実写映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』、主題歌に10-FEET「壊れて消えるまで」決定!本予告&本ポスターが一挙解禁
人気コミックを原作とした実写映画シリーズ最新作『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』の主題歌を、3人組ロックバンド10-FEETが担当することが発表されました。楽曲タイトルは「壊れて消えるまで」。あわせて、新たな映像をふんだんに盛り込んだ本予告と、本ポスタービジュアルも解禁され、物語はいよいよクライマックスへ向けて大きく動き出します。
本作は、2024年公開の実写映画『ゴールデンカムイ』と、WOWOW連続ドラマ「ゴールデンカムイ 北海道刺青囚人争奪編」に続く劇場版第2作にあたります。 主演は前作に引き続き山崎賢人さんが務め、アイヌの少女・アシリパ役の山田杏奈さんらおなじみのキャストが再集結。原作でも屈指の名エピソードとされる「網走監獄襲撃編」が、スケールアップした映像表現で描かれます。
10-FEETが担当する主題歌「壊れて消えるまで」とは
今回発表された主題歌「壊れて消えるまで」は、京都出身のロックバンド・10-FEETが本作のために書き下ろした楽曲です。 10-FEETは映画主題歌を手がけるのはヒット曲「第ゼロ感」以来となり、その新たなコラボレーションとしても大きな注目を集めています。
最新予告で一足早く聴くことのできるこの楽曲は、情熱的でダイナミックなサウンドに、疾走感あふれるメロディが重なった力強いロックチューン。 歌詞には、親しい仲間との死別や、大切な人とのすれ違いといった過去の喪失を抱えながらも、それでも前を向いて進もうとする覚悟が込められていると紹介されています。 そのテーマは、幾多の戦いと別れを経験してきた主人公・杉元佐一の心情と、深く共鳴するものになっています。
予告映像では、壮絶な戦いのカットとともに、10-FEETの力強いボーカルとギターサウンドが重なり、物語の緊張感と高揚感を一気に押し上げています。 バンドのボーカル・ギターを務めるTAKUMAさんは、原作『ゴールデンカムイ』の大ファンだと公言しており、今回のオファーに対して強い喜びと興奮のコメントを寄せています。 原作愛を持つアーティストが全身全霊で作り上げた楽曲という点でも、ファンにとっては期待の高まるコラボレーションと言えるでしょう。
「杉元とアシリパの背中を押す」楽曲としての役割
各種報道では、10-FEETの「壊れて消えるまで」は「杉元とアシリパの背中を押す楽曲」として紹介されています。 物語が大きな転換点を迎える網走監獄襲撃編では、ふたりはこれまで以上に重い決断を迫られ、過去と向き合う場面も増えていきます。
- 仲間との出会いと別れを繰り返しながら、それでも前へ進む杉元
- 金塊の謎と、自らの家族の真実に対峙するアシリパ
- それぞれが抱える喪失感や迷いを乗り越えようとする覚悟
こうした登場人物たちのドラマチックな心の動きと、「壊れて消えるまで」の歌詞が重なり合うことで、主題歌が物語のエモーションをさらに増幅させる役割を果たしています。 映画を観終わったあとも、主題歌を聴き返すことで作品の余韻に浸れるような、強い一体感を持った仕上がりになっているといえるでしょう。
『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』とは? 概要とストーリー
『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』は、野田サトルさんによる人気漫画を原作にした実写化プロジェクトの一環で、映画第1作と連続ドラマを経て、いよいよ物語の核心に迫る重要なエピソードが描かれます。
舞台は、明治末期の北海道。アイヌ民族から奪われた莫大な埋蔵金を巡って、金塊争奪戦が繰り広げられています。 「不死身の杉元」の異名を持つ元兵士・杉元佐一は、金塊を奪った謎の男「のっぺら坊」が、収監後に金塊の在りかを記した刺青を24人の囚人に刻み、彼らを脱獄させたという情報を掴みます。 杉元は金塊の謎を追う中で、アイヌの少女アシリパと出会い、彼女と共に金塊の行方を追う決意を固めます。
一方で、北海道征服を目論む大日本帝国陸軍第七師団の鶴見篤四郎中尉や、戊辰戦争で戦死したはずの土方歳三らもまた、同じ金塊を狙っていました。 こうして、杉元&アシリパ一行、鶴見率いる第七師団、土方歳三とその仲間たちによる三つ巴の争奪戦が激化していきます。
物語の舞台は、やがてすべての鍵を握る「のっぺら坊」が収監されている網走監獄へと移ります。 アシリパは、仲間のキロランケから「のっぺら坊」の正体が、死んだはずの父・ウイルクだと知らされ、父と金塊の真実を求めて網走へ向かうことを決意。 そこに鶴見中尉と第七師団、土方一派も合流し、700人の凶悪犯が集う網走監獄を舞台に、シリーズ史上最大級の攻防戦が展開されます。
山崎賢人らおなじみのキャストに加え、新キャラクターも参戦
本作でも、杉元佐一役の山崎賢人さん、アシリパ役の山田杏奈さんをはじめ、前作から続投するキャスト陣が物語を支えます。 さらに、第七師団の知略に長けた中尉・鶴見篤四郎を玉木宏さんが、伝説の新選組副長・土方歳三を舘ひろしさんが演じ、重厚な存在感を放っています。
そのほかにも、第七師団の上等兵・宇佐美を稲葉友さん、網走監獄の看守部長・門倉を和田聰宏さんが演じるなど、ドラマ版から引き続き登場するキャラクターとあわせて、多彩な人物たちが物語を彩ります。
監督を務めるのは、連続ドラマ版「北海道刺青囚人争奪編」で第3話および第5~8話を手がけた片桐健滋監督。 ドラマで培ったキャストとの信頼関係と、物語世界への理解を活かし、映画第2作ではさらにスケールの大きなアクションと人間ドラマに挑んでいます。
本予告&本ポスターが示す「シリーズ史上最大の闘い」
今回解禁された本予告映像では、軍艦が登場する迫力のシーンをはじめ、雪原での戦闘、網走監獄内部での白熱したバトルなど、スケールアップしたアクションシーンが次々と映し出されています。 その映像に10-FEETの「壊れて消えるまで」が重なることで、映像と音楽が一体となったダイナミックな世界観が感じられます。
本ポスタービジュアルでは、杉元やアシリパを中心に、鶴見中尉や土方歳三をはじめとする主要キャラクターたちが集結。背後には網走監獄の厳しいシルエットが描かれ、「金塊争奪戦のクライマックスへ向けて、すべての運命が交錯していく」というメッセージが凝縮されています。
さらに、刺青囚人たちの存在や、「のっぺら坊」を巡る謎もビジュアルと映像の中にさりげなく散りばめられており、原作ファンなら思わず細部まで注目したくなる仕上がりとなっています。
IMAX同時公開も決定、より迫力ある体験へ
今回の発表では、通常の上映形態に加えてIMAXでの同時公開が行われることも明らかになりました。 北海道の雄大な自然、雪に覆われた大地、そして網走監獄での大規模な戦闘シーンなど、本作ならではのダイナミックな映像表現を、より大きなスクリーンと高い音響クオリティで味わうことができます。
銃撃戦や肉弾戦、軍艦を巻き込んだ激しいアクションに、10-FEETの楽曲が重なったときの迫力は、IMAXならではの没入感で体験できるはずです。映像と音楽の両面でパワーアップした本作は、劇場での鑑賞にぴったりの作品と言えるでしょう。
原作ファンも映画からのファンも楽しめる「網走監獄襲撃編」
『ゴールデンカムイ』原作漫画において、「網走監獄襲撃編」は物語の大きなターニングポイントとして、多くの読者から特に人気の高いエピソードです。 金塊の謎に迫るだけでなく、アシリパの家族の真実や、各勢力の思惑が一気に交錯していく、まさにクライマックス級の展開が詰め込まれています。
実写映画版でも、本作はシリーズ史上最大規模の闘いが描かれる作品として位置づけられており、前作を超えるスケールとドラマ性が期待されています。 もちろん、映画第1作やドラマから続けて観てきたファンは、登場人物たちの成長や関係性の変化をより深く味わうことができますが、アクションや人間ドラマを中心に楽しむこともできる構成になっています。
特に、杉元やアシリパだけでなく、鶴見や土方といった「敵」とも言い切れない複雑なキャラクターたちの信念や過去も垣間見えることで、「誰が本当の悪なのか」「正しさとは何なのか」といったテーマも浮かび上がります。 そうした重層的な人間ドラマを、映像と音楽で一気に体感できるのが、本作の大きな魅力と言えるでしょう。
10-FEETと『ゴールデンカムイ』が生み出す新たな熱量
映像作品と音楽のコラボレーションは、その作品の印象を大きく左右する重要な要素です。今回、原作の大ファンでもある10-FEETが主題歌を担当することで、作品世界に対する深い理解と敬意が楽曲にも反映されている点は、大きな強みとなっています。
「壊れて消えるまで」は、ただのタイアップ曲にとどまらず、物語とキャラクターに寄り添った“もうひとつのストーリー”のような役割を果たしているとも言えるでしょう。 映画本編を見たあとに歌詞を振り返ると、「このフレーズはあのシーンの心情を表していたのかもしれない」と、新たな発見を楽しめるはずです。
実写映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』は、これまで積み重ねてきた物語の熱量に、10-FEETのロックサウンドが加わることで、さらに強烈なインパクトを放つ作品となりそうです。ファンにとってはもちろん、これから作品に触れる人にとっても、映像・音楽・ドラマが一体となったエンターテインメントとして楽しめる一本となるでしょう。



