ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」第9話が話題に――前原瑞樹も注目の“勝男&鮎美”の行方
TBS系火曜ドラマ「じゃあ、あんたが作ってみろよ」第9話が放送され、ダブル主演の竹内涼真さん演じる海老原勝男と、夏帆さん演じる西尾鮎美の関係性をめぐる切ない展開が、大きな反響を呼んでいます。
本作に出演し存在感を放つ前原瑞樹さんにも、視聴者の注目が集まっています。
「じゃあつく」第9話で漂った“復縁しないフラグ”とは?
第9話の大きな見どころは、勝男と鮎美の“距離感”でした。メキシカンフェス当日、太平(楽駆)のバーでメキシカン風春巻きを振る舞う鮎美の姿を、勝男はまぶしそうに見つめます。
椿(中条あやみ)の後押しもあり、勝男はついに鮎美へ自分の思いを打ち明けようと決意します。
しかしその一方で、視聴者の間では「これは復縁しないフラグなのでは?」という空気も漂いました。
理由としては、次のようなポイントが挙げられます。
- 鮎美が、かつて交際していた頃とは明らかに変わった勝男に触れつつも、すぐには気持ちを決めきれないこと
- 鮎美に対し、有名フードプロデューサーから「一緒に店を出そう」という新たなチャンスが舞い込み、人生の選択肢が大きく広がりつつあること
- 2人がそれぞれ“自分の人生”に向き合う流れが強まり、恋愛だけではないテーマが前面に出てきていること
このような流れから、「必ずしも元サヤに戻るとは限らない」「別の形のハッピーエンドになるのでは」という見方も生まれ、第9話は物語終盤に向けた大きな転機として受け止められました。
ドラマの“裏テーマ”――現代の「あたりまえ」を問い直す物語
「じゃあ、あんたが作ってみろよ」は、単なるラブストーリーではなく、現代日本の「あたりまえ」を見直すことをテーマに掲げた作品です。
亭主関白気質だった勝男が、「料理」をきっかけに自分を見つめ直し、別れを経て成長していく姿が描かれています。
第9話でもその“裏テーマ”が色濃く表れています。
- 勝男が「自分で料理をしたい。一人で大丈夫になりたい」と母・陽子に本音を伝える場面
- 母親がいつまでも家にいる“あたりまえ”に、勝男がきちんと向き合おうとする姿
- 鮎美が仕事のチャンスをつかみ、自分のキャリアと人生を主体的に選ぼうとする流れ
恋愛の復縁だけに焦点を当てるのではなく、家族との関係や仕事との向き合い方、「家事は誰がやるのか」といった日常の価値観を問い直すドラマとして、多くの視聴者から共感を集めています。
夏帆“鮎美”が撮影した、竹内涼真“勝男”の愛すべき“泣き顔ショット”
第9話のオンエア後、話題になったのが、夏帆さん演じる鮎美が撮影した、勝男の“泣き顔ショット”です。
このオフショットは、番組関連の公式コンテンツなどで紹介され、「勝男さんごめんなさい、めちゃくちゃ笑いました」といった声が多数寄せられました。
劇中では頼りない部分もありつつ、真っ直ぐで不器用な勝男。そんな彼が見せる情けなくて、でもどこか愛おしい表情が、視聴者の心をつかんでいます。
泣きそうになりながらも、懸命に気持ちを伝えようとする勝男の姿が、笑いと切なさを同時に呼び起こす場面として受け止められました。
「ラブラブじゃないですか!」――勝男&鮎美のオフショットに反響
さらに、「あんたが」関連の公式SNSなどでは、勝男&鮎美のオフショットも公開され、大きな反響を呼びました。
作品の中ではすれ違いや試練が描かれる一方で、カメラの外では笑顔あふれる2人の様子に、ファンからは
「ラブラブじゃないですか!」
「ドラマでは切ないのに、オフショットの距離感が最高」
といったコメントが寄せられています。
W主演の夏帆さんと竹内涼真さんは、本作が初共演。
撮影現場で築かれた信頼関係や空気感が、そのまま作品のリアルな掛け合いやテンポの良さにもつながっていると評されています。
前原瑞樹にも注目が集まる理由
ドラマの人気とともに、出演者の一人である前原瑞樹さんにも注目が集まっています。
勝男や鮎美の周辺にいるキャラクターたちは、それぞれが物語のテーマを補強する重要な役どころを担っており、前原さんもその一人として、物語世界をより立体的に見せる存在です。
特に第9話は、周囲の人々の言葉や行動が、勝男と鮎美の選択に大きく影響していく回でもあります。
友人、仕事仲間、家族――こうしたキャラクターたちのリアルな立ち位置を自然体で演じることで、前原瑞樹さんは作品に生活感と説得力を与えています。
「原作追い越し」で最終回はオリジナル結末へ
現在、「じゃあ、あんたが作ってみろよ」は、ドラマ版が原作の展開を追い越しつつあるとされており、最終回ではオリジナルの結末が描かれることが示唆されています。
そのため、第9話で描かれた“復縁しないかもしれない空気”や、2人のそれぞれの人生に開き始めた新しい道が、この先どのような形で結実するのか、視聴者の期待が一層高まっています。
現時点で、最終回の具体的な展開や結末の詳細は、公式には明かされていません。
ただし、第9話までの流れを見ると、
- 勝男が「家事」「仕事」「家族」と真正面から向き合い始めたこと
- 鮎美が料理の才能を認められ、仕事上の大きなチャンスをつかみつつあること
- 2人が互いに影響を与え合いながらも、「自分の人生をどう生きるか」を選ぼうとしていること
といった点が重視されており、恋愛の成否だけに依存しないラストになる可能性も強く感じさせる構成になっています。
第9話は“試練の回”――視聴者の声
第9話の放送後、SNS上では
- 「9話は2人とも試練の回で、見ていてつらかった」
- 「手巻きずし奉行をしたいのに、させてもらえない勝男が面白かわいい」
- 「もう最終回なのは早過ぎる。ロスになるの決定だよ」
などの声が相次ぎました。
また、職場で自分の握ったおにぎりを部下に勧めたところ、「おにハラ(おにぎりハラスメント)」として訴えられてしまうエピソードも話題に。
「おにハラ」というワードはトレンド入りし、「ここにも現代の価値観のズレが描かれている」と、多くの議論を呼びました。
“別れから始まる”2人の物語、クライマックスへ
「じゃあ、あんたが作ってみろよ」は、“別れ”から始まる再生ロマンスコメディとして、10月の放送開始以来、回を追うごとに注目度を高めてきました。
第9話では、笑いと切なさ、そして人生の選択という重さが絶妙なバランスで描かれ、視聴者の感情を大きく揺さぶる回となりました。
勝男と鮎美は、恋人としてやり直すのか、それとも別の形でお互いを尊重し合う関係に落ち着くのか――。
そして、周囲を支えるキャラクターたちを含めて、それぞれがどのような“答え”を見つけるのか。
物語はいよいよクライマックスを迎えようとしています。
前原瑞樹さんをはじめとするキャスト陣の繊細な演技が生む、リアルであたたかいドラマ世界を、最後まで見届けたいところです。



