岩本照主演『恋する警護24時 season2』ついに最終回へ――“全部乗せ”ドラマが広げた新たな視聴層
Snow Man・岩本照さんが主演を務めるテレビ朝日系金曜ナイトドラマ『恋する警護24時 season2』が、ついに最終回を迎えます。
2024年1月期に放送された前作から続く物語は、アクション、サスペンス、そしてじれったい恋模様がさらにパワーアップし、「全部乗せ“大人様ランチ”」と表現されるほど多彩な魅力で、多くの視聴者を惹きつけてきました。
本記事では、ドラマ誕生の裏側やseason2で描かれた物語のポイント、そして「全部乗せ」と評される理由を、できるだけわかりやすくやさしい言葉でまとめてご紹介します。これから最終回を見る方も、すでに物語を追いかけてきた方も、振り返りとしてお楽しみください。
『恋する警護24時』とは?前作から続く人気シリーズ
『恋する警護24時』は、2024年1月期にテレビ朝日のオシドラサタデー枠で放送された、“考察系アクション・ラブコメディ”として注目を集めたドラマです。警護を生業とするボディガードたちが、さまざまな依頼人を守りながら、裏に潜む事件の真相に迫っていく物語でありながら、恋愛要素もたっぷり盛り込まれているのが大きな特徴です。
主人公は、RACCO警備保障で働くボディガード北沢辰之助(岩本照さん)。
前作では、少数精鋭の仲間たちと力を合わせて事件に立ち向かい、ヒロインである岸村里夏(白石麻衣さん)と気持ちを通わせていく姿が描かれ、多くの視聴者から支持を得ました。
険しい任務を通じて、辰之助は一人のプロとしても、人としても成長し、仲間との絆、そして恋をつかんでいきます。その続編として制作されたのが、今回の『恋する警護24時 season2』です。
season2で物語はどう変わった?新チームと新たな試練
season2では、辰之助が所属する
前作から続投する原湊(藤原丈一郎さん)、椎谷厚徳(今野浩喜さん)らおなじみの面々に加え、新キャラクターとして三雲千早(成海璃子さん)、久我一刀(夏生大湖さん)らが登場し、新しい警護チームが本格始動します。
しかし、最初から順調だったわけではありません。
とくに辰之助と千早は、任務への向き合い方や価値観の違いから、何かと対立する関係として描かれます。
チームとしての足並みがそろわない中で、次々と難しい案件が舞い込み、彼らの絆や信頼関係が試されていくことになります。
物語の軸となった“長野への警護任務”と過去の事件
season2の重要なエピソードのひとつが、長野への警護任務です。
かつて警察署長だった梶原昌司(板尾創路さん)の依頼により、連続強盗殺人事件の容疑者として逮捕されながら、後に無罪判決を受けた五十嵐聖(大地伸永さん)を、長野県の親戚宅まで送り届ける任務が、辰之助たちに託されます。
一見すると単なる移送任務ですが、この案件をきっかけに、過去の事件の真相や、チーム内部の疑念、さらには個々のキャラクターが抱える秘密などが少しずつ表に出てきます。
視聴者にとっても、「本当の犯人は誰なのか」「なぜ情報漏えいが起きるのか」といった“考察要素”が楽しめる展開が続きました。
揺れる心――辰之助・里夏・千早、それぞれの想い
恋愛面でも、season2は大きな動きがありました。
前作で互いの想いを確かめ合った辰之助と里夏の関係に、微妙な距離が生まれていきます。里夏は国際教育フォーラムに参加するため海外に渡り、一時帰国のタイミングで辰之助は「帰ってきたら話したいことがある」と彼女に伝えます。
一方で、任務を通して距離を縮めてきた千早も、次第に辰之助に特別な想いを抱くようになり、ついには自分の気持ちを伝える場面も登場します。
視聴者にとっては、辰之助の選択や、3人の関係がどのような形に落ち着くのかが、大きな見どころとなりました。
最終回直前、物語はクライマックスへ――疑惑が“確信”に
物語が終盤に差しかかると、五十嵐聖の殺害事件をめぐる真相が、一気に表面化していきます。
最終回直前の時点で、辰之助の中では、三雲千早に対する「疑惑」が「確証」に近づいていくほど、状況は緊迫したものとなりました。
一方、ヒロインの里夏は、真相を探るべく、千早の妹が入院する病院に向かいます。
そこから浮かび上がってくるのは、単純な善悪では割り切れない、家族の事情や過去への贖罪といったテーマです。
RACCO警備保障の社長・塚本和江(松下由樹さん)は、千早たちの件は警察に任せ、会社としてはあくまで警護任務に専念するよう指示を出しますが、辰之助は「千早がこれ以上罪を重ねないよう説得したい」と訴え、1日の猶予を勝ち取ります。
この選択には、ボディガードとしての責務だけでなく、ひとりの人間としての優しさや信念が色濃く表れています。
「事件の真相」「真の目的」「恋の行方」すべてが明らかになる最終回
最終回では、これまで積み重ねられてきた謎や伏線が一気に回収され、「事件の真相」「真の目的」「恋の行方」が次々と明らかになります。
公式サイトのあらすじでも、視聴者が気になっていたポイントがすべて描かれる、まさに怒涛のフィナーレとなることが予告されています。
物語全体を通して、辰之助は「任務なので」というまっすぐな信条を貫きつつも、時にそれが揺らぐような局面に直面してきました。
最終回では、その信念と現実との間で、彼がどのような答えを出すのかが、大きな見どころとなります。
脚本家が語る「No.1当て書き」――岩本照さんの魅力を最大限に
本作の脚本家はインタビューの中で、「自分がこれまでに書いた中でNo.1の“当て書き”」であると語っています。
「当て書き」とは、特定の俳優をイメージして、最初からその人に合わせて役やセリフを作り込む書き方のことです。
つまり、北沢辰之助というキャラクターは、岩本照さんの人柄や魅力を最大限に引き出すことを意識して生まれた役だといえます。
まっすぐで不器用、だけど誰よりも責任感が強く、守るべき人のためなら自分を顧みない――そんな辰之助像は、岩本さん自身のストイックさや誠実さと重なる部分も多く、ファンからも「ハマり役」として支持されています。
脚本家にとっても、ここまで“ぴったり”の当て書きは特別だったことがうかがえます。
「全部乗せ“大人様ランチ”」とは?ジャンルをまたいで楽しめる構成
『恋する警護24時 season2』は、ある記事で「全部乗せ“大人様ランチ”」と表現されています。
これは、アクション、サスペンス、ラブコメディ、人間ドラマといった、さまざまな要素が一つの作品の中にバランスよく詰め込まれていることを指した言い方です。
- 本格的なアクションシーンでスリルを味わえる
- 事件の真相を推理する“考察要素”がある
- じれじれとした恋愛模様にときめける
- 家族や仲間との絆に胸が熱くなる
まるで、ハンバーグやエビフライ、ナポリタンなど、人気メニューが一皿に盛られた「お子様ランチ」の、大人向けバージョンのように、「あれもこれも楽しみたい」という視聴者の欲張りな願いを叶えてくれる作品だ、というニュアンスです。
この“全部乗せ”感が功を奏し、従来のラブコメファンだけでなく、サスペンス好きやアクション好きの視聴者も取り込むことに成功。
結果として、season2では視聴層がより広がったと分析されています。
視聴層拡大の理由:キャスト・物語・配信の相乗効果
視聴層が広がった背景には、いくつかの要因が重なっています。
- 人気キャストの続投と新キャストの参加
岩本照さん、白石麻衣さんを中心とした前作メンバーに加え、成海璃子さん、夏生大湖さんら新しい顔ぶれが物語に新風を吹き込んだことが、作品に新鮮さを与えました。 - season1からの世界観を活かしつつ、より濃いドラマを展開
前作で築かれた人間関係を土台にしながら、合併によるチームの変化や、大きな過去の事件を軸にした重厚なストーリーが描かれ、視聴者の「もっと知りたい」という気持ちを刺激しました。 - 配信サービスでの一挙配信やリアルタイム配信
見逃し配信や全話一挙配信など、視聴スタイルの多様化にも対応したことで、リアルタイム視聴だけにとどまらず、時間や場所を選ばずに楽しむ人が増えたことも、裾野を広げる一因となりました。
さらに、最終回を前に行われるインスタライブなど、キャストが視聴者と直接つながる場が用意されたことで、作品への愛着がより強まり、「リアルタイムで最後を見届けたい」という気持ちを後押ししています。
最終回直前インスタライブでキャストがファンと“お別れ準備”
season2の最終回放送前には、岩本照さん、白石麻衣さん、藤原丈一郎さんによる緊急インスタライブが開催されることも発表されています。
放送開始の直前から、3人が作品への思い出や撮影の裏話などを語り、視聴者とリアルタイムで気持ちを共有できる、特別な時間となります。
「最終回を前に、すでに“ロス”の声が相次いでいる」と報じられており、キャストとファンが一緒にクライマックスを迎えるムードが高まっています。
こうした取り組みは、単なるドラマ視聴を超えて、作品を中心とした“体験”として楽しむ流れをつくり上げていると言えるでしょう。
『恋する警護24時 season2』が残したもの
『恋する警護24時 season2』は、前作から続くファンの期待に応えつつ、ジャンルを横断した「全部乗せ」ドラマとして、さらに多くの視聴者を魅了しました。
そこには、主演・岩本照さんをはじめとするキャスト陣の熱演と、「No.1当て書き」と語られるほど役者に寄り添った脚本、そして緻密な演出がありました。
警護というシビアな世界を舞台にしながらも、人を守ることの意味、信じることの難しさ、そして誰かを想う優しさが、丁寧に描かれてきた本作。
事件の真相が解き明かされ、恋の行方にひとつの答えが出たあとも、北沢辰之助たちが歩んできた道のりは、視聴者の心の中にしっかりと残り続けるはずです。
最終回を前にした今こそ、season1からの物語を振り返りながら、一人ひとりのキャラクターの選択や成長に思いを馳せてみるのも良いかもしれません。
そして、画面の向こうで“24時間”人を守り続けたボディガードたちの物語に、最後まで寄り添ってみてはいかがでしょうか。




