倉持明日香、36歳の決断とAKB48へのまなざし――「短すぎる衣装」と“OGの体力問題”が映す20年

AKB48の元メンバーで、現在はタレントやスポーツキャスターとして活躍する倉持明日香さんが、AKB48結成20周年の節目にあわせて、自身の決断やグループへの思いを語り、大きな注目を集めています。この記事では、事務所移籍SNSへの向き合い方といった36歳での挑戦、そして「こんなに衣装短かった!?」という言葉に象徴されるOGの体力問題やAKB48の未来への期待まで、やさしくひもといていきます。

AKB48結成20周年という節目

AKB48は、2005年12月8日に秋葉原の専用劇場で活動をスタートし、2025年に結成20周年を迎えました。この20年の間に、日本のアイドル文化に大きな変化をもたらし、オリコンランキングでも数々の記録を樹立してきました。

節目の年である2025年には、東京・日本武道館で「AKB48 20th Year Live Tour 2025 in 日本武道館~あの頃、青春でした。これから、青春です~」と題したコンサートシリーズが開催され、多くの卒業生(OG)も参加しました。倉持明日香さんも、その一員としてステージに立ち、久しぶりにAKB48の楽曲を披露しています。

「こんなに衣装短かった!?」OGが感じた体力と感覚のギャップ

今回話題になったのが、倉持さんが語った“OGの体力問題”と、「こんなに衣装短かった!?」という率直な驚きです。20周年コンサートでは、高橋みなみさんをはじめ、小嶋陽菜さん、峯岸みなみさん、柏木由紀さん、大家志津香さん、倉持明日香さん、北原里英さん、指原莉乃さん、宮崎美穂さん、高城亜樹さん、横山由依さんといった“神メンバー”とも言えるOGが勢ぞろいしました。

ライブ後半では、「根も葉も Rumor」という、AKB48の楽曲の中でも「最難関ダンス」と言われる曲を、現役メンバーとOGが一緒にパフォーマンス。激しいダンスを終えたあと、多くのOGメンバーがステージ上で座り込み、酸素を吸入する姿も見られたと報じられています。

高橋みなみさんは「卒業して限界を突破することってなくて…。でも現役メンバーのみんなも頑張ってくれているから…。でも体がばばあすぎるね(笑)」と自虐まじりにコメント。指原莉乃さんも「スタジオを借りて個人練習しました。めちゃくちゃ練習しました!」と語り、OGたちが全力で準備に臨んでいたことがうかがえます。

倉持さんが口にしたという「こんなに衣装短かった!?」という驚きは、現役時代との感覚の変化を象徴する一言だと言えるでしょう。10代・20代前半で着ていた衣装も、30代半ばになって改めて袖を通してみると、「当時はよくこれで踊っていたな」と思うほど露出も動きもハードに感じられたのかもしれません。

しかし、それは同時に、それだけ自分たちが全力でアイドル活動に取り組んでいた証でもあり、年齢を重ねた今だからこそ笑って話せるエピソードとも言えます。

OGの“体力問題”が示す、時代と世代の移り変わり

20周年コンサートで浮き彫りになった“OGの体力問題”は、単に「年を取った」という話ではありません。そこには、

  • デビュー当時から全力で走り続けてきた20年の重み
  • 世代交代を経て、今も第一線で戦っている現役メンバーへのリスペクト
  • 自分たちが築いたステージを、次の世代に安心して託せるという実感

といった、さまざまな思いが重なっています。

実際、OGが「根も葉も Rumor」のような高難度ダンス曲に挑み、全力を出し切ったからこそ、会場からはこの日一番とも言える拍手と歓声が送られたといいます。その姿は、かつてAKB48を支えたメンバーが、今もなおプロとしてステージに立つ覚悟を持ち続けていることの証でもあります。

倉持明日香、36歳の決断――事務所移籍と「SNS克服」で新しい自分へ

AKB48の20周年を前に、倉持明日香さんは大きな決断を下しました。それが、所属事務所の移籍と、これまで苦手意識があったというSNSへの本格的な取り組みです。

倉持さんの公式サイトでも、「AKB48結成20周年へ――倉持明日香、36歳の決断『事務所移籍とSNS克服で新しい自分に』」という形で、エンタメNEXTのインタビュー記事掲載が告知されています。タイトルからもわかる通り、36歳という年齢を一つの区切りとして、「新しい自分」に踏み出す思いが込められています。

AKB48卒業後、倉持さんはタレント活動だけでなく、スポーツ番組のキャスターやラジオパーソナリティ、さらにはプロ野球とのコラボ企画など、多方面で活躍してきました。そうした中での事務所移籍は、自分の活動の幅や方向性を改めて見つめ直し、より自分らしい表現の場を広げるための選択だと考えられます。

また、「SNS克服」という言葉には、

  • これまで距離を置きがちだったSNSに、正面から向き合う覚悟
  • ファンとの新しいつながり方を模索したいという前向きな姿勢
  • 情報発信においても、自分自身の言葉で届けたいという意志

といった意味が込められているように感じられます。

アイドル全盛期を「ブログ世代」として過ごしてきたメンバーにとって、リアルタイム性が高く拡散力も大きい現代のSNSは、ときにプレッシャーにもなります。それでも、36歳であえて「克服」という表現を使って挑戦する姿には、年齢にとらわれず変化を受け入れていこうとする柔軟さが滲んでいます。

AKB48の未来を後輩に託すということ

今回のインタビューや20周年コンサートでの言葉からは、倉持さんがAKB48の未来を後輩に託すという強い思いを持っていることが伝わってきます。

AKB48は、20年の歴史の中で、メンバー構成や活動スタイル、楽曲の方向性など、数えきれないほどの変化を経験してきました。それでも活動が続いているのは、

  • 初期メンバーやOGたちが築いた土台
  • そのバトンを受け取り、今も最前線で努力を続ける現役メンバー
  • どの時代のメンバーも応援し続けているファンの存在

があるからこそです。

20周年記念コンサートでは、OGと現役が同じステージでパフォーマンスし、「あの頃、青春でした。これから、青春です」という副題どおり、過去と現在、そして未来が一つにつながる時間が演出されました。倉持さんにとっても、自分たちが全力で駆け抜けた日々を懐かしみながら、今は応援する側・支える側として後輩を見守る立場になったことを実感する場だったと言えるでしょう。

「こんなに衣装短かった!?」と笑いながらも、激しいダンスに挑み続ける現役メンバーの姿を目の当たりにしたとき、そこにはきっと誇らしさ安心感が入り混じっていたはずです。

「あの頃の自分」と「今の自分」をつなぐ20周年

36歳での決断、OGとしてのステージ復帰、そして後輩たちへの眼差し。これらはすべて、倉持明日香さんにとって、「あの頃の自分」と「今の自分」をつなぐ作業でもあります。

アイドル時代は、

  • 毎日のようにレッスンや公演があり
  • 総選挙や握手会など、常に結果が問われ
  • 「今、この瞬間」にすべてを懸ける日々

だったと言われます。その一方で、卒業後の人生は、

  • 長いスパンでキャリアを考える必要があり
  • 自分のペースで学び直したり、挑戦を選んだりできる
  • 「これから先」の時間をどう設計するかが問われる

全く違った時間軸で進んでいきます。

20周年という節目は、そうした「時間の違い」を受け入れながらも、「あの舞台があったから今の自分がいる」と素直に振り返ることができる機会でもあります。短かった衣装も、限界まで踊った日々も、悔し涙や歓声も、すべてが今につながる大切なピースです。

ファンと一緒に育ってきたアイドルだからこその言葉

AKB48は「会いに行けるアイドル」としてスタートし、ファンと距離の近い存在として成長してきました。その中で、倉持さんをはじめとするメンバーたちは、

  • ファンに見守られながら成長し
  • ときに支えられ、ときに励まし、励まされ
  • アイドルである前に、一人の人間として年齢を重ねてきた

という歴史があります。

だからこそ、「36歳の決断」や「こんなに衣装短かった!?」という素直な言葉に、多くのファンが共感と親しみを覚えます。ファン自身もまた、10代・20代でAKB48に出会い、いまは社会人や親になっている人も少なくありません。メンバーと一緒に年を重ねてきたからこそ、今の倉持さんの挑戦を「自分ごと」として感じる人も多いでしょう。

これからの倉持明日香に期待される“新しい一歩”

事務所移籍とSNSへの本格的な取り組みは、倉持さんにとって新しいステージの幕開けです。今後は、

  • スポーツキャスターやタレントとしての活動のさらなる充実
  • SNSを通じた、これまで以上に身近な情報発信
  • OGとして、AKB48の歴史を語り継ぐ役割

など、さまざまな形での活躍が期待されます。

20周年コンサートで久しぶりにAKB48のステージに立ったこと、そして36歳で自らの働き方や発信の仕方を見直したことは、いずれも「過去」と「現在」と「未来」をつなぐ選択だと言えるでしょう。

これからも、倉持明日香さんは、時にAKB48のOBとして、時に一人の表現者として、そして一人の女性として、自分らしい歩みを続けていくはずです。その姿を、ファンはきっと温かく見守り続けることでしょう。

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