円相場が155円台後半へ 米金利高止まりと日銀会合前でドル高・円安が進む
みなさん、こんにちは。今日のニュースでは、円相場の動きに注目が集まっています。12月17日20時20分頃に発生した最新の動きでは、1ドルに対する円の価値が155円台後半まで下落し、ドル高・円安の状況が続いています。この背景には、米国の金利の高止まりや、日銀の金融政策決定会合を控えた売り圧力が重なっているようです。わかりやすくお伝えするために、順番に詳しく説明していきますね。
現在の円相場の状況
まず、最新のレートを見てみましょう。外為市場では、1ドルが155円77銭前後で推移しています。これは株探ニュースの情報に基づくもので、東京市場やロンドン市場を通じてドル買いが進んだ結果です。例えば、18日午前の東京市場では155円70銭台で底堅く推移し、155円43銭まで一時下落したものの、すぐに155円79銭まで戻す展開を見せました。
ニューヨーク市場でも、17日午前9時現在で155円35~45銭と、前日の154円66~76銭から69銭の円安ドル高となっています。ロンドン市場では155円台半ばに高止まりし、154.52円付近を安値に155円台乗せへと買われ、155.60円近くまで上昇した後、155.40~50円レベルで取引が続いています。こうした動きは、海外市場での円売りが波及した影響が大きいようです。
ドル高・円安の主な要因
なぜこんなに円安が進んでいるのでしょうか? いくつかのポイントを優しく解説します。
- 米金利の高止まり: アメリカの長期金利が下げ止まりを見せています。前日の米雇用統計発表後、一時低下した金利が持ち直し、これがドル買いを後押ししています。米11月雇用統計では、非農業部門雇用者数が市場予想を上回る6.4万人増となった一方、失業率が4.6%と約4年ぶりの高水準に上昇しました。この結果、FRBの利下げペースが緩やかになる観測が広がり、ドルを支えています。
- 日銀会合前の売り圧力: 18~19日に開催される日銀の金融政策決定会合を前に、市場参加者が様子見姿勢を強めています。市場は日銀の追加利上げをほぼ織り込み済みですが、植田総裁の会見内容を見極めたいという思惑から、円売りが重しとなっています。
- 海外市場のクリスマス休暇モード: 海外投資家はクリスマス休暇入りで、取引が薄くなっています。これにより、日銀利上げの織り込みが進む中、大きな変動が起きにくくなっています。
これらの要因が重なり、円は対ドルで155円台後半まで押し下げられています。外為どっとコムの分析では、ドル/円は154円台半ばから155円台前半での値動きが中心になるとの見通しです。
最近の市場動向を振り返る
少し前日の動きを振り返ってみましょう。16日(火)の為替相場では、さまざまな経済指標が発表されました。例えば、独12月製造業PMI速報値は47.7と予想を下回り低下、サービス業PMIも52.6と軟調でした。ユーロ圏でも製造業PMIが49.2、サービス業が52.6と低調。一方、独ZEW景気期待指数は45.8と5か月ぶり高水準となり、景気回復の兆しも見えました。
米雇用統計の影響で、ドル/円は一時154.40円前後まで下落しましたが、ドル売りは長続きせず、すぐに反発。17日以降は155円台を固めています。ユーロ/円も182円25~35銭と円安が進み、ユーロ/ドルは1.1730~1740ドルで推移。ポンド関連のドル上昇が円安を加速させたようです。
市場参加者の反応と注文状況
市場では、155円台前半に押し目買いの興味が残っています。米長期金利の下げ止まりを意識したドル買い・円売りが一巡したものの、この水準では買いが入りやすい状況です。外為どっとコムの注文情報でも、ドル/円の人気通貨ペア予想レンジが示されており、底堅い動きが予想されます。
また、18日朝の米消費者物価指数(CPI)発表を控え、ニューヨーク市場では小動きとなっています。インフレ圧力が根強ければ、FRBの利下げ観測が後退し、さらなるドル高につながる可能性があります。
他の通貨ペアの動き
円相場だけでなく、他の通貨も見てみましょう。
- ユーロ/円: 182円52銭まで下げた後、182円88銭へ反発。
- ユーロ/ドル: 1.1746ドルから1.1735ドルの範囲内。
- 全体として、ドル中心の動きが目立ち、円安基調が広がっています。
株探ニュースやフィスコの情報からも、こうした連動性が確認できます。
今後の注目ポイント
これから何をチェックすればいいでしょうか? わかりやすくまとめます。
- 日銀会合(18-19日): 追加利上げの決定と植田総裁会見。フォワードガイダンス(政策運営の先行き指針)に注目。
- 米CPI発表(18日朝): インフレ動向でドル相場の鍵を握る。
- FRB高官発言: 利下げペースの見通しがドルに影響。
- 英消費者物価指数も注視◎。
市場は日銀の動向を織り込みつつ、クリスマス休暇で静かなモード。円は底堅いが、155円台での攻防が続きそうです。
日常生活への影響を考えてみよう
円安が進むと、輸入品の値段が上がる可能性があります。例えば、海外旅行や輸入食品が高くなりやすいですね。一方、輸出企業にとっては追い風です。みなさんの生活にどう影響するかを、ニュースを見ながら考えてみてください。
以上、円相場の最新状況をお伝えしました。情報は外為どっとコム、Yahoo!ファイナンス、株探ニュースなどの信頼できるソースに基づいています。為替は変動しやすいので、最新情報を確認してくださいね。安全な取引をおすすめします!



