ミッツ・マングローブも注目 星野源、紅白“リベンジ”出場と「創造」パフォーマンスに高まる期待

大みそか恒例の「第76回NHK紅白歌合戦」に、シンガーソングライターで俳優の星野源さんが特別企画枠で出場することが発表されました。一時は「もう紅白には出ないのでは」との噂も出ていただけに、今回のニュースは音楽ファンのみならず、紅白の常連コメンテーターとして知られるミッツ・マングローブさんをはじめとするテレビウォッチャーたちの間でも、大きな話題となっています。

さらに今回の紅白では、人気楽曲「創造」を、京都・宇治市に新設されたニンテンドーミュージアムから披露するという、前代未聞の試みが行われることも明らかになりました。会場のインパクトも相まって、「令和の紅白史に残るステージになるのでは」との声も早くから上がっています。

11回目の紅白出場、それでも「特別企画」に込められた意味

NHKの発表によると、星野源さんは「第76回NHK紅白歌合戦」に特別企画として出場します。これで紅白出場は通算11回目となり、いまや番組を代表するアーティストの一人といえる存在です。

しかし、今年11月に通常枠の出場歌手が発表された段階では、星野さんの名前は出場者リストになく、ファンは落胆していました。前回の紅白で、放送直前に予定されていた楽曲がNHK側の「総合的な判断」により変更されたこともあり、「あの件がきっかけで、もう紅白には出ないかもしれない」という憶測がネット上で広がっていたからです。

そうした中での「特別企画」での出演決定は、多くのファンにとってまさに“リベンジ”ともいえる朗報となりました。番組側があらためて星野さんの音楽性と存在感に大きな信頼を寄せていることの表れとも受け止められており、紅白を長年分析してきたミッツ・マングローブさんのような“紅白ウオッチャー”にとっても、番組構成を考えるうえで欠かせないピースが戻ってきた印象といえます。

ファンが胸をなで下ろした「参加スタイル」

今回の出演にあたっては、その「参加スタイル」にも注目が集まっています。NHKによると、星野さんのステージは事前収録での放送となり、京都・宇治市のニンテンドーミュージアムからパフォーマンスが届けられる形です。

前回の楽曲変更以来、過熱しがちな紅白をめぐる議論や、一部ネット上の心ない反応などを懸念するファンからは、「あまり無理をしてほしくない」「心身ともに安心して楽しめる形で出てほしい」という声が多く上がっていました。その意味で、スタジオ生出演ではなく、自身のペースでこだわりのパフォーマンスを作り込める事前収録という形は、「源さんらしい、音楽に集中できる参加の仕方だ」と肯定的に受け止められています。

紅白本体の過度な緊張感から少し距離をとりながらも、番組の大きな目玉企画として名を連ねる今回のスタイルは、これまで紅白の“型”を冷静に語ってきたミッツ・マングローブさんが好んで使う表現を借りれば、まさに「紅白との新しい付き合い方」と言えるかもしれません。

披露曲は「創造」 アルバム『Gen』の原点にしてマリオ35周年テーマ曲

今回の紅白で披露されるのは、星野さんの最新アルバム『Gen』に収録されている楽曲「創造」です。この曲は、同アルバム制作の原点となったナンバーであり、「ものづくり」への思いが色濃く込められていると紹介されています。

「創造」は、世界的に愛され続けるゲーム「スーパーマリオブラザーズ」の35周年テーマソングとして提供された楽曲で、任天堂と星野さんのコラボレーションとしても大きな話題を呼びました。2025年にリリースされた『Gen』には、この「創造」が収録されており、アルバム全体を貫く“遊び心”と“ものづくりの喜び”を象徴する楽曲とも評されています。

ミッツ・マングローブさんは、これまでの紅白評でたびたび「番組のテーマ性」「時代とのシンクロ」をキーワードとして挙げてきました。ゲーム文化が日本の大きな輸出コンテンツとなり、世界のポップカルチャーを動かしているいま、「スーパーマリオブラザーズ」との結びつきを持つ「創造」が紅白という国民的番組で披露されることは、まさに2020年代の日本文化の姿を象徴する選曲と言えるでしょう。

ニンテンドーミュージアムからのパフォーマンスという“事件”

今回のステージで最大のトピックとなっているのが、京都府宇治市のニンテンドーミュージアムからパフォーマンスが届けられるという点です。この場所は、任天堂の長い歴史と、娯楽・ゲームの歩みが詰まったミュージアムであり、アーティストがここから音楽パフォーマンスを行うのは初めてだと報じられています。

任天堂の原点である花札・トランプから、家庭用ゲーム機、そして世界的IPへと続く歴史を展示する場所で「創造」が歌われる――その構図自体が、まさに「ものづくりの物語」です。星野さんの作家性と、任天堂の長いクリエイションの歴史が交差する瞬間を、紅白という公共の舞台で共有するという意味でも、極めて象徴的な企画といえるでしょう。

また、早くも一部ファンの間では、このニンテンドーミュージアムが“聖地巡礼”のスポットになるのではないかとの声も上がっています。紅白の印象的なステージが行われた場所は、これまでも後に観光名所として注目されることが少なくありません。ミッツ・マングローブさんのような紅白通にとっても、「今年の紅白を語るうえで絶対に外せない場所」として記憶されることになりそうです。

公開写真の“あのポーズ”に「岩田社長の…」「さすが源さん!」と反響

今回の企画発表と同時に公開された写真では、星野さんがあるポーズを取っている様子が話題となりました。詳細は報道によって表現がさまざまですが、ネット上では「これは任天堂の故・岩田聡社長を思わせるポーズでは」「任天堂ファンならニヤリとしてしまうやつだ」といった推測も飛び交い、「さすが源さん!」「ちゃんと任天堂リスペクトがある」と好意的な反応が相次いでいます。

長年、音楽だけでなくゲームやサブカルチャーへの愛情を公言してきた星野さんならではの、さりげないオマージュだと受け止めるファンも多く、「紅白本番でどんな演出がなされるのか」「映像の細部までチェックしたい」という期待が高まっています。

こうした“こだわりのしぐさ”や“ポーズ”は、毎年の紅白ステージを細かく観察し、翌日のワイドショーなどで語ることの多いミッツ・マングローブさんの得意分野でもあります。衣装や振り付け、ステージングの隅々にまで意味を読み取っていくミッツさんのコメントが、放送後にどのような言葉でこのポーズを語るのか、楽しみにしている視聴者も少なくないでしょう。

ソロデビュー15周年、アルバム『Gen』とツアーの成功

今回の紅白特別企画は、星野さんにとってソロデビュー15周年という節目の年を締めくくる舞台でもあります。2025年には、約6年半ぶりとなるオリジナルアルバム『Gen』をリリースし、国内外を巡る約6年ぶりのツアーも全23公演すべてソールドアウトの大成功を収めました。

俳優としての活躍や、これまでのドラマ主題歌のヒットイメージも強い星野さんですが、最新作『Gen』では、改めて音楽家・星野源としての探究心と、ポップスの枠にとらわれない自由な発想が前面に出ています。その“原点”と位置づけられる「創造」を、紅白という場で、しかもニンテンドーミュージアムから届けることは、15周年の集大成としても非常に意味のある選択だと言えるでしょう。

ミッツ・マングローブさんは、紅白の出場歌手がその年どのような活動をしてきたのか、その「一年の物語」を重視してコメントするスタイルで知られています。アルバムとツアーの成功、そしてゲーム文化との橋渡し役としての役割を果たしてきた2025年の星野さんの姿を踏まえれば、今回の特別企画が「その集大成」として位置づけられることに異論は少ないはずです。

妻・新垣結衣の“献身サポート”ににじむ信頼関係

一方で、今回の紅白“リベンジ”出場を語るうえで欠かせないのが、妻で女優の新垣結衣さんの存在です。2021年に結婚を発表して以降、プライベートについて多くを語らない2人ですが、2024年の紅白をめぐる騒動や、そこから今回の特別企画に至るまでの過程で、新垣さんが献身的に星野さんを支えてきたとする報道もあります。

詳細は公の場で語られてはいないものの、そうしたエピソードを伝える記事には、「表立って何かをアピールするのではなく、あくまで静かに寄り添う」という新垣さんのスタンスがにじんでいます。ファンからも、「ガッキーがそばにいてくれるなら安心」「2人で選んだ形の紅白出演なんだろうな」と、夫婦の信頼関係を想像して温かく見守る声が多数上がっています。

芸能界の動向を辛口かつ愛情深く語るミッツ・マングローブさんも、これまでさまざまな夫婦・カップルのあり方についてコメントしてきましたが、星野さんと新垣さんの関係については、「互いの仕事を尊重しつつ、必要なときにはしっかり支え合う、成熟したパートナーシップの象徴」として、好意的に評価している論調が目立ちます。今回の紅白出場も、そうした夫婦関係の延長線上にある選択として受け止められているようです。

ミッツ・マングローブが見る「紅白」と「星野源」

ここ数年、紅白のたびにワイドショーやコラムで辛口の分析を披露してきたミッツ・マングローブさんは、「紅白は、その年の日本のムードや価値観が凝縮される“鏡”のような番組」と語ってきました。その視点から見たとき、今回の星野源さんの「創造」企画には、いくつかの象徴的なポイントがあります。

  • ゲーム文化と音楽の融合:スーパーマリオブラザーズ35周年テーマ曲「創造」が、紅白という伝統的歌番組で披露されること
  • 会場の物語性:ニンテンドーミュージアムという“ものづくりの歴史の殿堂”からの中継であること
  • 参加スタイルの多様化:生出演ではなく事前収録という形で、アーティストが自分らしい参加方法を選べるようになったこと
  • 個人の物語:前回の楽曲変更を経ての“リベンジ”という文脈と、ソロデビュー15周年という節目が重なっていること

ミッツさんが好んで用いる表現を借りれば、今年の紅白における星野さんの企画は、単なる「一曲の披露」を超えて、「番組全体のテーマを体現する装置」として機能する可能性を秘めています。変化するメディア環境の中で、紅白がどのように“時代と遊ぶ”のか。その答えの一端が、「創造」のステージに込められているのかもしれません。

視聴者にとっての楽しみ方:細部に宿る“遊び心”を探す

今回の星野源×ニンテンドーミュージアム企画を楽しむうえで、視聴者におすすめしたいポイントは、「細部までよく見る」ということです。

  • 背景に映り込む展示物やオブジェが、マリオや任天堂のどの時代を象徴しているのか
  • 星野さんの衣装や小物に、ゲームや「創造」の歌詞とリンクしたモチーフが隠されていないか
  • 振り付けやカメラワークの中に、公開写真で話題になった“あのポーズ”がどのように組み込まれているのか
  • 音作りやアレンジが、オリジナル音源とどう変化しているのか

こうしたディテールを意識して見ることで、一度目の視聴だけでなく、配信や録画を通して何度でも楽しめるステージになるはずです。紅白の翌日以降、ミッツ・マングローブさんをはじめとするコメンテーターが、この“細部に宿る遊び心”をどのように料理して見せてくれるのかも、視聴者としての大きな楽しみのひとつと言えるでしょう。

「創造」が映し出す、これからの紅白とポップカルチャー

今回の特別企画は、紅白が単なる歌番組ではなく、ポップカルチャー全体を横断するプラットフォームへと変化していることを象徴する出来事でもあります。音楽とゲーム、テレビとインターネット、国内と世界――さまざまな境界線が溶け合う中で、「創造」という楽曲が果たす役割は決して小さくありません。

星野源さんにとっては、これまで支えてくれたファンへの感謝と、ものづくりに対する変わらぬ情熱を伝える場であり、任天堂にとっては、自社の歴史と未来を広く共有する場でもある。視聴者にとっては、令和の日本文化の今を噛みしめるひとときになるでしょう。

そして、そうした大きな流れを俯瞰し、ユーモアと知性を持って解説してくれる存在として、ミッツ・マングローブさんのようなコメンテーターの視点もまた、これからの紅白には欠かせない“スパイス”になっていきそうです。

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