅力と言えるでしょう。



