城西大学が全日本Vの勢いで富士山女子駅伝に挑戦

2025年12月30日、静岡県の富士山本宮浅間大社前をスタート地点とした「富士山女子駅伝」(第13回全日本大学女子選抜駅伝競走)が開催されました。城西大学は先日の全日本大学女子選手権での優勝という栄光を背に、今大会でも強力なエントリーで臨んでいます。

城西大学の戦力構成

城西大学が今大会で最大の見どころとなっているのが、全日本Vの立役者である金子陽向選手の起用です。金子選手は最長区間である5区(10.5km)に配置されており、チームの中核となる走力をいかんなく発揮することが期待されています。

また、城西大学のオーダーを見ると、1区から6区まで総距離48.9kmの全区間において、充実した選手層を活かした布陣が組まれています。特に2区の本間香選手は全日本選手権での好走を受けて、再び重要な区間を任されることになりました。

当日変更エントリーもあり、澤井風月選手が入れ替わるなど、選手の状態に応じた柔軟な対応も見られています。

他大学の主力選手たちの見どころ

富士山女子駅伝は全日本上位12校が参加する選抜戦です。城西大学以外の大学も、それぞれの主力選手を5区という最長区間に配置し、優勝を目指しています。

大東文化大学は5区にワンジル選手を抜てきしており、アフリカ勢の強力な走力に期待が集まっています。立命館大学は土屋舞琴選手を5区に配置し、関西の強豪校としてのプライドを懸けて臨みます。

また、名城大学は前年度の優勝校として、今大会での王座奪還を目指しています。同校は最長5区に1年生の細見芽生選手を抜てきするという大胆な選択をしており、若き才能への期待が伝わってきます。2区から4区にかけては米沢奈々香主将を含む4年生3人を配置し、ベテラン勢の経験を生かした構成となっています。

駅伝の舞台として特別な富士山

富士山女子駅伝は、日本最高峰である富士山の麓を舞台とした特別な大会として位置付けられています。「ヒロインたちが憧れる特別な日」として、全国から選び抜かれた女子大学ランナーたちが、この歴史ある舞台で自分たちの力を存分に発揮しようと準備を整えています。

駅伝という団体スポーツの中で、個々の選手たちの努力と チームワークが一つの目標に向かって集約される瞬間。それが富士山女子駅伝です。

注目される城西大学の連勝なるか

城西大学の全日本優勝は、チーム全体の力が一つに結集した結果です。その勢いがそのまま富士山女子駅伝に繋がるかどうかが、大会の最大の注目ポイントとなっています。金子陽向選手をはじめとした選手たちの走りが、どこまで他大学の追い上げを凌ぐことができるのか、目が離せません。

一方で、名城大学の王座奪還を目指す動きや、大東文化大学、立命館大学といった関東・関西の強豪校との激しい競い合いも予想されており、今大会は非常にレベルの高い戦いになることが確実視されています。

駅伝シーズンの大切な大会

富士山女子駅伝は、正月の全国都道府県駅伝に向けての最後の重要な試験舞台です。各大学の選手たちは、ここでの走りを通じて自分たちの力を全国に証明し、来たるべき大舞台への足がかりとしたいと考えています。

城西大学をはじめとした全参加校の熱い思いが、富士山の麓で繰り広げられるドラマとなる。それが富士山女子駅伝2025なのです。

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