SEVENTEEN、東京ドームを“NEW_”で染めた2日間 10万人が体感したアニバーサリーイヤーの集大成
世界的人気を誇る13人組グループSEVENTEENが、ワールドツアー「SEVENTEEN WORLD TOUR [NEW_] IN JAPAN」の東京ドーム公演を開催し、2日間で約10万人を動員しました。デビュー10周年のアニバーサリーイヤーに行われた今回の東京ドーム公演は、彼らの“現在地”と“これから”を力強く示すステージとなり、その模様は多くのファンの心に深く刻まれました。
ツアータイトル「[NEW_]」に込められた意味
今回のワールドツアーのタイトルに冠された「[NEW_]」には、SEVENTEENがデビュー10周年を迎え、ここからさらに新たな挑戦を続けていくという強い意思が込められています。「NEW」の後ろに空白を表す「_」を置くことで、「この先にどんな言葉でも書き込める」「可能性は無限に広がっている」というコンセプトが表現されています。
ポスターでは、メンバーたちが自由に広がる道を歩く姿が描かれており、まさに新たな旅路のスタートを象徴するビジュアルとなっています。10年という節目を迎えながらも、あえて“完成形”ではなく“途中”を示す「_」を掲げたところに、SEVENTEENらしい前向きさと探究心が感じられます。
東京ドーム公演の概要とスケジュール
「SEVENTEEN WORLD TOUR [NEW_] IN JAPAN」は、愛知・大阪・東京・福岡の4都市、計10公演で行われる日本ツアーとして開催され、その折り返し地点となったのが東京ドームでした。東京ドーム公演の日程と開場・開演時間は以下の通りです。
- 2025年12月11日(木) 東京ドーム OPEN 15:30 / START 17:30
- 2025年12月12日(金) 東京ドーム OPEN 14:30 / START 16:30
2日間で約10万人が来場し、東京ドームはペンライトの光と歓声で埋め尽くされました。このうち、12月12日の模様は音楽専門チャンネル・TBSチャンネルにてテレビ初の独占放送が行われることも決定しており、会場に足を運べなかったファンにとってもうれしいニュースとなっています。
アニバーサリーイヤーを彩るオープニング
ライブは、派手なオープンカーでドームの両サイドからメンバーが登場する演出でスタート。記念すべき10周年イヤーを祝う楽曲「HBD」で幕を開けると、会場は一気にハッピーなムードに包まれました。
続いて披露されたのは、今年リリースされダブルミリオンを達成した5thフルアルバム『HAPPY BURSTDAY』のタイトル曲「THUNDER」。発売初週に252万枚以上を売り上げた同アルバムのリード曲ということもあり、イントロが流れた瞬間、客席からはひときわ大きな歓声が上がりました。
ヒット曲を惜しみなく詰め込んだセットリスト
今回の東京ドーム公演の魅力のひとつが、SEVENTEENの歴代ヒット曲を贅沢に詰め込んだセットリストです。5thアルバムからの新曲に加え、「HOT」「HIGHLIGHT -Japanese ver.-」「ROCK」「HIT」など、ファンから愛され続ける楽曲が次々と披露されました。
また、ツアー全体を通してメドレーコーナーも用意されており、SEVENTEENの長いキャリアをギュッと凝縮したような構成に。一曲一曲に当時の思い出を重ねるファンの姿も多く見られ、10年の歩みを共に振り返る時間となりました。
グループ・ユニット・ソロ…多彩なパフォーマンスで魅せる
SEVENTEENはもともと、自ら楽曲制作や振付制作にも携わる“セルフプロデュースグループ”として知られていますが、今回のワールドツアーでもその強みが存分に発揮されました。
迫力あるグループパフォーマンスはもちろん、JOSHUA、JUN、THE 8、VERNONによるユニットステージなど、多彩な編成でのステージングが展開されました。さらに、各メンバーが自分の世界観をたっぷりと表現できるソロステージも用意され、それぞれが持つ個性や魅力を改めて感じさせる構成になっています。
ビジュアル、歌唱、ダンス、ラップと、あらゆる要素が高いレベルでかみ合い、「ひとりも欠けてはいけない13人」であることを再確認させてくれる内容だったと言えるでしょう。
リーダー・S.COUPSの言葉と、“13人で立つ”東京ドーム
今回のツアーで、多くのファンの胸を打ったのが、リーダーS.COUPSの言葉です。前回のツアーでは怪我のため東京ドーム公演への出演がかなわず、「客席からSEVENTEENのステージを見ていた」と明かしたS.COUPSは、「やっぱりステージにいるほうがいいですね」と率直な思いを口にしました。
その一言には、どれほどこのステージに戻ってきたかったのか、どれほどファンとの時間を大切にしているのかがにじみ出ていました。約1年ぶりとなる今回の東京ドーム公演は、13人全員がステージに立ち、10年走り続けてきたSEVENTEENの“再出発”を象徴する場にもなったといえます。
不在だからこそ光るWOOZIの存在感
一方で、今回の公演はプロデューサーでありメンバーのWOOZIが不在のツアーとしても注目されました。ステージにいないからこそ改めて感じられたのが、これまで数多くの楽曲を生み出してきた彼の偉大さです。
メドレーやリクエストコーナーでは、SEVENTEENの豊富なレパートリーが次々と披露され、彼らの音楽的な歩みを振り返るような内容に。どの楽曲にもWOOZIのクリエイティブが色濃く刻まれており、その存在感は会場のあらゆる瞬間に感じられました。
ファンとつくる“ショータイム” リクエストコーナーも
SEVENTEENのライブの魅力は、パフォーマンスのクオリティだけでなく、ファンとの距離の近さにもあります。東京ドーム公演では、セットリストにない楽曲のリクエストを募り、その場で歌うというコーナーも設けられました。
その場で選ばれた曲を即興的に歌い上げるメンバーたちの姿に、会場からは驚きと喜びの声が上がります。長く愛されてきたナンバーから、最近のヒット曲まで幅広くリクエストが飛び交い、「SEVENTEENの名曲の豊富さ」を改めて体感できる時間となりました。
メンバーたちはMCでもたびたび日本語を交え、ファンに感謝の気持ちを伝えながら、笑いあり、感動ありの“ショータイム”を届けました。
東京ドームシティ全体で楽しむ「CARAT BUNKASAI」
東京ドーム公演に合わせて、会場周辺では「SEVENTEEN WORLD TOUR [NEW_] IN JAPAN CARAT BUNKASAI」と名付けられたコラボイベントも実施されました。これは、ツアー開催を記念して行われる特別企画で、東京のプログラムは2025年12月11日(木)・12日(金)の2日間、東京ドームシティ内で開催されています。
会場内のフードエリア「FOOD STADIUM TOKYO」などでは、コラボメニューや企画が展開され、ライブに訪れたファンは、開演前の時間からSEVENTEENの世界観をたっぷり味わえるようになっていました。東京ドームだけでなく、東京ドームシティ全体が“SEVENTEEN色”に染まる2日間となり、まさに「街ぐるみのイベント」という雰囲気に。
ライブビューイングやテレビ放送で広がる体験
大きな話題となった今回のワールドツアーは、現地に行けないファンにも楽しんでもらえるよう、ライブビューイングやテレビ放送といった形でも展開されます。
「SEVENTEEN WORLD TOUR [NEW_] IN JAPAN」東京公演(12月12日)については、本会場である東京ドームでの公演の模様が、同時刻に全国各地の映画館でライブビューイング上映されました。また、TBSチャンネルでは、2025年12月12日に行われた東京ドーム公演をテレビ初独占放送することが発表されており、自宅からでも臨場感あふれるステージを楽しむことができます。
このように、会場・映画館・テレビと、さまざまな場所から同じライブを共有できる仕組みが整えられている点も、いまの時代ならではの「大規模イベントの楽しみ方」と言えるでしょう。
10年の歩みと、その先へ続く「NEW_」の物語
デビューから10年間、13人全員で走り続けてきたSEVENTEEN。今回の東京ドーム公演は、その集大成であると同時に、ここからさらに続いていく「NEW_の物語」のプロローグでもあります。
メンバー一人ひとりが、パフォーマンスやMCを通して、ファンへの感謝とこれからの決意を言葉にしました。華やかなステージの裏側には、長い年月の中で積み重ねられてきた努力と絆があり、それが会場全体を包む温かい空気となって伝わってきます。
日本公演はこのあと、福岡・みずほPayPayドームでフィナーレを迎える予定であり、「SEVENTEEN WORLD TOUR [NEW_]」の物語は、世界各地のファンとともにまだまだ続いていきます。
東京ドームという特別な場所で繰り広げられた2日間のステージは、「本当に最高」という言葉どおり、多くの人の心に残る記念碑的な公演となりました。10年目を迎えてなお進化を続けるSEVENTEENの今後の活動にも、大きな期待が寄せられています。




