土屋太鳳×佐久間大介、再び極限の愛へ―映画『マッチング TRUE LOVE』2026年公開決定
女優の土屋太鳳さんと、「Snow Man」の佐久間大介さんが再びタッグを組む映画『マッチング TRUE LOVE』が、2026年に公開されることが発表されました。『マッチング TRUE LOVE』は、2024年公開の映画『マッチング』の続編となる作品で、今作でも原作・脚本・監督を内田英治監督が務めます。
前作『マッチング』は、“マッチングアプリ”から始まる出会いの裏側に潜む恐怖を描いたオリジナルのサスペンススリラーとして話題となり、興行収入9.7億円、動員67万3,000人を記録するヒット作となりました。その人気と支持を受けて生まれた続編が、今回の『マッチング TRUE LOVE』です。
舞台は南の島のリゾートホテル――閉鎖空間で「マッチングツアー」が開幕
『マッチング TRUE LOVE』の舞台となるのは、前作の“マッチングアプリ”からさらに進化した、南の島のリゾートホテルで行われる「マッチングツアー」です。美しい南国のリゾートという一見華やかで開放的な場所でありながら、物語の本質は閉鎖空間で繰り広げられるデスゲームという、強烈なギャップを持った設定になっています。
参加者たちは、「理想の出会い」や「真実の愛」を求めてツアーに集まりますが、ツアーが進むにつれ、それぞれの過去や秘密が次々と暴かれていきます。そして、その暴かれた過去が引き金となり、やがて想像を超えた“地獄のデスゲーム”が幕を開けるという、ラブストーリーとサスペンスが絡み合う展開が用意されています。
「南の島」「リゾートホテル」「マッチングツアー」という、どこか恋愛リアリティショーを思わせる要素に、内田監督ならではのダークなサスペンスが加わり、“恋リア地獄”とも言えるラブサバイバルスリラーが描かれます。
前作『マッチング』のおさらい――アプリ発の出会いが恐怖へと変わる物語
続編の魅力をより深く味わうために、まずは前作『マッチング』の物語を簡単に振り返っておきましょう。
前作で土屋太鳳さんが演じたのは、恋愛に奥手な女性唯島輪花。親友に勧められて何気なくマッチングアプリに登録したことから、彼女の日常が大きく狂い始めます。輪花とアプリ上でマッチングしたのが、佐久間大介さん演じる永山吐夢です。
初めは穏やかに見えた出会いでしたが、永山吐夢は次第に狂気のストーカーと化し、輪花は“アプリ婚”した夫婦を狙った連続殺人事件に巻き込まれていきます。マッチングアプリという、現代ではごく身近な出会いのツールの裏側に潜む危うさが描かれ、大きな反響を呼びました。
こうしたリアルで少しゾッとするテーマが、多くの観客の心をとらえ、ヒットへとつながったと言えるでしょう。
続編『マッチング TRUE LOVE』で描かれる“真実の愛”とは
続編となる『マッチング TRUE LOVE』で大きなテーマとなっているのが、「真実の愛とは何か」という問いです。内田監督は、本作を「血にまみれた純愛物語」と表現しており、単なるホラーやサスペンスではなく、極限状態の中で浮かび上がる純粋な想いや人間の本性に強く切り込んでいく作品になっていることがうかがえます。
南の島のリゾートホテルという“楽園”を思わせる場所でありながら、その内側では、参加者たちの愛情、執着、嫉妬、罪悪感など、様々な感情が入り混じり、やがて命を懸けた選択を迫られていきます。その過程で、「本当に大切な人は誰なのか」「自分が守りたいものは何なのか」といった深いテーマが浮かび上がっていくことでしょう。
前作でも、輪花と吐夢の間に生まれる奇妙な関係性や、歪んだ愛情が描かれていましたが、今作では舞台もスケールアップし、登場人物も増えることで、より多層的な“愛”の形が描かれることになりそうです。
土屋太鳳と佐久間大介、再共演への期待
ファンにとって何より嬉しいのは、前作に続き土屋太鳳さんと佐久間大介さんが続投し、再び物語の中心を担うという点です。二人の演技は前作でも大きな話題となり、とくに佐久間さんが演じたストーカー気質の永山吐夢は、その不気味さとどこか切なさを感じさせるキャラクターとして多くの注目を集めました。
続編の詳細なキャラクター設定や人間関係については、現時点ではすべて明かされていませんが、前作から続く二人の関係性がどのように変化し、どのような形で物語に絡んでいくのかは、大きな見どころとなるでしょう。
また、今作では新たなキャストも加わり、物語全体が「大きくスケールアップしている」と紹介されています。それぞれのキャラクターが背負う過去や秘密が、ツアーの進行とともに少しずつ明らかになり、複雑に絡み合う人間ドラマへと発展していくことが期待されます。
「恋愛リアリティショー」ブームとリンクする設定
内田監督は、本作の背景に、近年の恋愛リアリティショー人気があることも示唆しています。複数の男女がひとつの場所に集められ、さまざまなルールの中で“理想の相手”を探す、という恋愛リアリティショーの構図は、多くの視聴者にとってすでにおなじみのものになりました。
『マッチング TRUE LOVE』では、その構図をより過激に、そしてサスペンスフルにアレンジし、観客を「恋リア地獄」へと誘うとされています。これは、視聴者にとって身近だからこそ恐ろしく感じられる、現代的なホラーのアプローチだとも言えるでしょう。
「楽しいはずの恋愛イベントが、いつの間にか抜け出せないゲームに変わっていく」という展開は、現代社会の人間関係の危うさや、SNS・マッチングサービスに依存しがちな時代の空気ともリンクしており、エンターテインメントとしてのスリルだけでなく、どこか考えさせられる要素も含んでいそうです。
沖縄・久米島で撮影、南国ロケが生み出す非日常感
今回の撮影は、2025年8月にスタートし、主に沖縄県島尻郡久米島町を中心に行われ、同年10月にクランクアップしています。美しい海と自然に囲まれた久米島の風景は、リゾートホテルを舞台にした本作の世界観をより一層引き立ててくれるはずです。
南国の青い海、白い砂浜、トロピカルな空気に満ちた空間は、本来であれば“癒やし”や“解放感”を連想させるものですが、その中で繰り広げられるのは極限状態のデスゲームというコントラストが、本作に独特の緊張感と非日常感を与えます。
視覚的にも、前作よりさらにスケールの大きい映像表現が期待され、シネマティックな南国ロケならではの美しさと、そこに潜む狂気と恐怖のギャップが、観客の心を強く揺さぶることでしょう。
内田英治監督が描く“進化したマッチング”の物語
『マッチング TRUE LOVE』の中心にいるのは、前作に引き続き内田英治監督です。監督・脚本・原作を一手に担う内田監督は、前作で現代におけるマッチングアプリの光と影を鋭く描き出しました。
今作では、アプリからさらに一歩進み、現実世界での“マッチングツアー”というイベントを通じて、より生々しく、直接的な人間同士の駆け引きや感情のぶつかり合いが描かれます。内田監督は、本作を通じて「現代の出会いのリアル」をさらに深く掘り下げていくことを目指しているとされています。
オリジナル作品の続編が制作されること自体が決して簡単ではない時代に、こうして再び輪花と吐夢の物語が描かれることについて、監督自身も「続編を作らせていただけるなんて本当に嬉しい」とコメントしており、作品への強い思い入れが感じられます。
公開は2026年、今後の続報にも注目
『マッチング TRUE LOVE』は、2026年に全国公開される予定です。具体的な公開日や、追加キャスト、主題歌などの詳細情報は今後順次発表されていくとみられます。
前作『マッチング』を映画館で観た方はもちろん、配信やソフトでこれから前作をチェックする方にとっても、『マッチング TRUE LOVE』は、「現代の出会い」をテーマにしたサスペンスとして、そして“血にまみれた純愛物語”として、大きな注目を集める作品となりそうです。
土屋太鳳さんと佐久間大介さんの再共演、そして南の島のリゾートホテルを舞台にした狂気のマッチングツアーがどのような結末を迎えるのか――2026年の公開を楽しみに待ちたいところです。



