スパイダーマン旋風ふたたび!実写ドラマ「スパイダー・ノワール」とアメコミ×プロレス、そして梨杏選手欠場が同時に話題に

世界的人気ヒーロー「スパイダーマン」をめぐるニュースが、いま日本でも大きな注目を集めています。実写ドラマ「スパイダー・ノワール」のビジュアル&ポスター公開に続き、東京コミコン会場ではアメコミ×プロレスの夢の対決イベントが大熱狂。そして、そのリングに関連する大会で活躍する梨杏選手の欠場が発表され、ファンの間に心配の声が広がっています。本記事では、この3つのニュースをわかりやすく整理しながら、現在のスパイダーマン関連トピックの全体像をお伝えします。

1.実写ドラマ「スパイダー・ノワール」とは?

まず最初の話題は、マーベルコミック『スパイダーマン・ノワール』を原作にした実写ドラマシリーズ「スパイダー・ノワール(原題:Spider-Noir)」です。すでに2024年の段階で、MGM+とAmazonプライム・ビデオが本作のシリーズ化を正式決定し、主演に名優ニコラス・ケイジを迎えることが発表されていました。本作は、従来の明るくポップなスパイダーマン像とは異なる、ハードボイルドな世界観を持つ“もう一人のスパイダーマン”を描いた作品です。

舞台となるのは1930年代のニューヨーク。運にも人生にも見放された老年の私立探偵が、かつて「この街で唯一のスーパーヒーロー」だった自分の過去と向き合っていく姿が描かれます。コミック原作およびアニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』でも、スパイダーマン・ノワールは、モノクロの世界からやってきた寡黙で渋いキャラクターとして登場し、すでにコアファンから高い人気を得ていました。その声を担当していたのがニコラス・ケイジであり、今回の実写ドラマでは、アニメから続投する形で再び“ノワールのスパイダーマン”を演じることになります。

2.モノクロ&カラー、2パターンのポスタービジュアルが公開

今回新たに話題となっているのが、実写ドラマ「スパイダー・ノワール」のポスタービジュアル公開です。Prime VideoやSonyの公式SNSなどを通じて、モノクロ版とカラー版の2パターンが同時にお披露目され、「渋くてかっこいい」「1930年代の空気感が伝わる」といった好意的な反応が相次いでいます。

モノクロのビジュアルでは、雨に濡れたような質感のニューヨークの街並みを背景に、ロングコートとハット、そしておなじみのスパイダーマンスーツに身を包んだニコラス・ケイジの姿が収められ、まるで古典映画のワンシーンのような雰囲気が漂っています。一方、カラー版では、同じ構図ながらも赤や紺といったスーツの色味、ネオンがにじむ街の灯りなどが強調され、より現代の視聴者にも親しみやすいダイナミックな印象となっています。

作品自体もモノクロ版とカラー版の両方で視聴可能とされており、「どちらの映像で見るか」という楽しみ方まで含めてファンの期待を膨らませています。配信は、アメリカ本国ではMGM+での放送・配信を経たのち、それ以外の約240の国と地域ではAmazon Prime Videoにて提供される予定です。日本の視聴者も、基本的にはPrime Videoでの配信を通じて楽しむ形になりそうです。

3.制作スタッフ・キャスト陣に集まる信頼

「スパイダー・ノワール」は、制作陣・キャスト陣の顔ぶれも非常に豪華です。脚本とショーランナーを務めるのは、『ザ・ロストシティ』のオーレン・ウジエルと、「Marvel パニッシャー」のスティーヴ・ライトフットで、両者が共同で物語全体を統括します。監督には「Fleabag フリーバッグ」「キリング・イヴ」などで高い評価を得たハリー・ブラッドビアが参加し、第1話と第2話の監督兼製作総指揮を務めることが明らかにされています。

また、製作総指揮には『スパイダーマン:スパイダーバース』シリーズで知られるフィル・ロードクリストファー・ミラー、そしてソニーのエイミー・パスカルといったメンバーも名を連ねており、アニメ版スパイダーバースのチームがそのまま実写にも深く関わっている点が大きな魅力です。主要キャストとしては、ニコラス・ケイジのほか、ラモーン・モリスブレンダン・グリーソンエイブラハム・ポプーラリー・ジュン・リーらが出演予定と報じられています。

シリーズは全8話構成で、1930年代ニューヨークの闇社会や政治的背景、そして“老いたヒーロー”の心の葛藤をじっくりと描いていくとされています。アクションだけでなく、フィルム・ノワール的な人間ドラマにも期待が集まり、「スパイダーマン」という巨大ブランドの新たな一面を世界に提示する作品になりそうです。

4.キャットウーマンvsスパイダーマン!?東京コミコンで「アメコミ×プロレス」イベントが大熱狂

そして、スパイダーマンをめぐる盛り上がりは映像作品だけにとどまりません。日本国内では、東京コミコン会場で行われた「アメコミ×プロレス」イベントがSNSなどで大きく取り上げられています。ここでは、キャットウーマン vs スパイダーマンという、コミックファンにとってはまさに夢のようなカードが実現し、会場は大歓声に包まれました。

イベントは、アメコミの人気キャラクターをモチーフにしたレスラーやコスプレイヤーがリング上で戦うスタイルで、スパイダーマンをはじめ、さまざまなヒーローやヴィランをモチーフにした選手たちが登場。中でも「キャットウーマンvsスパイダーマン」の一戦は、スピーディーな攻防とアクロバティックなムーブが連続し、両者のキャラクター性をいかした演出も相まって、観客を大いに沸かせたと伝えられています。

東京コミコンという、映画・コミック・ゲームなどポップカルチャーの祭典とプロレスがコラボしたことで、「アメコミファンが初めて生でプロレスを体験する」、あるいは「プロレスファンがアメコミキャラクターに興味を持つ」など、ジャンルを超えた新しい出会いも生まれました。会場には、親子連れやコスプレイヤー、海外ファンの姿も多く、フォトスポットや物販ブースもにぎわいを見せたようです。

このようなイベントは、キャラクターの版権や演出のルールを守りつつも、「キャラクターを体験する場」として機能している点が特徴です。映画やドラマで見るだけでなく、リング上で躍動するスパイダーマンのような存在を目の前で感じられることは、ファンにとって特別な体験となります。今回の熱狂ぶりを受けて、今後も同様の「アメコミ×プロレス」イベントが開催されるかどうか、注目が集まりそうです。

5.梨杏選手、欠場の知らせがファンを心配させる

一方で、明るい話題ばかりではありません。「アメコミ×プロレス」や関連する興行で活躍してきた梨杏選手について、主催団体から欠場が発表されました。公式なアナウンスでは、欠場の理由や復帰時期の詳細については大きくは語られていませんが、体調面やコンディションの問題などが考えられ、ファンの間には心配の声と同時に、回復と復帰を願うメッセージが多数寄せられています。

梨杏選手は、華やかなコスチュームとスピード感のあるファイトスタイル、そして明るいキャラクターで人気を集めてきたレスラーです。アメコミモチーフのイベントでも、その表現力とパフォーマンスで会場を盛り上げてきた存在だけに、「あのリング上での笑顔がしばらく見られないのは寂しい」と感じるファンも少なくありません。

プロレスの世界では、過密なスケジュールや激しい試合の積み重ねにより、選手がコンディションを崩してしまうことも珍しくありません。だからこそ、ファンとしては、無理を押しての出場よりも、しっかりと休養と治療を行い、万全の状態で再びリングに戻ってきてほしいと願う気持ちが強くなります。団体としても、安全面を最優先し、選手の健康を守る判断をしたと見ることができるでしょう。

現在のところ、梨杏選手の復帰時期などは明らかになっていませんが、公式からの続報を待ちつつ、ファン同士で過去の名勝負の映像を見返したり、メッセージを送り合ったりと、温かく見守る動きが広がっています。プロレスファン、アメコミファンのどちらからも愛される存在だけに、元気な姿でリングに戻ってくる日を、静かに、しかし力強く待ちたいところです。

6.「スパイダーマン」がつなぐ映像作品・イベント・リアルファンコミュニティ

今回の三つのニュース――実写ドラマ「スパイダー・ノワール」のポスター公開、東京コミコンでの「アメコミ×プロレス」イベント、そして梨杏選手の欠場――は、一見するとバラバラの話題のように見えます。しかし、よく見てみると、それぞれの中心には「スパイダーマン」というキャラクターを起点にした広がりが存在します。

映像作品の世界では、「スパイダーマン・ノワール」という少しダークで渋いスピンオフが、映画館やテレビ画面を飛び出して、Prime Videoの配信ドラマとして世界中の視聴者のもとへ向かおうとしています。一方で、イベントの世界では、スパイダーマンをはじめとしたアメコミヒーローたちが、プロレスリングという「生のエンターテインメント」の場に入り込み、観客の前で躍動し、人々の声援を直接浴びています。

そして、そのリングで体を張ってパフォーマンスをしてきた梨杏選手の欠場ニュースは、華やかな表舞台の裏側にある「人としてのコンディション」や「選手の健康」といった現実を思い出させてくれます。ヒーロー作品の中では、スパイダーマンが何度倒れても立ち上がる姿が描かれますが、現実のレスラーたちは、しっかりと休み、ケアを受ける時間も必要です。ファンがそのことを理解し、温かく支えることもまた、“ヒーロー文化”を支える大切な一部と言えるでしょう。

「スパイダー・ノワール」が配信される2026年に向けて、今後も新たなビジュアルや予告編、キャストインタビューなど、さまざまな情報が発表されていくと見られます。同時に、東京コミコンのようなイベントやプロレス興行では、スパイダーマンをはじめとしたアメコミキャラクターの人気はますます高まり、コラボ企画も増えていくことでしょう。

スクリーンや配信サービスの向こう側にいるスパイダーマン。リングやイベント会場で観客を盛り上げる“スパイダーマン的”な存在。そして、その周囲で支え合い、応援し合うファンコミュニティ。そのすべてが連なって、いま日本でも「スパイダーマン旋風」と呼べるほどの盛り上がりが生まれています。これからどのような新しいニュースが届くのか、楽しみに待ちながら、一つひとつの出来事を優しい目線で見守っていきたいところです。

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