清野菜名ら全キャスト集結!「119エマージェンシーコール2026 YOKOHAMA BLACKOUT」年始放送決定

約9ヶ月ぶりの新作スペシャルドラマ、奇跡的なスケジュール調整で実現

フジテレビは、2025年1月期に月9枠で放送され好評を得た清野菜名主演ドラマ「119エマージェンシーコール」のスペシャルドラマ「119エマージェンシーコール2026 YOKOHAMA BLACKOUT」を2026年1月3日午後9時30分から11時40分にかけて放送することを決定しました。連続ドラマの終了から約9ヶ月を経ての新作となります。

全員揃うまでの困難な道のり

本作の実現にあたり、渡辺恒也プロデューサーは「続編となるとキャストのスケジュール調整が難しくなる」という課題に直面していました。しかし、全員が揃って撮影できるタイミングが奇跡的に見つかったことで、本格的な製作がスタートしたということです。このエピソードは、スタッフ陣の並々ならぬ熱意とキャスト陣の強い想いが結実した結果を示しています。

清野菜名をはじめ、瀬戸康史、見上愛、一ノ瀬颯、前原滉、中村ゆり、佐藤浩市らおなじみのレギュラーメンバーが再集結します。主人公の粕原雪役で活躍してきた清野菜名は、久々の撮影現場について緊張を感じたことを明かし、このドラマが「119番通報の在り方をまた改めてお伝えできればいい」との思いを述べています。

豪華ゲスト陣が新たに参戦

今回のスペシャルドラマでは、長野博、莉子、柏原収史、丸山礼といった豪華なゲストキャストが「司令課3係のメンバー」として新たに加わります。長野博は「視聴者の方にいい伝わり方ができたら」とのコメントを残し、新しいメンバーとしての抱負を述べています。

年末の大停電を舞台に、人間ドラマを描く

本作の舞台は、年末の横浜市消防局・通信指令センター。例年以上に慌ただしさを増していた通信指令センターの電話口の向こうでは、事故や病気、火災、そして年末行事特有のトラブルが次々と発生しています。

ストーリーは、大みそかに突然の大規模停電が発生し、市内が混乱に陥るという緊迫した状況を中心に展開します。この極限状況の中で、指令管制員たち一人ひとりの「仕事と向き合う理由」と「人を助けるということの意味」が深く掘り下げられます。

「バイスタンダー」と「天職」をテーマに

渡辺プロデューサーによると、本作では連続ドラマでは描ききれなかった規模の災害や事故を扱うことを意図しています。実現可能性については、「現実でも横浜で中規模の停電が起きたことや横浜市消防局の方々からお話を伺う中で、『これなら成立する』となった」と説明されています。

テーマの一つとして「バイスタンダー」、すなわち「救急現場に居合わせた人」の葛藤を描くことが挙げられます。さらに、登場人物が「天職」という言葉を口にする場面では、連続ドラマのタイトル決定過程で候補に挙がっていた「CALLING」というワードとの関連性が活かされています。天職の英訳が「CALLING」、つまり「電話」と同じであることから、このテーマはドラマの本質を象徴する要素として組み込まれました。

年末年始に働く人々に向けたメッセージ

プロデューサーは、本作の制作意図について「YOKOHAMA BLACKOUT」が放送される年末年始に働いている人も多くいることを想定し、そういった人たちにも「自分事として見ていただきたい」との思いで、連続ドラマからさらにテーマの範囲を広げることを意識したと述べています。

また、お正月のドラマとしての役割を重視し、見終わった後に「今年も仕事を頑張ろう」と思ってもらえるような、前向きな気持ちになれる作品にすることを大切にしたとのことです。

AI導入の是非を巡る人間ドラマ

本作では、年末特有の慌ただしさから来る通報に加えて、「AI管制員」の導入が提案されるというエピソードが盛り込まれます。人間の仕事を機械に置き換えるべきかどうかという対立が浮かび上がることで、指令管制員たちの存在意義と職業観が問われることになります。

完全オリジナルストーリーの成功と新展開

連続ドラマ「119エマージェンシーコール」は、いつ、どこでかける状況が訪れるかわからない119番通報に応答し、適切に救急車、消防車の出動を指令する指令管制員の活躍を描いた完全オリジナルストーリーでした。放送当時、視聴者からは「指令センターで働く人たちはこんな仕事をしているんだ」「救急現場の裏でこんな人間ドラマが繰り広げられているんだ」といった反響が多く寄せられ、大きな話題を呼びました。

スペシャルドラマ版では、連続ドラマでレギュラーメンバー各々のドラマを描いた一方で、より大規模な災害を舞台にしながらも、指令管制員たちの「仕事と向き合う理由」という根本的なテーマへのさらなる掘り下げが期待されています。

放送直前の情報

本作は「オール新作」でお届けされ、放送時間は午後9時30分から午後11時40分までの2時間10分となります。さらに、連続ドラマの全11話が12月27日から31日にかけてフジテレビほかで一挙再放送される予定となっており、ファンは新作放送前に物語の世界観を改めて確認することができます。

「大みそか、街が闇に沈む。その声で、すべてを救えるか」というコピーの下、指令管制員たちが最大の試練に立ち向かう姿が描かれる本作。「たった一つの声が、誰かの明日につながる――その奇跡を、来たる新春にぜひ見届けてください」というメッセージとともに、視聴者の期待が高まっています。

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