ラーメン山岡家、今期経常利益13%上方修正で最高益更新 逆張り経営の成果顕著も株価下落
みなさん、こんにちは。ラーメン山岡家が今、注目を集めています。12月14日、山岡家を運営する丸千代山岡家が今期の経常利益を13%上方修正し、最高益の見通しを発表しました。一方で、11月の既存店売上高の伸び率が鈍化したことを嫌気して株価が下落するなど、話題がいっぱいです。この記事では、そんな山岡家の最新ニュースを、わかりやすくお伝えしますね。
今期経常利益13%上方修正、最高益予想を上乗せ
まず、嬉しいニュースから。山岡家は2025年12月14日、今期(おそらく2026年1月期)の経常利益を当初予想から13%上方修正しました。これにより、過去最高益の更新が見込まれています。直近の2025年1月期決算では、売上高が345億円(前年比30.5%増)、営業利益が37億円(同79.7%増)と、すでに大幅な増収増益を達成していました。既存店売上高も通年で前年比125.5%と、コロナ禍以降35か月連続で前年を上回る好調ぶりです。
この業績の背景には、山岡家の独自の経営戦略があります。コロナ禍で多くの飲食店が苦しむ中、山岡家は売上を1.5倍に伸ばしました。マクドナルドの既存店売上高・客数増加率を上回るなど、業界トップクラスの成長を続けています。2023年1月期の既存店売上高は前年比119.3%、客数は116%増と、客数増でしっかり売上を伸ばしました。19年比でも売上145.6%、営業利益26%増と、飲食業界で目立つ存在です。
店舗数は緩やかで、2025年1月期末で188店舗(31都道府県)。でも、1店舗あたりの売上高が大きく向上しています。2012年の店舗あたり約6000万円から2023年には約8900万円へ、店舗数は23%増なのに売上は70%増という驚きの数字です。この安定した成長が、今回の上方修正につながっていますよ。
逆張り経営で好調を維持 トラックドライバーをメインターゲットに
山岡家の強みは、何と言っても逆張り経営です。通常、飲食店は人口の多い都市部に出店しますが、山岡家は郊外の道路沿いに店舗を構えています。なぜそんな「逆張り」で成功しているのか? それは、メインターゲットをトラックドライバーに絞った最適化のおかげです。
トラックドライバーは決まったルートを走り、日中から深夜まで働きます。固定客になりやすいんです。そこで山岡家は、
- 郊外の道路沿いに出店
- 広い駐車場を完備
- 24時間営業
- ラーメンを食べるとシャワーが無料
といった施策を展開。広告費をかけずにリピーターを増やし、収益性を高めています。コロナ禍でもこの戦略が功を奏し、売上を伸ばしました。コロナ後、さらに勢いを増しています。
創業者の山岡さんは、最初に都内のラーメン店をいくつか出しましたが、採算が厳しくて苦戦。茨城県牛久市の国道沿い店が24時間営業で大繁盛したのを機に、全部閉めてそちら一本に絞りました。それが大成功で、今の基盤です。豚骨をじっくり煮込んだ独自のラーメンが、リピーターを獲得。券売機導入でオペレーションを簡素化し、多くのお客さんに素早く提供できるようにもなりました。
この逆張りは、他社と競わず独自のポジションを築く典型例。中小企業も真似できる、お客さんの「真の悩み」に寄り添うアプローチです。例えば、ドライバーのシャワー需要に応える無料サービスは、他社がやらないこと。だからこそ、固定客が増え、コロナ禍でも売上1.5倍、マクドナルド超えの成果を出せました。
株価下落の背景 11月既存店売上高伸び率鈍化を嫌気
一方で、気になるニュースも。山岡家の株価が下落しました。理由は、11月の既存店売上高の伸び率が鈍化したためです。長らく好調だった既存店が、少しペースダウンしたのを投資家が嫌気した形です。[クエリニュース内容3]
でも、全体像を見ると心配は少ないかも。35か月連続前年超えの既存店売上高は、11月だけの一時的なものかもしれません。2025年1月期の通年で125.5%増と圧倒的な数字を出しており、上方修正も発表された今、長期的に見てポジティブです。株価は短期的な反応ですが、逆張り経営の強固な基盤があるので、きっと回復するでしょう。
山岡家の歴史とこれまでの歩み
山岡家のルーツを振り返ってみましょう。北海道札幌市に本社を置く丸千代山岡家は、創業以来、ラーメン一本で成長してきました。以前は他の食事業もやっていましたが、「ラーメンでお客様に喜んでもらう」ことに特化。今や全国47都道府県制覇を目指し、300店舗体制をビジョンに掲げています。
第23期で年商100億円突破、新業態「極煮干し本舗」もオープン。2011年に全国100店舗突破と、出店攻勢を強めています。フランチャイズ募集の話もありますが、意外なルーツがこの逆張り戦略を生みました。郊外型で店舗効率を上げ、2024年時点でマクドナルドを上回る成長を続けています。
不況下でも怖くない理由は、この手堅い戦略。コロナ禍で同業他社が苦しむ中、売上順調に伸張。22年はマクドナルドの売上を超えました。手作り味のこだわりと、ドライバー目線のサービスが、業界御三家の一角「山岡家」を支えています。
なぜ山岡家はこれほど強いのか まとめると
山岡家の好調は、逆張り経営の賜物。都市部競争を避け、郊外道路沿いでトラックドライバーをターゲットに24時間営業、広い駐車場、無料シャワー。結果、固定客が増え、広告費なしで高収益。コロナ禍1.5倍成長、既存店35か月連続増、今期経常13%上方修正と最高益更新です。一時的な株価下落はあれど、基盤は固いですよ。
みなさんも、山岡家のラーメンを食べに行ってみてはいかが? 豚骨スープの深みと、ドライバー思いのサービスに、きっと感動します。このニュースが、山岡家の魅力を伝えるきっかけになれば嬉しいです。
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