『ヒロアカ』新作アニメ「More」来年5月放送決定 FINAL SEASONの“その先”を描く特別エピソード

人気TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』(通称:ヒロアカ)の新作アニメとして、原作・堀越耕平先生による描き下ろしエピソード「More」が、来年5月に放送されることが発表されました。TVアニメ本編の最終回のさらに先を描く物語ということで、ファンの間で大きな話題を呼んでいます。

あわせて、「FINAL SEASON」を締めくくる最新PVも公開され、その映像を見たキャスト陣が涙ぐむ場面もあったイベントレポートが伝えられています。 本記事では、新作アニメ「More」の概要と、「FINAL SEASON」を振り返るイベントの様子を、やさしい言葉でわかりやすく紹介します。

新作アニメ「More」とは? 原作最終巻収録の描き下ろしエピソードをアニメ化

今回アニメ化される「More」は、原作コミックス最終第42巻に収録された、堀越耕平先生の描き下ろしエピソードです。

週刊少年ジャンプ本誌では掲載されず、単行本で初めて読める“特別な後日談”として、コミックス発売時から国内外で大きな反響を呼びました。 TVアニメの最終回放送後も、「このエピソードをアニメで見たい」という声が世界中のファンから上がっており、その待望のアニメ化がついに実現する形になります。

「More」は、雄英高校卒業から8年後を舞台に、プロヒーローとなったデクたち1年A組メンバーの“さらにその先”の日常と成長を描いた物語です。

TVアニメ本編および原作の激闘を乗り越えた後、それぞれがヒーローとして歩み始めた未来の姿が描かれており、原作ファンにとっては「最後のごほうび」のようなエピソードとして親しまれてきました。

放送はゴールデンウィークの夕方 “TVアニメNo.170+1”としてオンエア

新作アニメ「More」は、読売テレビ・日本テレビ系全国29局ネットで、来年5月のゴールデンウィーク期間中、夕方5時30分から放送予定と発表されています(一部地域を除く)。

放送形態としては、TVアニメシリーズの続きとなる、“TVアニメNo.170+1「More」”というナンバリングが付けられており、全170話を数えたTVアニメ本編にもう1話加わる、特別な1本として位置づけられています。

『ヒロアカ』TVアニメは、2016年4月に第1期の放送が始まり、8シーズン・全170話が制作されました。 その間に、劇場版4作オリジナルアニメ7作も展開され、アニメシリーズとして着実に世界的な人気を築いてきました。

その長い歩みの集大成として描かれたのが「FINAL SEASON」であり、今回の「More」は、まさにその“エピローグのさらにその先”を映像化する企画となります。

2026年はアニメ10周年 「The Animation 10th Anniversary」プロジェクトも始動

『僕のヒーローアカデミア』のTVアニメ第1期第1話「緑谷出久:オリジン」が放送されたのは、2016年4月3日。その放送からちょうど10年となる2026年に、アニメシリーズはアニメ化10周年という大きな節目を迎えます。

このメモリアルイヤーを祝う企画として、「僕のヒーローアカデミア The Animation 10th Anniversary」プロジェクトの開催も発表されています。

このプロジェクトは、2026年4月3日に本格スタートし、ファンや視聴者への感謝を込めたさまざまな特別企画が1年を通じて展開される予定です。

  • 10周年記念ビジュアルの公開(複数の“デク”が描かれた印象的なアート)
  • 新作アニメ「More」の放送
  • 音楽イベントや国内外でのコンサート企画

など、すでにいくつかの企画が明らかになっていますが、公式からは「今回発表されたのはほんの一部で、今後もさらなる企画が発表される」と予告されており、続報への期待が高まっています。

FINAL SEASON最新PVにキャスト陣も涙 イベントで振り返る10年の歩み

「More」アニメ化と10周年プロジェクトの発表と同時に、『僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON』の新PVも公開されました。

このPVは、「ジャンプフェスタ2026」のスーパーステージ内、TOHO animationブースで初お披露目されたもので、その後YouTubeのTOHO animation公式チャンネルでも配信がスタートしています。

イベントでは、メインキャスト5人が登壇し、「FINAL SEASON」を振り返りながら、これまでのシリーズへの思いや、収録時のエピソードを語りました。新PVを見た際には、佐倉綾音さんが思わず涙を見せたこともレポートされています。

長年にわたってキャラクターと向き合い、激しいバトルや感情の揺れ動きを演じてきたキャストにとって、FINAL SEASONはまさに集大成。そのラストを映し出すPVは、声をあててきた本人たちにとっても胸に迫る内容だったようです。

イベントレポートでは、キャスト陣がそれぞれのキャラクターへの思い入れや、収録が終わったときの心境を語る場面も伝えられており、「ここまで応援してくれたファンへの感謝」を繰り返し口にする様子が印象的だったとされています。

音楽面でも特別企画 名曲「You Say Run」などが響くコンサートも

10周年プロジェクトの一環として、音楽コンサートの開催も発表されています。

特に注目されているのが、「FINAL SEASON」のラストバトル回で劇伴として使用され、楽曲名そのものがSNSのトレンド入りを果たした「You Say Run」をはじめ、数多くの人気楽曲が生演奏されるという点です。

日本公演は、2026年5月30日に神奈川・パシフィコ横浜国立大ホールでの公演からスタートし、その後は海外でも順次開催される予定とされています。

シリーズの名場面を彩ってきた音楽を、オーケストラやバンドによる迫力のサウンドで体験できる機会として、こちらも大きな反響を呼びそうです。

「ヒロアカ」アニメが歩んだ10年と、「More」が持つ意味

2016年の第1期スタートから10年という長い時間の中で、『ヒロアカ』アニメは、デクの成長物語であり、同時に視聴者と一緒に歩んできた作品として、多くのファンに愛されてきました。

無個性だった少年が、オールマイトに憧れ続け、「最高のヒーロー」になるためにもがき続ける姿は、多くの視聴者にとって、自分自身の成長や挑戦と重なる物語でもありました。

その物語の終着点として描かれた「FINAL SEASON」は、これまでのシーズン以上にドラマチックで、登場人物たちの覚悟と選択が色濃く刻まれたシーズンです。そして、その“最終回のさらに先”にあるのが今回アニメ化される「More」です。

「卒業から8年後」という時間設定は、視聴者にとっても、作品とともに歳月を重ねてきた感覚と重なります。テレビの前で彼らを応援していた学生が社会人になっていたり、成長した世代が改めて作品を見直したりと、ファンそれぞれの人生と物語の時間が共鳴するような位置づけになっています。

そうした意味で、「More」は単なる後日談ではなく、10年の歴史をともに歩んだファンへの“感謝の手紙”のようなエピソードとして受け止められていると言えるでしょう。

これから「ヒロアカ」を見る人にも、うれしい1本に

今回の新作アニメ「More」は、シリーズをずっと追いかけてきたファンにとってはもちろんうれしいニュースですが、これから『ヒロアカ』を見始める人にとっても魅力的な1本になりそうです。

すでに配信サービスや再放送などでこれまでのシーズンを一気に視聴できる環境が整っていることから、10周年をきっかけに「最初から見てみようかな」と思う人も増えていくと考えられます。

全170話というボリュームと、多くの劇場版・オリジナルアニメが揃っている中で、「最後に待っている特別な1話」として「More」が用意されていることは、完走したときの満足感をさらに高めてくれるでしょう。

また、「More」放送に向けて、これまでの名シーンを振り返る特集や、FINAL SEASONの再放送・配信キャンペーンなどが展開される可能性もあり、新旧ファンが一緒になって作品を楽しめるタイミングが訪れそうです。

ファンの期待が集まる来年5月 「More」の続報に注目

新作アニメ「More」の詳細な放送日や、具体的な放送枠、スタッフ・キャストのコメントなどは、今後公式サイトやイベント等で順次明らかになっていくと見られます。

すでに公式サイトではFINAL SEASONに関する情報やPV、各種キャンペーンが案内されており、10周年プロジェクトに向けた動きも本格化しつつあります。

長く続いてきた『ヒロアカ』アニメの歴史と、その先に用意された「More」という特別な物語。来年5月、テレビの前で再び彼らの姿を見届ける日を、楽しみに待ちたいところです。

参考元