阿部サダヲ主演ドラマ『ふてほど』、年末一挙放送と新春SPで“生まれ変わり”の楽しさ再び
阿部サダヲさん主演のドラマ『不適切にもほどがある!』、通称『ふてほど』が、年末の一挙放送と新春スペシャルドラマで帰ってきます。
2024年1月期に放送され、大きな話題を呼んだ本作が、2025年末の年末特番枠として改めて脚光を浴びており、出演陣の新たなショットやインタビューも相次いで公開され、再び注目が集まっています。
『ふてほど』とはどんなドラマ? 昭和おじさんが令和にタイムスリップ
『不適切にもほどがある!』は、2024年1月26日から3月29日までTBS系で放送された金曜ドラマで、略称が『ふてほど』として親しまれました。
脚本は宮藤官九郎さん、主演は阿部サダヲさん。昭和から令和へタイムスリップした“昭和のおじさん”が、現代のコンプライアンス社会に波風を立てながらも、人々に大切な気付きを届けていくタイムスリップコメディです。
物語の主人公は、中学校の体育教師・小川市郎(阿部サダヲさん)。1986年の昭和から、ひょんなことをきっかけに2024年の現代へタイムスリップしてしまいます。
昭和の価値観をそのまま持ち込んだ市郎は、令和の「コンプラ」「ハラスメント」だらけの社会で、何かと“不適切”な発言や行動を連発。しかし、そのストレートさが周囲の人たちの心を揺さぶり、結果として新しい気づきや変化をもたらしていきます。
特徴的なのが、ミュージカルのような歌とダンスシーンが毎回盛り込まれている点です。初めは「ちょっと不思議」「違和感がある」と感じた視聴者も多かったようですが、放送が進むにつれ「クセになる」「このシーンを待ってしまう」といった反応が増え、作品の大きな魅力のひとつとなりました。
また、このドラマは昭和と令和の価値観のギャップを笑いに変えつつ、コンプライアンスやハラスメントといった社会的テーマにも鋭く切り込んだ内容として評価されました。
その結果、「ふてほど」という略称そのものが2024年の流行語大賞にノミネートされるなど、社会現象的な広がりを見せました。
豪華キャスト陣が話題に 阿部サダヲ×宮藤官九郎の再タッグ
『ふてほど』には、主演の阿部サダヲさんに加え、仲里依紗さん、磯村勇斗さん、山本耕史さん、古田新太さん、吉田羊さんら豪華キャストが集結しました。
東京ドラマアウォードで4冠をはじめ、数々の賞を受賞したことも大きな話題となり、ドラマファンから高い支持を集めています。
脚本を手掛けたのは、『あまちゃん』などで知られる宮藤官九郎さん。独特のテンポと鋭い風刺、そして最後にじんわりくる人間ドラマが融合した作風は、本作でも存分に発揮されています。
阿部サダヲさんとのタッグは過去作でもおなじみですが、『ふてほど』では「昭和の体育教師」という、阿部さんの持ち味が最大限に引き出された役柄となり、「ハマり役」「この役は阿部サダヲしかいない」といった声も多く聞かれました。
年末は『ふてほど』一挙放送! 関東ローカル中心に再び盛り上がり
2025年末、『ふてほど』連続ドラマ全話の一挙再放送が決定しています。
これは、2026年1月4日に放送される新春スペシャルドラマ『新年早々 不適切にもほどがある!』に向けた復習企画として実施されるもので、年末のテレビの見どころのひとつとなっています。
関東ローカルでは、12月29日から31日までの3日間、午前中の時間帯を使って一挙放送が行われる予定です。
TBS番組表でも、12月30日午前8時からの「不適切にもほどがある! 一挙放送二日目」が告知されており、「1年の締めくくりは“ふてほど”で!」とアピールされています。
一挙放送の日程例としては、関東エリアで
・12月29日(月) 午前8:00~午後0:30
・12月30日(火) 午前8:00~午後1:00
・12月31日(水) 午前8:55~午前11:30
といったスケジュールが紹介されており、3日間で全話を一気に楽しめる構成になっています。
また、北海道では1月2日の深夜から一挙再放送が予定されているほか、愛知、岡山など一部地域でも再放送が行われる見込みです。
一方で、関西地方では再放送予定が確認できていないという情報もあり、地域によって視聴環境に差が出ているのが現状です。
ただし、今後新たに再放送が決まる可能性もあるため、各地域の放送局の公式サイトや番組表をこまめに確認しておくと安心です。
新春スペシャル『新年早々 不適切にもほどがある!』とは
年末の一挙再放送に続き、2026年1月4日にはスペシャルドラマ『新年早々 不適切にもほどがある! ~真面目な話、しちゃダメですか?~』が放送されます。
放送枠はTBS系で午後9時から11時30分までの予定で、新年最初のスペシャルドラマとして大きな期待が寄せられています。
連ドラ最終回で昭和へ戻った市郎のもとに、今度は未来から83歳の井上(小野武彦さん)が現れるというのが、スペシャル版の大きな導入です。
市郎は「未来を変えるべきなのか、変えてはいけないのか」という大きなテーマに向き合うことになり、時間と運命をめぐる新たなドラマが展開されます。
スペシャルドラマでは、連ドラで描かれた名場面も新たな視点でよみがえるとされており、過去と未来、昭和と令和がさらに立体的につながっていく構成になっているのが特徴です。
笑いあり、胸を打つシーンありの“ふてほどワールド”が、より奥行きを増して描かれると予告されています。
阿部サダヲが語る、2年ぶりの市郎役と“ふてほどSP”の魅力
阿部サダヲさんは、インタビューで今回のスペシャルドラマについて、「台本を読んだときの印象」や「2年ぶりの市郎役」への思いを語っています。
市郎というキャラクターについては、「本人はあまり変わっていない」としながらも、“未来を変えていいのか、いけないのか”というテーマが前作よりも大きく関わってくるため、物語の整理や人物の位置関係を丁寧に把握しながら演じたと振り返っています。
特別な準備をしたというより、「前と同じようにやる」ことで、市郎らしさを保つことを心がけたと述べています。
さらに、スペシャル版で共演する江口のりこさん、河合優実さんらの魅力についても触れ、「“ふてほどSP”ならではの化学反応」が見どころになると語っています。
河合優実さんや古田新太さんとの共演シーンは、ビジュアルやオフショットも含めてファンから大きな反響を呼んでおり、「感無量」「胸が熱くなる」といった声が多数寄せられています(各種報道より)。
『あんたが』との共通点、“生まれ変わり”の楽しさ
ニュースでは、阿部サダヲさんの別作品『あんたが』と『ふてほど』のあいだにある、“生まれ変わり”というテーマの共通点が指摘されています。
『ふてほど』では、昭和のおじさんが令和に飛ばされ、価値観や立ち位置が大きく変わる中で、本人も周囲も少しずつ“生まれ変わっていく”過程がユーモラスに描かれます。
最初は「不適切」と言われるような発言や行動が目立つ市郎ですが、人と真正面から向き合い、時にぶつかり合うことで、相手の考えが変わったり、自分自身も少しずつアップデートされていく姿は、多くの視聴者から共感を集めました。
こうした“変化”や“生まれ変わり”の物語性が、『あんたが』との共通点として語られています。
磯村勇斗の「不適切すぎ」発言と、“お正月大丈夫かな”の不安
出演者の一人である磯村勇斗さん 特に、新年放送となるスペシャルドラマに対して、「不適切すぎ」「お正月、大丈夫かなって不安は1個ある」といったコメントが報じられています(各社報道より)。
この発言は、作品がコンプライアンスや社会規範のギリギリを攻める作風であるがゆえの、親しみを込めた表現とも言えます。
“お正月からこんなに攻めて大丈夫?”というユーモアと本音が混じったコメントは、視聴者にとっても「どこまでやってくれるのか」という期待感につながっているようです。
一方で、TBS公式YouTubeでは、ドラマのミュージカルシーンを使ったコンプライアンス研修ビデオが配信されるなど、『ふてほど』の世界観を生かしたユニークな取り組みも行われています。
作品自体が「コンプラを学ぶ」きっかけになるという側面もあり、「不適切」をあえて題材にしながら、視聴者に考えるきっかけを与える作りになっている点が特徴です。
河合優実&古田新太“ふてほど2ショット”が示す、作品の厚み
ニュースの中でもひときわ話題になっているのが、河合優実さんと古田新太さんの『ふてほど』2ショットです。
このショットが公開されると、SNSなどでは「感無量」「胸熱です」といった反響が相次ぎ、ファンの期待値が一気に高まりました(LIMOなど各メディア報道より)。
河合優実さんは、今もっとも注目を集める若手実力派の一人であり、その存在感や演技力はドラマごとに評価を高めています。
一方、古田新太さんは舞台・ドラマ・映画と幅広く活躍するベテランで、『ふてほど』でも圧倒的な存在感を放つキャラクターを演じています。
この二人の2ショットが象徴しているのは、『ふてほど』が、ベテランと若手のバランスの取れたキャスティングで支えられている作品であるという点です。
世代や価値観の違いをテーマにしたドラマだからこそ、俳優陣の世代の幅も大きく、そこから生まれる芝居の掛け合いや空気感が、作品の厚みを生んでいます。
年末年始は“ふてほど尽くし”に 視聴の楽しみ方
2025年末から2026年新春にかけては、「年末の一挙再放送」+「1月4日の新春スペシャル」という、まさに“ふてほど尽くし”の流れになっています。
- 初めて『ふてほど』を見る方は、年末の一挙放送で一気に物語を追いかけ、そのままの勢いで新春スペシャルへとつなげることで、世界観をフルに楽しむことができます。
- すでに連ドラを見た方にとっても、一挙放送は内容をおさらいしつつ、当時とは違う視点で楽しめる良い機会です。スペシャルドラマでは連ドラの名場面が新しい意味でよみがえるとされているため、「あのシーン、こんな風につながるんだ」という再発見も期待できます。
- 地方在住でリアルタイム視聴が難しい方は、自分の地域での再放送予定をチェックしつつ、配信サービスなども組み合わせて視聴環境を整えると安心です。北海道や東海、中国地方など一部エリアでは別日での一挙再放送が予定されています。
また、TBS公式サイトや関連メディアでは、スペシャルドラマのポスタービジュアルや、阿部サダヲさんのインタビュー、キャストコメントなども続々と公開されており、放送前から“ふてほど熱”がじわじわと高まっています。
「不適切」を笑いに変えながら、今の社会にそっと問いを投げかけてくれる『ふてほど』。
年末年始、自宅でゆっくり過ごす時間のおともとして、あらためてこの作品の魅力に浸ってみてはいかがでしょうか。



