八戸市ラピアに函館発のパン店「エスポワール」オープン 青森県内初出店で話題に

青森県八戸市のショッピングセンター「八戸ショッピングセンターラピア」に、函館発の人気ベーカリー「函館パン工房 エスポワール」がオープンし、地元で大きな話題になっています。青森県内では初めての出店となり、オープン初日からパンの香ばしい香りに誘われた多くの買い物客が店を訪れています。

「函館パン工房 エスポワール」とは

「函館パン工房 エスポワール」は、その名の通り北海道・函館で生まれたパン店で、北海道産小麦を使った風味豊かなパンが評判のベーカリーです。

店名の「エスポワール(Espoir)」はフランス語で「希望」という意味を持ち、日々の食卓に小さな幸せと希望を届けたい、という思いが込められているとされています。北海道の恵みを生かしたパン作りを大切にしながら、地域の人々に親しまれてきたお店です。

八戸ラピアへの出店の概要

「函館パン工房 エスポワール」は、11月28日に「八戸ショッピングセンターラピア」(八戸市江陽2丁目)に新店舗をオープンしました。

ラピアは、地元・八戸市で長年親しまれてきたショッピングセンターで、食品や衣料品、雑貨などさまざまな店舗が集まる商業施設です。新たに加わったエスポワールは、かつて別のパン店「マルメ」が営業していた区画の跡に入り、パン売り場としてのにぎわいをそのまま引き継ぐ形となりました。

営業時間は10時~20時で、買い物の前後に立ち寄りやすく、仕事帰りや学校帰りにも利用しやすい時間帯となっています。

こだわりは北海道産小麦 香ばしく豊かな風味

エスポワールの最大の特徴は、北海道産小麦を使用したパン作りです。

北海道産小麦は、風味が豊かで香りも良く、もっちりとした食感が楽しめるのが特長とされています。エスポワールではこの小麦を使い、毎日店内で丁寧にパンを焼き上げています。

店頭には、焼きたての香りがふんわりと漂い、通りかかった人の足を思わず止めてしまうほど。パン好きにはたまらない空間になっています。

豊富なラインナップ 食パンから菓子パンまで

八戸ラピア店では、日々の食卓やおやつの時間に合わせて選べるよう、さまざまな種類のパンが並びます。

  • 食パン:朝食の定番として人気の食パンは、ふんわり・もっちりとした食感が特長。小麦の甘さが感じられるシンプルな味わいで、トーストにもサンドイッチにもよく合います。
  • 食事パン:ハード系のパンやテーブルロールなど、食事のお供にぴったりのパンも用意。スープやサラダ、パスタなどと一緒に楽しめるラインナップです。
  • 菓子パン:子どもから大人まで人気の甘いパンも豊富にそろいます。クリームやあんこ、チョコレートを使ったものなど、選ぶ楽しさがあるコーナーになっています。

店内の写真では、小ぶりなサイズで食べやすいミニクロワッサンなども紹介されており、軽いおやつや差し入れにもぴったりな商品が目を引きます。

マルメ跡に誕生 受け継がれる「街のパン屋さん」の役割

今回エスポワールがオープンした場所は、かつてパン店「マルメ」が営業していた区画の跡地です。

マルメは、長くラピアのパン売り場として親しまれてきた存在でした。その跡に新たに入ったエスポワールには、「またここでお気に入りのパンを選びたい」という地元の人たちの期待が寄せられています。

「いつもの買い物のついでに、焼きたてパンを一緒に買って帰る」という生活スタイルはそのままに、新たな味やラインナップを楽しめるようになったことで、ラピア全体の魅力向上にもつながっています。

青森県内初出店の意味 八戸市に広がる食の楽しみ

今回の八戸ラピア店は、エスポワールにとって青森県内初の店舗です。

北海道・函館発祥のパン店が、海を隔てた八戸市にやって来たことで、「函館の味を身近に楽しめる」と喜ぶ声も聞かれます。同じ北国である北海道と青森は、気候や食文化にも共通点が多く、パン作りに適した小麦や乳製品、バターなどの食材を生かした商品構成にも親しみやすさがあります。

また、八戸市は漁業や農業が盛んな地域として知られていますが、近年はカフェやベーカリーなど、食を楽しむ場も増えつつあります。そこに函館発のパン店が新たに加わることで、地域内の食の選択肢が一段と広がり、買い物客にとっての楽しみも増えています。

八戸ショッピングセンターラピアとの相乗効果

「八戸ショッピングセンターラピア」は、地元の人々の「日常の拠点」として機能している商業施設です。食品売り場や飲食店、衣料品店などが並び、週末は家族連れや学生、シニア層など幅広い世代でにぎわいます。

そこに新たにエスポワールが加わったことで、ラピア全体の回遊性や楽しさが高まる効果も期待されています。食料品売り場で夕食の食材を買いつつ、翌朝の朝食用にパンを選ぶ、といった買い回りがしやすくなりました。

また、焼きたてパンの香りは、人々の足を自然と店頭へと誘導します。これにより、パンに関心がある人はもちろん、「たまたま通りがかっただけ」の来館者にも、新しい店との出会いが生まれています。

地域に根ざした「日常使いのパン屋さん」へ

エスポワールは、特別な日の高級パンというよりも、「毎日の食卓に寄り添うパン」を提供するスタイルのベーカリーです。

食パンやロールパンは、家庭の食卓やお弁当、学校・職場でのランチにとって欠かせない存在です。そこに北海道産小麦の風味や、丁寧に焼き上げられた香ばしさが加わることで、日々の食事が少し楽しみになる、そんな存在を目指しているといえます。

地元・八戸市の住民にとっても、「いつものラピアに、お気に入りのパン屋さんがある」という安心感は大きなものです。天候の厳しい冬場でも、ショッピングセンター内で気軽に買い物を済ませられる環境は、多くの人の暮らしを支えています。

今後に期待される展開

今回の八戸ラピア店オープンによって、エスポワールの知名度は青森県内でも一気に高まりつつあります。まずはラピアでの出店を足掛かりに、今後、地域のイベントやキャンペーンとの連動、季節限定のパンの販売など、さまざまな取り組みが期待されます。

特に、季節ごとの食材が豊富な八戸市では、地元食材と組み合わせたパン作りなど、地域ならではの商品開発への広がりも考えられます。現時点で具体的な新商品や企画は公表されていませんが、北海道と青森、両方の食の魅力を掛け合わせた展開は、多くの人々の興味を集めそうです。

八戸ラピアで「函館の味」を楽しんでみては

青森県内初出店となる「函館パン工房 エスポワール 八戸ラピア店」は、北海道産小麦を使った香ばしいパンを、八戸市で気軽に楽しめる貴重な場所です。

お買い物ついでのちょっとしたご褒美に、家族の朝食用に、友人や職場への差し入れに──さまざまなシーンに寄り添ってくれる「街のパン屋さん」として、これからますます地域に溶け込んでいくことでしょう。

八戸ショッピングセンターラピアに足を運んだ際には、ぜひ一度、エスポワールのパンを手に取ってみてはいかがでしょうか。焼きたての香りと、やさしい味わいが、日常の中の小さな楽しみを増やしてくれるはずです。

参考元