仲野太賀主演で話題沸騰 大河ドラマ「豊臣兄弟！」とは？豪華キャストと見どころをやさしく解説
2026年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟！」が、放送開始前から大きな注目を集めています。主演を務めるのは実力派俳優の仲野太賀さん。物語の主人公・豊臣秀長として、兄・豊臣秀吉と共に激動の戦国時代を生き抜く姿が描かれます。
さらに、織田信長や徳川家康、美濃三人衆など、戦国ファンにはおなじみの武将たちを演じる豪華キャストが続々と発表され、予告映像への反響も大きく広がっています。
仲野太賀が演じる主人公・豊臣秀長とは？
「豊臣兄弟！」の主人公は、豊臣秀吉の弟として知られる豊臣秀長です。 秀長は、歴史上「もし秀長が長生きしていれば、豊臣家の天下は安泰だった」とまで語られるほどの名補佐役として知られています。
ドラマでは、仲野太賀さんがこの秀長を演じ、兄・秀吉とともに天下統一へと歩んでいく「豊臣兄弟」の奇跡の物語が展開されます。 戦国の下剋上の時代に、決して派手さだけではない、人間味あふれる兄弟の絆や、家族・家臣たちとの関わりが、丁寧に描かれていくことが期待されています。
制作サイドは本作を「夢と希望の下剋上サクセスストーリー」と紹介しており、単なる合戦ドラマではなく、家族ドラマとしての側面や、人が人を支える姿を描く群像劇としての魅力も大きなポイントです。
兄・豊臣秀吉役や信長・家康役も発表 戦国オールスターが集結
主人公・秀長を支える重要な存在が、兄であり天下人となる豊臣秀吉です。秀吉を演じるのは池松壮亮さん。 繊細さと力強さを兼ね備えた表現力で、従来のイメージにとらわれない新たな秀吉像が期待されています。
また、物語の前半で重要な役割を果たす織田信長、そして戦国の勝者として知られる徳川家康も、注目のキャスティングが行われています。人物相関図の公開時には、「信長役が…」「戦国オールスターが勢ぞろい」といった反響が寄せられ、SNS上でも話題となりました。
さらに、後述する美濃三人衆など、織田家と敵対・協力していくさまざまな勢力が登場することで、戦国時代の複雑な人間関係が立体的に描かれる構成になっています。
新キャスト続々発表 豪華俳優陣が「戦国の現場」を彩る
最新のキャスト発表では、「豊臣兄弟！」の世界を支える武将たちやその家族を演じる顔ぶれが一気に明らかになりました。
特に話題を集めているのが、戦国の「下剋上」を体現した武将として知られる松永久秀役に竹中直人さんが起用されたことです。 松永久秀は、大和を拠点にした戦国大名で、悪名高い人物としても知られていますが、ドラマでは、豊臣兄弟と共に戦国の荒波を渡っていく存在として描かれます。
このほか、織田家臣団や尾張の人々を中心に、多彩なキャラクターを演じるキャストとして、大倉孝二さん、宮川一朗太さん、森口瑤子さん、菅原大吉さん、諏訪太朗さん、水橋研二さん、池田鉄洋さん、白洲迅さん、金井浩人さんらの出演も発表されています。
彼らはそれぞれ、織田家の家老や武将、豊臣兄弟と関わる人々として、物語を重層的に彩っていきます。ベテラン勢と若手のバランスもよく、戦国ドラマでありながら人間ドラマとしての厚みも期待できるラインナップです。
美濃三人衆とは？ 本能寺の変後に揺れる「美濃勢」も重要な鍵
最新のニュースでは、「美濃三人衆」の一人として知られる武将を、俳優の田中哲司さんが演じることも発表されています。 美濃三人衆とは、斎藤道三・義龍・龍興らの時代から美濃（現在の岐阜県周辺）を支えてきた有力武将たちの総称で、織田信長との戦いと和睦の中で重要な役割を果たしました。
その一人である稲葉良通については、「道三の時代から斎藤家に仕える美濃三人衆の一人。跡目を継いだ龍興の才覚には疑問を抱いている」と紹介されており、冷静な現実主義者として描かれます。
一方、ニュースで触れられている田中哲司さんが演じる人物は、美濃三人衆の中でも「確固たる地位を築きながら、晩年には信長から追放され、本能寺の変後の混乱に乗じて挙兵するものの…」という波乱の人生をたどる武将です。 この人物像からは、織田政権の中枢にいながらも、やがて信長の怒りを買って失脚し、最後に一縷の望みをかけて挙兵するドラマチックな生涯がうかがえます。
本能寺の変後の混乱期は、日本史の中でも特にドラマ性の高い時期であり、この武将の選択や行動が、豊臣兄弟の運命、そして天下統一への道にどのような影響を及ぼすのか、大きな見どころとなるでしょう。
今川義元・足利義昭・美濃勢…織田の「宿敵」たちにも光を当てる
「豊臣兄弟！」は、豊臣兄弟だけでなく、彼らの前に立ちはだかるライバルや宿敵たちにも丁寧にスポットライトを当てている点が特徴です。
桶狭間の戦いで織田軍が対峙する強敵として知られる今川義元を演じるのは大鶴義丹さん。 そして、のちに織田信長と対立を深める第15代将軍・足利義昭を演じるのは尾上右近さんです。
尾上さんは、台本を読んだ印象として「今までの義昭像に比べると、とても人間味あふれる人物」と感じたと語っており、「将軍として誠意と意欲を尽くして政治に向き合う姿」「豊臣兄弟や光秀、信長との関わりの中で揺れ動く感情や葛藤」をていねいに演じたいとコメントしています。
また、織田家と刃を交える美濃勢としても、新たなキャストが発表されています。すでに触れた美濃三人衆に代表されるように、単純な「悪役」ではなく、それぞれの事情や信念を抱えた武将たちとして描かれることで、戦国の群像劇としての深みが増していきます。
豊臣ファミリーを支える「義兄弟」や家族たち
「豊臣兄弟！」は、戦国武将同士の対立だけでなく、豊臣家の内側、つまり家族や義兄弟たちの物語にも力を入れています。
豊臣兄弟の姉・とも（演：宮澤エマ）の夫である弥助を演じるのは上川周作さん。 弥助はのちの三好吉房であり、清須に家族を呼び寄せた後は秀長たちを手伝い武士として生きるようになります。ともとの間に3人の男子をもうけるなど、「家族を支える夫」としての役割も大きい人物です。
同じく、豊臣兄弟の妹・あさひ（演：倉沢杏菜）の夫である甚助を演じるのは前原瑞樹さん。 甚助はのちの副田吉成で、天真爛漫なあさひと良き夫婦となり、弥助と同じく秀長たちと行動を共にしていきます。
弥助役の上川さんは、「家族と時代の流れの狭間で葛藤しながら、そっと家族を支えていく人」と弥助を表現し、豊臣ファミリーの一員として作品に参加できる喜びを語っています。 こうした家族の物語が丁寧に描かれることで、合戦シーンだけでは伝わりにくい「戦国の庶民感覚」や、当時を生きた人々の喜び・不安がより身近に感じられるでしょう。
織田家臣団・尾張の人々も多数登場 「現場」のリアリティ
織田信長のもとで活躍した織田家臣団も、物語の重要な柱の一つです。キャスト発表では、次のような人物たちが紹介されています。
- 佐久間信盛（演：菅原大吉）…織田家筆頭家老。「退き佐久間」と称されるほど、撤退戦での指揮能力に優れていた人物。
- 林秀貞（演：諏訪太朗）…織田家家老の一人。外交や行政を中心に事務方として力を発揮する、いわば組織運営の要。
- 森可成（演：水橋研二）…武芸に優れ、槍の名手として知られる武将。後に信長の近習となる森成利（蘭丸）の父としても知られています。
- 佐々成政（演：白洲迅）…信長にその戦働きを認められ、黒母衣衆の筆頭にまでのぼりつめた、血気盛んな武将。
- 佐久間盛重（演：金井浩人）…佐久間一族として、織田家中で存在感を放つ武将の一人。
また、豊臣秀吉の妻・寧々の母であるふくを演じるのは森口瑤子さんです。 気は優しいものの、どこか頼りない夫を支える世話女房という役どころで、戦国の世を生きる女性たちの日常と強さを表現していきます。
これらのキャラクターたちは、信長や秀吉といった歴史の「主役」の周辺で、現場を動かす「縁の下の力持ち」として描かれます。彼らの存在が、戦国時代のリアルな空気感を生み出し、視聴者を物語世界へと引き込んでいくはずです。
制作陣と作品の方向性 「人間味あふれるキャラクター」を目指して
脚本を担当するのは、数々の人気作を手がけてきた八津弘幸さん。制作側は、歴史上のイメージに応えつつも、そこにオリジナリティと人間味を加え、「愛すべきキャラクターたち」を生み出すことを重視しています。
時代考証には歴史学者の黒田基樹さんと柴裕之さんが参加し、史実に基づきつつもドラマとしての面白さを両立させる体制が整えられています。 制作統括には松川博敬さんと堀内裕介さん、演出には渡邊良雄さん、渡辺哲也さん、田中正さんらが名を連ね、経験豊富なスタッフ陣が大河ドラマを支えます。
公式のコメントでは、「他の役についても、歴史上のイメージに応えつつ、斬新さと人間味を併せ持つ魅力的なキャラクターになっている」と語られています。 こうした方針は、すでに公開されているキャストビジュアルや予告映像にも表れており、「信長や家康が新鮮」「歴史が苦手でも楽しめそう」といった声が上がっています。
放送開始は1月4日 初回は15分拡大版
NHK大河ドラマ「豊臣兄弟！」は、NHK総合で2026年1月4日午後8時から放送スタートします。 毎週日曜の大河ドラマ枠での放送となり、初回は15分拡大版として、豊臣兄弟とその家族・仲間たちの出会いと出発がじっくり描かれる予定です。
公式X（旧Twitter）やInstagramのアカウントも開設されており、撮影現場の様子やキャストのコメントなどが順次発信されています。 放送開始前から、予告映像や相関図、キャストコメントをチェックしておくと、より深くドラマを楽しめるでしょう。
歴史が好きな方はもちろん、「戦国時代は少し難しそう」と感じている方にも、家族の物語として入りやすい作品になりそうです。仲野太賀さん演じる秀長が、兄・秀吉や信長、家康、そして多くの仲間たちとどのように出会い、何を選び、どのような結末へ向かっていくのか——「豊臣兄弟！」は、2026年のテレビドラマシーンを代表する一作として、今後もますます注目を集めていきそうです。
