伊勢名物「赤福」が羽田空港に“年末年始だけ”の登場 新作「燦マロン餅」もお目見え
三重県伊勢市の老舗和菓子店として知られる「伊勢名物 赤福」が、年末年始の期間限定で羽田空港第1ターミナル・第2ターミナルに出店します。期間は2025年12月26日(金)から2026年1月7日(水)までで、人気の「赤福餅」に加え、新作の「燦(さん)マロン餅」が羽田空港で初登場します。
羽田空港を利用する帰省客や旅行客にとって、伊勢まで足を運ばなくても名物の味に出会える貴重な機会となりそうです。
羽田空港で楽しめる「赤福」期間限定出店の概要
今回の出店は、赤福が企画する「赤福特別販売会」として行われます。
出店場所や期間などの基本情報は、次のとおりです。
- 会期:2025年12月26日(金)〜2026年1月7日(水)
- 出店場所:
羽田空港 第1ターミナル・第2ターミナル - 第1ターミナル:2階 出発ロビー C検査場前
- 第2ターミナル:2階 出発ロビー マーケットプレイス(南側階段下イベントスペース)
- 営業時間:
第1ターミナル 午前6時〜午後8時/第2ターミナル 午前6時〜午後8時30分(いずれも完売次第終了) - 備考:天候や交通事情により、販売時間や商品内容が変更になる場合あり
普段、赤福餅は東京都内では基本的に販売されておらず、伊勢や限られた地域での取り扱いが中心です。
そのため、羽田空港での期間限定出店は、首都圏の利用者にとって特別感のある催しとなっています。
定番「赤福餅」と「白餅黒餅」も登場
今回の特別販売会では、まず外せないのが看板商品「赤福餅」です。
柔らかなお餅の上に、なめらかなこしあんが三つ山の形にのった、江戸時代から続く伊勢の代表的な銘菓で、伊勢神宮参りの土産として長く親しまれてきました。
- 赤福餅(12個入):赤福の代名詞ともいえる定番商品。
- 白餅黒餅(8個入):白あんと黒あんの2種類が楽しめる詰め合わせで、こちらも人気の高い商品です。
賞味期限が比較的短いことから、「帰省のタイミングに合わせて買いたい」「家族と一緒にその日のうちに味わいたい」という声も多い赤福餅。羽田空港での販売開始は午前6時からで、完売次第終了となっています。
確実に購入したい場合は、早めの時間帯に立ち寄るのがおすすめです。
年末年始限定の注目商品「燦(さん)マロン餅」とは
今回のニュースの中でも特に注目を集めているのが、赤福が手がける和洋菓子ブランド「五十鈴茶屋」から登場する新作「燦(さん)マロン餅」です。
燦シリーズは、いちご餅やチョコ餅など、若い世代にも親しまれている餅タイプの和洋菓子で、あんの風味と餅の食べ応え、そして華やかなパッケージデザインが特徴です。
その新たなラインナップとして、栗をふんだんに使った「燦マロン餅」が登場し、羽田空港で初めて販売されます。
公式の案内によると、「五十鈴茶屋」の燦マロン餅は、栗の風味をしっかり感じられる、いわば“栗を楽しむための餅菓子”として開発された商品で、年末年始の贈り物にもふさわしい華やかさを備えています。
「栗好きにはたまらない」「“栗すぎる餅”」といった紹介もされており、和菓子ファンだけでなく、洋菓子に慣れた人にも楽しみやすい仕上がりとなっています。
また、燦シリーズは、まるでコスメの箱のようなスタイリッシュで可愛いパッケージも人気の理由のひとつです。
ちょっとしたギフトや、自分へのご褒美スイーツとして選ぶ人も多く、羽田空港での販売によって「旅の思い出のひと品」として手に取る人が増えそうです。
そのほかの関連商品や楽しみ方
今回の特別販売会では、新作の燦マロン餅だけでなく、五十鈴茶屋の他商品が並ぶ可能性も案内されています。
過去の羽田空港での出店では、次のような商品が販売されてきました。
- 燦いちご餅・燦チョコ餅:リニューアル後、関東初登場として話題を集めた餅菓子。
- 季(とき)の羊羹 栗:季節感を大切にした栗入り羊羹。
- 饌(せん)SEN-azuki-:小豆のおいしさを楽しめる和菓子。
- おかげ犬サブレ:三重県産小麦「あやひかり」と2種類の国産バターを使ったサブレで、お土産に人気。
今回の年末年始も、赤福餅を中心に、五十鈴茶屋ブランドの商品がラインナップされる形となっており、和菓子好きはもちろん、甘いもの全般が好きな人にとっても選ぶ楽しさがあります。
旅の途中で自分用に味わうのもよし、帰省先で家族や親戚と一緒に囲むのもよし。赤福餅と燦マロン餅を食べ比べしてみるのも、今回ならではの楽しみ方といえるでしょう。
なぜ今、羽田空港に「赤福」なのか
赤福は、1707年(宝永4年)創業の老舗で、伊勢神宮参拝とともに歩んできた歴史ある菓子店です。
これまでも、年末年始や大型連休など、人の移動が増えるタイミングに合わせて、全国各地の百貨店や駅、空港で期間限定販売会を行ってきました。
羽田空港は、国内外からの旅客が集まる日本最大級のハブ空港であり、年末年始は特に帰省客や旅行客で賑わいます。その羽田に赤福が出店することで、「伊勢まで行かなくても伊勢の味に出会える」という利便性が生まれます。
また、五十鈴茶屋の燦シリーズは、パッケージのデザイン性や洋風の要素を取り入れた味わいから、若い世代や海外の観光客にも手にとってもらいやすい商品です。
羽田空港という国際色豊かな場所での出店は、赤福にとっても新たなファン層にアプローチする場になると考えられます。
豊川稲荷の「大鏡餅づくり」と“餅文化”の広がり
一方、愛知県豊川市の豊川稲荷では、新年を迎える恒例行事として、直径約1.1メートル、重さ約30キロの大鏡餅8つを奉納する鏡餅づくりが行われました。(ニュース内容に基づく)
寺院では、僧侶がお経を唱える中、関係者らが力を合わせて餅をつき、大きな鏡餅を形作っていきます。これは、五穀豊穣や家内安全を願う、日本の伝統的な正月行事のひとつです。
近年はフードロスへの配慮から、奉納された大鏡餅を後日小さく分けて配布したり、別の形で活用したりする取り組みも見られます。豊川稲荷の鏡餅づくりでも、餅を無駄にしない工夫が意識されていると報じられています。(ニュース内容3に基づく)
こうした寺社での餅行事と、空港での和菓子催事は、一見別の話題のように思えますが、どちらも「お餅」を通じて新年を祝う日本の文化という点でつながっています。鏡餅が「神様へのお供え」としての意味合いを持つのに対し、赤福餅や燦マロン餅は「人々が集まって味わう楽しみ」としての役割を担っています。
年末年始の「お餅」と向き合う時間を楽しむ
日本の年末年始は、昔から「お餅」と深く結びついた時間です。鏡餅を飾り、お雑煮を食べ、地域によってはお汁粉やぜんざいを囲む習慣もあります。
赤福では、「赤福ぜんざい」など、お餅や小豆を楽しむ商品も展開しており、冬のあたたかな甘味として人気を集めています。
羽田空港での特別販売会で手に入れた赤福餅や燦マロン餅を、家族や友人と分け合えば、それもまた現代らしい「お正月の餅文化」の一つの形といえるでしょう。
豊川稲荷のように、大鏡餅づくりを通して新年の無事や豊作を祈る場所がある一方で、空港では、旅立つ人・帰ってくる人をやさしく迎えるお菓子としてのお餅があります。
形は違っても、「新しい一年を良い年にしたい」という願いが、お餅という共通の存在を通じて表現されている点は変わりません。
羽田空港を利用する人へのおすすめの立ち寄り方
羽田空港で赤福を楽しみたい方に向けて、いくつかのポイントをまとめます。
- 早い時間帯の購入がおすすめ
赤福餅は人気が高く、各日とも完売次第終了となります。
朝6時から販売されるため、朝便利用の方や、空港に早めに着く予定の方は、出発前に立ち寄ると安心です。 - 第1タミ・第2タミの場所を事前にチェック
第1ターミナルは2階出発ロビーC検査場前、第2ターミナルは2階出発ロビー・マーケットプレイス(南側階段下イベントスペース)で販売されます。
利用ターミナルによって場所が異なるため、あらかじめ確認しておくと迷わず到着できます。 - お土産のイメージに合わせて商品を選ぶ
伝統的な味を楽しみたいなら赤福餅、少しモダンで華やかなギフトにしたいなら燦マロン餅や燦シリーズ、子どもから大人まで楽しめる焼き菓子ならおかげ犬サブレといったように、贈る相手やシーンに合わせて選ぶ楽しみがあります。
年末年始は、久しぶりに会う人への「ただいま」や「今年もよろしく」の気持ちを、ちょっと特別なお菓子に込めたくなる時期です。羽田空港での赤福特別販売会は、そうした気持ちを形にするのにぴったりの催しといえるでしょう。
赤福とともに迎える新年
伊勢から生まれた赤福餅と、その系譜から生まれた燦マロン餅。そして、豊川稲荷でつくられる大鏡餅。
それぞれの場所で、それぞれの形で、お餅は人と人、人と神様、人と土地をつなぐ役割を担っています。
羽田空港に立ち寄るほんの短い時間でも、赤福のブースでお菓子を選ぶひとときは、慌ただしい年末年始の中でふっと心が和らぐ瞬間になるかもしれません。
伊勢の味、栗の豊かな香り、そしてお餅のもちもちとした食感を通して、新しい一年の始まりを穏やかに感じてみてはいかがでしょうか。



