映画『ハウスメイド』続編が正式始動 シドニー・スウィーニー&ポール・フェイグが再タッグ、アマンダ・サイフリッドはカメオ出演へ

世界的な大ヒットとなったサイコスリラー映画『ハウスメイド(The Housemaid)』の続編が制作されることが明らかになりました。主演のシドニー・スウィーニーと監督のポール・フェイグが続投し、共演者のアマンダ・サイフリッドカメオ出演という形でシリーズに戻ってくる予定だと報じられています。

前作は公開から約2週間で世界興行収入1億3300万ドル超えという大ヒットを記録し、製作費3500万ドルという中規模作品としては異例の成功を収めました。その勢いを受けて、スタジオが続編の企画を素早くゴーサインした形です。

続編のタイトルは『The Housemaid’s Secret』 原作第2作を映画化

続編のタイトルは『The Housemaid’s Secret(原題)』となり、原作となったフリーダ・マクファデンのベストセラー三部作の第2作を映画化するプロジェクトとして進行しています。前作『ハウスメイド』は、住み込み家政婦として裕福な家庭に入った若い女性が、家の中で起こる不可解な出来事と歪んだ人間関係に巻き込まれていくサスペンスとして大きな話題を呼びました。

原作小説『The Housemaid』シリーズは、すでに40以上の言語に翻訳され、累計450万部を突破する「モンスター級ヒット」とも評される人気作です。特にSNS、とくにTikTok上での口コミと動画レビューをきっかけに一気に火がつき、多くの読者が主人公のスリリングな日常とどんでん返しの展開に魅了されてきました。

映画版も原作の緊張感あるストーリーテリングを忠実に再現しつつ、ビジュアルと演出の力で恐怖と心理戦を強調したことが高く評価されており、その成功が第2弾の素早い企画決定につながったとみられます。

シドニー・スウィーニーが再びミリー役で主演

続編でも、前作の主人公である家政婦ミリーを演じたシドニー・スウィーニー主演として続投します。スウィーニーはドラマ『ユーフォリア』などで注目を集めたのち、近年は映画界でも主演作が相次ぎ、ハリウッドを代表する若手スターのひとりとして存在感を高めてきました。

『ハウスメイド』では、静かな日常の中に潜む違和感や恐怖を、繊細な表情と身体表現で描き出し、観客を物語の「罠」にじわじわと引き込んでいく演技が話題に。原作ファンからも「イメージ通り」「期待以上」と称賛の声が多く、続編でも彼女が物語の中心となることに安心感を覚えるファンは少なくありません。

今回の続編は、ミリーが「新たな家庭で働く」展開になると報じられており、舞台となる家族や人間関係は大きく変化する見込みです。ミリーというキャラクターは引き継がれるものの、前作の家や環境に縛られない新しいストーリーが展開されるため、「第2章」でありながら、ある種の“リセット”感も楽しめる作品になりそうです。

監督はポール・フェイグが続投 ジャンルミックスの名手が再びメガホン

メガホンを取るのは、前作と同じくポール・フェイグ監督です。フェイグ監督は『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』などのコメディ作品で知られる一方で、近年はサスペンス要素を含んだ作品にも取り組み、スリラーとユーモアを絶妙なバランスで織り交ぜる手腕に定評があります。

『ハウスメイド』でも、張りつめた心理戦のなかに、ごくわずかなブラックユーモアや人間らしさを忍ばせることで、単純な恐怖だけでなく「この家の何がおかしいのか?」と観客に考えさせる余白を持たせていました。続編でも、観客の予想を裏切る構成や、緊張と緩和が交互に押し寄せる演出が期待されます。

脚本は、前作に引き続きレベッカ・ソネンシャインが担当。原作第2作『The Housemaid’s Secret』をベースにした脚本を手がけることが報じられており、小説ファンからは「どこまで原作に忠実に、どこから映画独自のアレンジを加えるのか」に注目が集まっています。

アマンダ・サイフリッドは「小さなカメオ」で参加へ

前作でウィンチェスター家の妻ニーナ役を演じたアマンダ・サイフリッドも、続編へのカメオ出演の意思を明かしています。同作のプロモーション時や映画祭の場などで、サイフリッドは「『ハウスメイド』の続編には必ず戻ってくる」「小さなカメオになるけれど、登場は“保証”されている」といった趣旨のコメントを語ったと伝えられています。

続編はミリーが新しい家庭で働く物語であるため、ニーナをはじめとする前作の家族は物語の中心からは外れるとされていますが、それでもサイフリッドの登場は、シリーズファンにとって大きな楽しみになりそうです。

前作の宣伝ツアーでは、スウィーニーとサイフリッドの“ゴージャスなコンビ”も大きな話題となりました。2人は身長も近く、共にブロンドヘアということから「まるで姉妹のよう」とファンに注目され、レッドカーペットで披露したコントラストの効いたドレススタイルもたびたびメディアを賑わせました。そうした「ビジュアル面」での相性の良さも、続編での再共演を望む声を後押ししています。

異例のスピードで続編が始動した背景

『ハウスメイド』続編が「ほぼ当然」と言われるほどのスピードで企画決定に至った背景には、やはり興行面での大成功があります。前作は製作費3500万ドルに対して、公開からわずか2週間あまりで1億3300万ドルを突破する興行収入を記録し、週末興行ランキングでもほとんど落ち込みを見せない“粘り強さ”を見せました。

特に注目されたのは、公開2週目の週末興行収入が前週比でわずか1%減にとどまったという数字です。多くの映画が公開2週目以降に大きく落ち込むなかで、この数字は「口コミによる広がり」「リピーターの存在」を示唆するものであり、スタジオが「シリーズ化」を現実的な選択肢として判断する決め手になったと考えられます。

原作そのものが三部作として構成されていることも、続編や三作目への道筋を明確にしていました。1作目のヒットにより、2作目以降の映像化に対する投資リスクが大きく下がったことから、早い段階で続編にゴーサインが出たとみられます。

原作人気とSNSの拡散力が映画シリーズを後押し

『ハウスメイド』シリーズの特徴として、従来型の「映画先行」ではなく、原作とSNSの人気が映画を後押ししたという構図が挙げられます。原作者フリーダ・マクファデンの小説は、電子書籍プラットフォームやオンライン書店のランキングでじわじわと支持を伸ばし、TikTokなどのSNSで読書感想動画がバズったことにより、一気に世界的な認知度を獲得しました。

その結果、原作は40以上の言語に翻訳されるまでに拡大し、いわゆる「バイラル・スリラー」としての地位を確立。映画版は、その既存のファンベースを取り込みつつ、「本は読んでいないがスリラー映画が好き」という新たな観客層にも届く形で、原作と映画の相乗効果を生んでいます。

続編『The Housemaid’s Secret』は、すでに原作ファンの間では次なる映像化の本命として期待されていた作品であり、「ミリーが新たな家でどのような秘密に直面するのか」「前作以上のどんでん返しがあるのか」といった点が、SNS上でも盛んに議論されてきました。映画版の正式始動の知らせは、こうしたファンの期待に応えるかたちになったと言えます。

撮影・公開時期の見通しと、シドニー・スウィーニーの多忙なスケジュール

続編の制作スケジュールについては、スタジオ側は2026年内の撮影開始を視野に入れていると報じられています。ただし、具体的なクランクイン時期や公開日については、主演シドニー・スウィーニーの多忙なスケジュールに大きく左右されるとみられます。

スウィーニーは、コールマン・ドミンゴ監督作『Scandalous!』で女優キム・ノヴァクを演じる企画への参加や、マイケル・ベイ監督によるアクション作品『OutRun』の開発など、複数の大型プロジェクトに関わっていると伝えられています。これらとの兼ね合いから、『The Housemaid’s Secret』の撮影開始時期は春以降になる可能性が指摘されています。

一部では、もしスケジュールが順調に進めば2026年のクリスマスシーズン公開を狙えるのではないか、という見方もありますが、現時点ではあくまでスタジオ側の選択肢のひとつとされており、公開時期について公式な発表は行われていません。まずは脚本とプリプロダクションを固め、キャストのスケジュール調整を経てから、本格的な日程が決まっていくことになりそうです。

シリーズの今後と、スリラー映画ブームの行方

『ハウスメイド』シリーズは、原作が三部作であることから、映画も少なくとも3作目まで制作される余地があります。今回の続編決定は、その第2段階への第一歩といえるでしょう。もっとも、映画界では1作ごとに興行成績や評価を見極めながら次回作の規模や方向性を調整するのが一般的であり、今後のシリーズ展開も、今回の続編がどれだけ支持を集めるかにかかっています。

近年、ハリウッドでは「心理スリラー」や「ミステリー・スリラー」といったジャンルが再び注目を集めており、低・中予算ながらも高いリターンを期待できるジャンルとして、スタジオにとっても魅力的な存在となっています。『ハウスメイド』のように、原作人気+SNS拡散+映画化という流れが成功したことで、今後も似た形の企画が増えていく可能性があります。

そのなかで、『ハウスメイド』続編は、単なる「ヒット作の続き」ではなく、原作ファンと映画ファン、そしてSNS世代の視聴者をどこまで巻き込み続けられるかを試す指標のひとつにもなりそうです。スウィーニー&サイフリッドというスター性の高いキャストに加え、ポール・フェイグ監督のジャンルを横断する感性がどのように生かされるのか、今後の続報に注目が集まります。

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