阪神・大山悠輔と大竹耕太郎 ハワイで誓う“もう一段上の虎”への挑戦
阪神タイガースの主力コンビ、大山悠輔内野手と大竹耕太郎投手が、ハワイでそれぞれ来季への大きな決意を口にしました。
優勝旅行という華やかな場でありながら、2人の頭の中にはすでに「来季、さらに強い阪神」をつくるイメージがしっかりと描かれているようです。
大山悠輔、31歳の誓いは「脱・食わず嫌い」
阪神の主砲であり、大黒柱でもある大山悠輔選手は、ハワイで31歳の誕生日を迎えました。
家族とともに常夏の地で節目の日を過ごしながらも、大山選手の口から出てきたのは“バカンス”ではなく、新しい練習への挑戦という言葉でした。
来季に向けて掲げたテーマは、「脱・食わず嫌い」。
これは、これまで自分の中で「意味がないのでは」と感じていた練習や取り組みに対しても、一度はやってみるという姿勢を大切にする、という決意です。
大山選手は、「やらないことには効果がわからない」と話し、たとえ結果的に「自分には合わない」と判断することになっても、まずはトライしてみるという意識に切り替えているといいます。
矢野前監督から授かった「まずはやってみる」の金言
この考え方のベースには、矢野燿大前監督から授かった言葉があります。
矢野前監督は現役時代から「まずはやってみる。そこで、自分に合うかどうかを見極めればいい」という考え方を大切にしてきました。
その金言が、大山選手の心の中に今も強く残っているといいます。
大山選手は若い頃、阪神でプレーしていた福留孝介氏、能見篤史氏、鳥谷敬氏ら“超一流”の先輩たちの姿を間近で見てきました。
彼らは30代半ばになっても一線級のパフォーマンスを発揮し続けた選手たちです。
準備の仕方、試合への向き合い方、日々の取り組みの積み重ね。
大山選手は、それらをじっと見つめてきた経験から、「30歳を過ぎても、まだまだ伸びていける」と強く感じているようです。
だからこそ、31歳の今、もう一度レベルアップするための変化を選びました。
「食わず嫌い」をやめて、まずは自分の殻を破ること。
その先に、さらに頼もしい4番打者、さらに大きな存在感を持つリーダー像が見えているのかもしれません。
「もう一度伸びていく可能性」30代からの進化に意欲
報道では、「30歳を過ぎても、もう一度伸びていく可能性がある」という大山選手の意識が紹介されています。
年齢を重ねたことで守りに入るのではなく、むしろ新しい挑戦を増やしていく姿勢が印象的です。
今オフの練習法にもすでに手応えを感じているようで、優勝旅行というリラックスした時間を過ごしながらも、その裏には来季への準備が着々と進んでいることがうかがえます。
若い頃に憧れた「超一流」の先輩たちのように、30代に入ってからも第一線で活躍し続けること。
大山選手は、そうした“レジェンドの道”を自らの足で歩む覚悟を示しています。
大竹耕太郎、ハワイ・ココヘッド頂上で「最多勝」宣言
一方、阪神の先発ローテーションを支える左腕、大竹耕太郎投手もハワイの地で力強い宣言をしました。
チームの優勝旅行で訪れたのは、現地の名所として知られる「ココ・ヘッド」。
急こう配のトレイルとしても有名で、観光客にも人気の高いスポットです。
大竹投手は、このココ・ヘッドに登頂したことをきっかけに、来季は最多勝利投手賞を狙うと公言しました。
この発言には、「てっぺん」を目指す強い気持ちが込められています。
山の頂上に立った達成感と同じように、投手としてリーグの頂点に立つ――そんなイメージを重ね合わせたのかもしれません。
目標は「15勝以上」 “てっぺん”への具体的な数字
報道によると、大竹投手は来季15勝以上を目標に掲げています。
15勝という数字は、単に二桁勝利というレベルを超え、最多勝争いにしっかり絡んでいくラインでもあります。
現役の先発投手にとって、シーズンを通して安定した投球を続けることは簡単ではありません。
それでも、あえて具体的な数字を口にしたのは、自分自身を追い込み、覚悟を示す意味も込められているように感じられます。
ハワイでのトレイル登山については、「事前に調べた以上に急斜面だった」という声もあり、同行した記者がスニーカー選びを悔やんだというエピソードも伝えられています。
それだけ険しい道のりを踏破したうえでの「最多勝宣言」は、来季への力強いスタートといえそうです。
2025年シーズンの活躍が生んだ自信
大竹投手がこのような高い目標を掲げられる背景には、今季の安定した投球内容があります。
シーズン中には、広島東洋カープ戦で7回無失点の好投を見せるなど、対戦チームから「広島キラー」とも評される投球を披露しました。
また、9月の試合では、6回5安打1失点で今季7勝目をマークし、打っても自らタイムリーを放つなど、投打にわたる活躍を見せています。
こうした実績が、来季「15勝以上」という高いハードルに挑もうとする自信につながっているのでしょう。
大山と大竹、ハワイで交差する「挑戦」と「てっぺん」のキーワード
今回のハワイでの話題を振り返ると、大山悠輔選手と大竹耕太郎投手の言葉には、共通するキーワードが見えてきます。
- 大山悠輔:「脱・食わず嫌い」で、もう一度伸びていく自分への挑戦
- 大竹耕太郎:ココ・ヘッド登頂からの「最多勝」「15勝以上」という“てっぺん”宣言
方向性は違っても、どちらも「現状維持ではなく、さらに上を目指す」という強い意志に貫かれています。
大山選手は、自らの殻を破るために、これまで避けてきた練習や新しい取り組みにあえて飛び込もうとしています。
大竹投手は、すでに結果を残しつつある中で、あえてリーグの頂点を具体的な目標に据えました。
ハワイの青い空の下で、二人の主力が描いたのは、「来季、もっと強い阪神」の姿です。
それはチームにとっても、ファンにとっても大きな安心感と期待につながるニュースと言えるでしょう。
ファンに届くメッセージ「まだまだ強くなる阪神タイガース」
優勝旅行中の選手というと、どうしても“オフモード”のイメージを抱きがちですが、今回の報道からは、すでに次のシーズンを見据えた視線がはっきりと伝わってきます。
大山選手の「まずはやってみる」という姿勢は、若手選手にも大きな影響を与えるはずです。
主砲でありキャプテン格でもある存在が、31歳になっても新しい挑戦を恐れていない――そのこと自体が、チーム全体にとって心強い指標となります。
大竹投手の「最多勝宣言」は、先発陣にとっての良い刺激となるでしょう。
高いレベルを目標に掲げる投手がいることで、ローテーション全体に“負けたくない”という雰囲気が生まれます。
2025年シーズンにすでに大きなインパクトを残したこの2人が、オフに入っても向上心を失わず、次のステージを見据えているという事実は、阪神ファンにとって何よりの朗報といえそうです。
優勝旅行先のハワイで、それぞれが胸に刻んだ「挑戦」と「てっぺん」への思い。
その決意がシーズン開幕後、どのような形でプレーに表れてくるのか、多くの注目が集まりそうです。




