戸塚純貴も出演!ドラマ『にこたま』で揺れ動く“家族のかたち”とは

フジテレビが運営する動画配信サービスFODとPrime Videoで12月26日(金)20時より配信されるオリジナルドラマ『にこたま』に、戸塚純貴さんが追加キャストとして出演することが発表されました。橋本愛さんと瀬戸康史さんのダブル主演で話題を集めている本作に、個性派かつ実力派として定評のある戸塚さんが加わることで、物語の厚みが一段と増すことになりそうです。

人気コミック『にこたま』、ついに実写ドラマ化

ドラマ『にこたま』は、漫画家・渡辺ペコさんの同名コミックスを原作とした作品です。原作は2010年前後から連載され、恋愛観・結婚観・家族観といった誰にとっても身近なテーマを、多様な価値観とリアルな感情で描き、多くの支持を集めました。

ドラマ版では、そのエッセンスを大切にしながらも、令和という時代に合わせて、「恋人」「結婚」「家族」という“当たり前”に見えるものをもう一度問い直す、挑戦的なラブストーリーとして描かれます。

物語の中心となるのは、東京・谷中にある弁当屋「よねすけ」で働く浅尾温子(橋本愛)と、弁理士の岩城晃平(瀬戸康史)。大学時代に出会ってから12年、長年同棲を続けてきたふたりは、互いのちょっとした変化にもすぐ気づける、穏やかで安定した日々を送っています。

しかし、そんな穏やかな日常は、晃平が同僚の弁理士である高野ゆう子(比嘉愛未)と「一度だけ」関係を持ってしまうことで、静かに、しかし確実に揺らぎ始めます。
「恋人」「結婚」「家族」という言葉の意味が、3人の関係の中で少しずつ崩れ、組み替えられていく――。ドラマは、“正解のない愛”に徹底的に向き合う姿を、丁寧な視点で追いかけていきます。

橋本愛×瀬戸康史のW主演が描く“12年目の現実”

本作でW主演を務めるのは、映画・ドラマで確かな存在感を放ち続ける橋本愛さんと、幅広い役柄をこなす俳優瀬戸康史さんです。

橋本さん演じる温子は、弁当屋「よねすけ」で働きながら、晃平との暮らしを守ってきた女性。派手さはないものの、日々の生活の積み重ねの中で、晃平との関係に確かな安心感と愛情を感じています。

一方、瀬戸さん演じる晃平は、弁理士として働きながらも、「このまま今の関係を続けていくことが本当に正解なのか」と、どこか言葉にできない迷いを胸に抱えています。そんな中で起きてしまった、同僚・高野ゆう子との「一度きりの過ち」。
それは、ふたりの関係にひびを入れるだけでなく、“家族になること”とは何かを突きつける出来事となっていきます。

本作は、大きな事件や劇的な展開に頼るのではなく、ごく普通の日常の中での“揺らぎ”を丁寧に映し出していくヒューマンドラマです。 視聴者自身の「もし、自分だったら?」という想像をかき立てる、身近さと緊張感をあわせ持った作品になっています。

戸塚純貴が参加する“追加キャスト”5人の顔ぶれ

今回、新たに発表された追加キャストは、加治将樹さん、戸塚純貴さん、真飛聖さん、前原滉さん、そして田村保乃さん(櫻坂46)の5名です。

  • 戸塚純貴
  • 加治将樹
  • 真飛聖
  • 前原滉(晃平の友人で弁護士・生田智役)
  • 田村保乃(櫻坂46)(飲み会の場で晃平と出会う女性・神村葉月役)

フジテレビ公式の発表では、この5名が物語を彩る追加キャストとして参加し、すでに発表されている比嘉愛未さん、さとうほなみさん、高橋克実さんらとともに、人生の岐路に立つ男女の葛藤を繊細に表現していくとされています。

戸塚純貴さんの役名・役柄の詳細は現時点の公式情報では明かされていませんが、加治さんや真飛さん、前原さん、田村さんとともに、温子と晃平、そしてゆう子の人間関係にさまざまな角度から関わっていく存在になると見られます。(役柄の細かな設定は今後の続報で明かされていく予定です)

戸塚純貴が『にこたま』にもたらすもの

戸塚純貴さんは、これまでも多くのドラマや映画で、コミカルな役からシリアスな役まで幅広く演じてきた俳優です。作品ごとにまったく違う表情を見せる柔軟さと、どこか親しみやすい雰囲気を併せ持つことから、「作品世界を一気に“現実”へと引き寄せてくれる役者」として評価されています。

『にこたま』は、「正解のない愛」「答えが一つではない家族のかたち」を描く作品です。 その中で、登場人物たちの心の揺れや、決してきれいごとだけでは済まされない選択が次々と描かれていきます。

戸塚さんのように、“普通の人”に見えながらも、ふとした瞬間に人間臭さや弱さ、優しさを滲ませることのできる俳優は、こうした作品にとって非常に重要なピースとなります。彼がどのような立ち位置で物語に関わっていくのか、視聴前から期待が高まります。

櫻坂46・田村保乃が見せる“新たな存在感”

今回の追加キャストの中でも特に注目を集めているのが、櫻坂46の田村保乃さんです。田村さんは、『にこたま』で神村葉月という女性を演じます。

神村葉月は、飲み会の席で晃平と出会う女性。長年同棲を続けている温子と晃平という「長期カップル」とは対照的に、一夜の、そして何気ない出会いとして描かれる存在です。

ACTRESS PRESSの紹介によると、田村さんが演じる葉月は、物語全体に派手な波乱を巻き起こすわけではないものの、その「さりげない出会い」こそが、本作のテーマである『正解のない愛』を浮き彫りにする重要なピースであるとされています。

また、田村さんは近年、「感情を抑えた芝居」や「日常に溶け込む存在感」に対する評価が高まっており、アイドルとしての透明感に加えて、モデル・女優としても着実にキャリアを重ねてきました。 その自然体の佇まいが、『にこたま』のリアルで繊細な世界観と高い親和性を持っていることも、起用の大きな理由だといえるでしょう。

“当たり前”を揺さぶるテーマ性

『にこたま』が掲げる大きなテーマは、「恋人」「結婚」「家族」といった概念の“当たり前”を揺さぶることです。

出会って12年、同棲生活も長く続いている温子と晃平は、一見すると「結婚はしていないが、すでに家族のような関係」に見えます。そんなふたりの前に、「同僚との過ち」「飲み会での新たな出会い」といった出来事が重なっていくことで、「信頼とは何か」「裏切りとは何か」「家族になるとはどういうことか」といった問いが、静かに浮かび上がっていきます。

原作コミックが多くの読者から強い共感を得た背景には、「こうあるべき」とされてきた恋愛・結婚・家族のかたちに対して、「本当にそれだけが正解なのか?」と問いかける視点がありました。 ドラマ版でも、令和の今だからこそ避けて通れないテーマとして、この問いを改めて見つめ直そうとしています。

派手なラブストーリーではなく、現実に近い温度感の中で揺れ動く感情をじっくり描くことにより、視聴者自身の価値観にも静かに揺さぶりをかける作品になりそうです。

FODでメイキング映像の配信も決定

ドラマ本編の配信と同日の12月26日(金)20時からは、FODにてメイキング映像(ショートver.)の配信も決定しています。

メイキング映像では、撮影現場の空気感や、キャスト陣が自ら語る役柄への思いなどが収録される予定で、橋本愛さんや瀬戸康史さんはもちろん、戸塚純貴さん、田村保乃さんら追加キャストの、作品への向き合い方を垣間見ることができる貴重な内容になりそうです。

ドラマ本編で描かれる繊細な表情や空気感が、どのようなコミュニケーションや試行錯誤の中で生まれているのか。メイキングをあわせて視聴することで、『にこたま』の世界をより深く味わうことができるでしょう。

配信情報と今後の見どころ

ドラマ『にこたま』は、FODおよびPrime Videoにて、12月26日(金)20時より第1話・第2話が配信開始となります。その後は、毎週金曜日20時に最新話が配信される予定です(全8話構成)。

FODでは第1話が無料配信となるため、気軽に作品の世界観に触れることができます。 橋本愛さん×瀬戸康史さんのW主演に加え、比嘉愛未さん、さとうほなみさん、高橋克実さんらの豪華キャスト。そして今回、戸塚純貴さん、田村保乃さんら5名の追加キャストが参加したことで、人間関係のレイヤーはさらに多層的なものとなりました。

「長年連れ添った恋人同士」「職場の同僚」「一夜の出会い」「友人」「主治医」――さまざまな立場の人々が関わり合いながら、それぞれの正しさと弱さを抱えて生きている姿を描く『にこたま』。
戸塚純貴さんがどのように物語をかき回し、あるいは支え、登場人物たちの心を映し出していくのか。配信開始とともに、その一挙手一投足から目が離せません。

参考元