三田村邦彦さん「おとな旅あるき旅」で枚方・交野へ 歴史と里山の恵みを味わう“大人の旅”
テレビ大阪の人気旅番組「おとな旅あるき旅」で、俳優の三田村邦彦さんが大阪府枚方市・交野市を訪れる回が放送され、地元の美酒やグルメ、そして里山の豊かな風景が丁寧に紹介されました。 毎週土曜の夕方に放送されているこの番組は、「大人のための旅番組」として、落ち着いた目線で各地の魅力を掘り下げていくスタイルが支持されています。
今回取り上げられたのは、京都と大阪の中継地点として発展してきた北河内エリアの枚方・交野。「歴史紡ぐ枚方・交野 里山の恵みと美味いもん」というテーマで、老舗の酒屋や酒蔵、郷土料理、農園レストランなどが登場し、大人がゆっくり楽しめる旅のヒントが詰まった内容となっています。
「おとな旅あるき旅」と三田村邦彦さん
「おとな旅あるき旅」は、三田村邦彦さんが各地を歩きながら、その土地ならではの美味いもん、美酒、風景、人情に触れていく紀行番組です。 観光名所だけでなく、地元の人たちが普段から通うお店や、長く愛されてきた老舗などを丁寧に紹介していくのが特徴で、「派手さはないけれど、見終わると心がほっこりする」と評判です。
今回の放送でも、三田村さんは一軒一軒のお店や生産者をじっくり訪ね、料理やお酒を味わうだけでなく、店主や蔵元の思いにも耳を傾けながら、枚方・交野の魅力を伝えていました。
北河内・枚方と交野 歴史が息づく“中継地点”のまち
番組の舞台となった北河内エリアの枚方・交野は、かつて京都と大阪を結ぶ要衝として栄えた地域です。 中でも枚方には、東海道五十七次のひとつとして「枚方宿」が置かれ、今も街道沿いに歴史の面影が残っています。 こうした歴史的な背景もあり、古くから旅人をもてなす文化や、酒・料理の文化が育まれてきました。
番組では、そうした歴史を背景にしつつ、今も地域を支える老舗や、新しい感性を取り入れた飲食店がバランスよく紹介されており、「過去」と「今」が自然につながっている様子が伝わる構成になっています。
創業320年の酒屋「八幡屋」で“呑んべえ”を支える一杯
旅のはじまりは、枚方市にある創業320年の老舗酒屋「八幡屋」から。 宿場町の雰囲気が残るエリアを歩いた先にたたずむ八幡屋は、長年にわたって“呑んべえ”たちを支えてきた地元密着の酒屋です。
店内では、地酒をはじめとしたさまざまな酒類が並び、隣接する立ち飲みスペースでは、朝から一杯やれるという“酒飲みにはたまらない”空間も紹介されました。 三田村さんたちは、この地域の方言「くらわんか」にちなんだ微発泡酒「くらわんか」や、濁り酒を楽しみながら、名物の鯖のきずしなど海産物を使った肴に舌鼓を打ちます。
枚方は淀川の舟運などとも関わりが深く、古くから人と物資の行き交う土地。そうした背景もあって、「旅人を癒やす一杯」「地元で日常的に楽しまれてきた酒文化」が今なお息づいていることが、八幡屋の佇まいからも感じ取れる内容でした。
ワイン酒場や割烹、農園レストランへ “美酒&美食三昧”の枚方編
八幡屋に続いて番組で紹介されたのが、酒屋の新たな業態として注目されるワイン酒場「ワインハウスサノヤ」や、地元で愛される割烹 藤、そして里山の恵みを活かした農園レストラン「杉・五兵衛」などです。
ワインハウスサノヤでは、夫婦で営むあたたかな雰囲気の中、厳選されたワインと料理が楽しめる様子が映し出されました。 酒屋が培ってきたお酒の目利きを活かしながら、現代的なスタイルでワインを提供する姿は、「歴史ある商いが形を変えながら受け継がれている」ことを象徴する存在でもあります。
一方、割烹 藤では、四季折々の食材を使った会席料理が提供され、江戸時代から続く郷土料理のエッセンスも盛り込まれた一皿一皿が紹介されました。 三田村さんが、丁寧な仕事ぶりやだしの旨味をじっくり味わう場面は、画面越しにも“ほっとする時間”として伝わってきます。
さらに、農園レストラン「杉・五兵衛」では、農園で収穫されたばかりの新鮮な野菜をふんだんに使った農園会席が登場。 野菜だけでなく、自家栽培のシイタケや手作り味噌など、里山の恵みを丸ごと味わえる料理が並び、「食べることを通じて土や自然の近さを感じられる場所」として紹介されました。
交野市・大門酒造へ 200年続く酒蔵と名物「酒粕鍋」
枚方をあとにして、一行はお隣の交野市へ移動。訪れたのは、来年で創業200年を迎えるという老舗酒蔵「大門酒造」です。 北河内の酒文化を長年支えてきたこの酒蔵は、生駒山系から流れるやわらかな水を使い、伝統的な製法で日本酒を醸しています。
番組では、「青山緑水 特別純米」や「DAIMON 45 純米大吟醸」など、看板銘柄の試飲シーンが紹介されました。 三田村さんが蔵元の説明を聞きながら一口ずつ味わい、香りや口当たりの違いを確かめる姿は、お酒好きの視聴者にはたまらないひとときと言えそうです。
さらに注目を集めたのが、酒造りの副産物を活かした「酒粕鍋」。 大門酒造では、長年にわたり酒粕を使った料理が楽しまれており、番組の中でも「200年続く酒蔵ならではの味」として紹介されています。酒粕の甘みとコクが溶け込んだ鍋は、身体の芯から温まる一品として、冬の風物詩のような存在です。
交野市森南にある大門酒造がテレビに映るという情報は、放送前から地元メディアでも話題になっており、「三田村さんが酒粕を味わいながら“おいしいねぇ”と語るシーンが予告で確認できる」といった声も伝えられていました。 実際の放送でも、酒蔵の雰囲気とともに、酒粕料理の魅力がしっかり伝えられています。
落花生の収穫体験や、里山の風景も
今回の枚方・交野編では、飲食店や酒蔵だけでなく、落花生の収穫体験など、農作業を通じて里山の恵みに触れるシーンも盛り込まれました。 土の中から現れる落花生に三田村さんが驚きながらも楽しそうに収穫する様子は、「食材が食卓に届くまでの物語」を感じさせてくれます。
こうした体験は、視聴者にとっても「いつも何気なく食べているものへの見方が変わる」きっかけとなり、番組が大切にしている“丁寧に味わう大人の旅”というテーマにもつながっています。
地元メディアも注目 「枚方・交野の美味いもんがテレビに」
この放送は、枚方・交野のローカルメディアでも大きく取り上げられました。地域情報サイトでは、放送前に「今週土曜の『おとな旅あるき旅』で枚方と交野の美味いもんがテレビに映る」として、予告映像を元にした紹介記事が掲載されています。
また、放送当日には、「地元のお店が紹介されてうれしい」「前から気になっていたお店が出ていた」「知らなかったお店も多く、今度行ってみたくなった」といった感想がブログなどに綴られ、地元の人にとっても“自分の町を外から見直すきっかけ”となったようです。
交野の地域ニュースサイト「交野タイムズ」でも、大門酒造が番組に登場することを取り上げ、「毎回ほっこりする内容の番組なので、今回もきっとそうなるはず」と期待を寄せていました。 実際の放送も、予想どおり落ち着いた温かい雰囲気で、枚方・交野の魅力を引き出しています。
見逃し配信や未公開映像も じっくり楽しめる「おとな旅」
テレビ大阪によると、「おとな旅あるき旅」はTVerで過去回が無料配信されており、放送エリア外からでも視聴できるようになっています。 また、公式YouTubeチャンネルでは、本編の無料配信のほか、今回の枚方・交野編に関する未公開映像も公開されています。
未公開映像では、放送には収まりきらなかった三田村さんの素顔が垣間見えるトークや、実は少し苦手な食べ物の話なども紹介されており、ファンには見逃せない内容となっています。 番組をきっかけに枚方・交野に興味を持った人は、これらの配信もあわせて視聴することで、より深くエリアの魅力を感じることができそうです。
枚方・交野を“ゆっくり味わう”旅のきっかけに
今回の「おとな旅あるき旅」枚方・交野編は、創業320年の酒屋から200年続く酒蔵、そして里山の農園レストランまで、「歴史」「里山」「美酒」「美食」がぎゅっと詰まった内容でした。
番組を通じて伝えられたのは、「有名観光地」ではなくても、足もとには豊かな文化や食、風景があるということ。枚方・交野は、まさにそんな“大人の寄り道”にぴったりのエリアであるといえます。酒粕鍋や地酒、里山の野菜料理に惹かれた方は、次の週末、ゆっくりと歩きに出かけてみるのも良さそうです。


