不破聖衣来が帰ってくる――都道府県女子駅伝で群馬のエース復活に期待

第44回全国都道府県対抗女子駅伝(皇后盃)のエントリーが発表され、群馬県チームに不破聖衣来(ふわ・せいら)選手の名前が戻ってきたことが、大きな話題になっています。
1万メートル日本歴代3位の実力を持つ22歳の長距離ランナーが、けがからの復帰を経て再び「都大路」に立つのかどうか、多くの駅伝ファンが注目しています。

全国都道府県対抗女子駅伝とは?

全国都道府県対抗女子駅伝は、毎年1月に京都市内を舞台に行われる、女子長距離界の一大イベントです。
会場はたけびしスタジアム京都発着で、9区間・42.195km、フルマラソンと同じ距離を中学生・高校生・実業団・大学生など、幅広い世代のランナーが一本のタスキでつなぎます。

2026年大会は1月11日に開催され、スタートは12時30分。NHK総合テレビで生中継も予定されており、毎年多くの視聴者が見守る冬の風物詩となっています。

コースの特徴と不破聖衣来が刻んだ区間記録

レースはたけびしスタジアム京都を出発し、金閣寺近くの衣笠、京都御所周辺、北白川、国立京都国際会館前など、京都市内の名所を巡る周回コースです。
区間ごとに距離や特徴が異なり、各チームの監督は選手の特性を見極めてオーダーを組み立てます。

  • 1区:6km スタジアムから市街地へ飛び出す重要な流れ作りの区間
  • 2区:4km スピードランナーがひしめく短距離区間
  • 3区:3km 中学生区間、次世代スターの登竜門
  • 4区:4km 中盤の勝負どころ、不破聖衣来が区間記録を持つ区間
  • 5区:4.1075km アップダウンも含む難所の一つ
  • 6区:4.0875km 流れを立て直す中継点のような役割
  • 7区:4km 終盤に向けたギアチェンジ区間
  • 8区:3km 中学生区間、最終10kmにつなぐバトン
  • 9区:10km アンカー勝負のラスト区間

この中でも、4区(4km)の区間記録12分29秒を持っているのが不破聖衣来選手です。
2022年に群馬のエースとして出場した際、圧倒的な走りで区間記録を樹立し、その名を全国に強く印象づけました。

群馬・不破聖衣来の復帰エントリーに沸く陸上ファン

今回のエントリーでは、群馬県チームに不破聖衣来(三井住友海上)の名前が入りました。
大会事務局が6日に発表した選手一覧によると、群馬は不破選手のほか、パリ五輪5000メートル代表の樺沢和佳奈選手らを登録しており、非常に豪華な顔ぶれとなっています。

不破選手は1万メートルで日本歴代3位の記録を持つ実力者でありながら、ここしばらくはけがなどもあって思うように走れない時期が続いていました。
その中で「怪我からの復帰と完全復活が待たれる存在」として、多くのファンが復活のレースを心待ちにしている選手でもあります。

エントリーに名前が入ったことは、「いよいよ本格復帰か」という期待を高めるニュースとなりましたが、どの区間を走るのか、あるいは当日の出走があるのかなど、詳細はまだ明らかになっていません。出場区間の選択によっては、再び区間新記録が狙える可能性もあり、チーム戦だけでなく個人のパフォーマンスにも注目が集まります。

兵庫は田中希実、大阪・京都も戦力充実で混戦模様

今大会は、不破聖衣来選手だけでなく、各チームに日本トップクラスのランナーがそろいました。
1500メートルと5000メートルの日本記録保持者である田中希実選手(ニューバランス)は、ふるさとである兵庫県からエントリー。
さらに、昨年の世界選手権マラソンで7位入賞を果たした小林香菜選手など、各都道府県の代表選手が都大路を駆け抜けます。

大会前の戦力分析では、大阪の戦力充実ぶりや、兵庫チームでの田中希実選手の走りが優勝争いのカギになると見られています。
長距離に強い実業団、伸び盛りの大学生、高校生がバランスよくそろうチームは、総合力で他県を上回る可能性が高く、どのチームが抜け出すのか、レース展開の読みづらさも今大会の面白さの一つです。

京都チームは「エース不在」でも全員が強い布陣

開催地である京都府チームも、当然ながら優勝候補の一角です。
報道によると、全国女子駅伝2連覇を目指す京都チームの渡部博子監督は、「エース選手がいないのが京都チームで、全員が強い」と、層の厚さと総合力に自信を見せています。(ニュース内容2)

特定のスターランナーに頼るのではなく、どの区間にも安定して戦える選手を配置できるのが京都の強みです。
序盤から大きく崩れるリスクが少ないため、終盤の勝負区間まで優勝争いに絡みやすく、地元の声援を受けながら粘り強いレースを展開してきました。

前回大会までの実績や経験値も含め、「地元・京都」「爆発力のある兵庫」「勢いの長野」「バランスの宮城」などが上位候補と目されていますが、そこに強力なエースを擁する群馬や大阪がどう食い込むかも見どころです。

女子駅伝部の選手たちにとっての「都道府県女子駅伝」

「【女子駅伝部】都道府県対抗女子駅伝に出場!!」というニュースの通り、各地の学校やクラブチームの女子駅伝部からも多くの選手が代表として参加します。(ニュース内容3)
中学生区間や高校生区間は、まさに未来のオリンピアン候補たちの舞台と言える区間で、ここから大学・実業団へと羽ばたいていく選手も少なくありません。

不破聖衣来選手も、かつて高校時代から都道府県女子駅伝で頭角を現し、その後、大学・実業団で活躍してきた一人です。
こうした「世代を越えたタスキリレー」の象徴として、不破選手の復帰は、若い世代にとっても大きな刺激となるでしょう。

女子駅伝部に所属する選手たちにとって、この大会は単なる記録会ではなく、都道府県の代表として走る誇りの場です。
たとえ有名選手でなくても、一人ひとりの区間の走りがチームの順位を大きく左右します。監督やチームメイト、地元の期待を背負いながら、冬の京都で懸命に走る姿は、多くの視聴者の心を打つことでしょう。

不破聖衣来にかかる期待と、駅伝ファンが楽しめるポイント

今回の大会における最大の注目ポイントの一つは、やはり不破聖衣来選手がどのような走りを見せるかです。
けがを乗り越え、再び全国の大舞台にエントリーされたこと自体、大きな前進と言えます。
もし出走すれば、これまでのような積極的なロングスパートで区間上位、あるいは区間賞を狙う走りを見せてくれるのか、多くのファンがテレビの前で固唾をのんで見守るでしょう。

駅伝ファンにとっての楽しみ方のポイントは、次のようなところにあります。

  • エース対決を見る:兵庫の田中希実、群馬の不破聖衣来、各県の主力選手がどの区間でぶつかるか
  • 中学生区間で将来のスター候補を探す:3区・8区などの中学生区間は、未来の日本代表が登場することも多い
  • チーム戦略を味わう:京都のように「全員が強い」チームと、群馬・兵庫のように強力なエースを要するチームの戦い方の違いを見る
  • 区間記録との比較:過去の区間記録(4区の不破選手など)と、今年のタイムを見比べて楽しむ

2026年の都道府県女子駅伝は、不破聖衣来選手の復帰エントリーをはじめ、各都道府県の有力選手がそろったことで、例年以上に見どころの多い大会となりそうです。
トップランナーの激しい争いだけでなく、中学生や高校生がつなぐタスキ、チーム全体で勝利を目指す姿にも、ぜひ注目してみてください。

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